ぼくらの戦い3(あるファンの肖像) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


『ぼくらの戦い3』
(あるファンの肖像)

1.ダークマター票

 前回までの記事では、速報40位になったきょんちゃんですが、握手会の部数も知名度も低いため、かなり厳しい戦いを強いられそうだという話でした。

 しかし、ちょっと不思議だとは思いませんか?なぜ、握手会の部数も少なく、知名度もないきょんちゃんが、速報で40位なんて位置につけることができたのか。

 たしかに、SKEの多くの陣営は、「速報でぶっ込む」という戦術をとってきました。それによって、速報圏内に大量に送り込むことに成功したのです。ただ、そんなSKEファンにとっても、握手会の部数が最小のきょんちゃんが40位に入ってきたことは、かなり意外だったらしく、「いったい、あの票はどこから来たんだ?」と話題になっていました。

 そこで問題になってくるのが、ボクの投票行動です。

 …もちろん、ボクが1000票入れちゃったとか、そういう話では全然なくて(* ̄艸 ̄)

 今回、ボクはNMBの菜々ちゃん≒SKEのきょんちゃん>AKBのしほりん>HKTのさくらたんという感じで投票しました(速報後に花音にも側面支援で一票だけ入れましたけど)。正直、きょんちゃんに関しては死票覚悟だったのですが、速報40位に入りました。

 まさか入るとは思っていなかったので、かなり驚愕したのですが、もうきょんちゃん支援で心を決めました。初めて速報圏内に入ったしほりんも見捨てられませんし、一推しの菜々ちゃんも苦戦、さくらたんも苦戦なので、かなり迷いましたが、残弾はきょんちゃんに傾注していくことにしました。

 ボクは握手会にも行きませんし、2chスレの住人でもありません。ぐぐたすにもコメントしませんし。つまり、SKEファン・コミュニティとの繋がりが全くないのです。ここで何が言いたいかといえば、ボクの票は誰にも捕捉されていないだろうということです。

 (まあ、こうしてブログで書いているので、見つけようと思えば見つけられないこともない筈ですが、別にリンクを貼っているわけでもないので、見つけるためには、よっぽどピンポイントで検索でもかけない限りムリでしょう)

 言ってみれば、ボクの票はダークマター(暗黒物質)みたいなもんだと思うのです。ボク自身の票だけを見れば些細なものかも知れませんが、こうした、票読みに掛からないダークマター票は結構あるのではないでしょうか。

 そして、今回の選挙では、こうした票が結果を左右しそうな気がしています。だから、なぜボクがきょんちゃんに入れたかというのは、今回の選挙を考える上で、それなりに語る意味があることだと思うのです。

 少し長い話になります。



2.アイドルヲタ

 ボクがアイドル好きになったきっかけは、「栗林みえ」というアイドルです。初めて彼女に会いに行ったイベントで、ボクは奇妙キテレツな連中を見かけました。今なら、おそらく「ヲタ」と呼ばれるであろう彼ら。その頃のボクの頭に思い浮かんだのは、「親衛隊」という言葉でした。

 「むしろ、アイドルより目立ってるんじゃないか」という全力パフォーマンス。「なんだかカッケー」、「楽しそうだな…」、どことなく羨ましいような気持ちを持ちながらも、それでも何か最後のところで相容れないものを感じました。ボクは、彼らのようにはなれない。そこから、ボクの「在宅」としてのヲタ人生が始まったのです。

 以来、モーニング娘。を初めとして、多くのアイドルを見てきました。バラエティ番組やラジオ番組での、ホントに何気ないような一コマが、ボクの宝物になっていきました。いつしか、同世代だった筈のアイドルという存在は、ずっと年下の存在になっていきました。

 名も知れず埋もれていった数多くのアイドルたち…気が付けば事務所のHPから名前が消え、なぜ辞めたのか、どこへ行ったかも分からない。そんな時、ボクらはいつも、あまりにも無力な存在でした。



3.AKB48

 そして、現れたのがAKB48だったのです。1期生以来、ずっと応援してきました。というより、2期生の優子に関しては、AKBに入るずっと前からファンでした。これは今まで、あまり言ったことがなかったのですが。

 1期生の星野ちゃん、2期生の優子…そしてボクは大学に入学し、ブログを始め…それから、3期生のまゆゆ、5期生のさっしー…SKEが立ち上がって真那、しゃわこ、NMBが始まり菜々ちゃん、HKTのさくらたん…次から次へと移り気に語っていく姿は、このブログでも見られたと思います。

 それでも、「みぃ推し」はズーッと変わりませんでした。これまでの総選挙でも迷うことなんて無かった。他の人に投票したことなんて、一度もなかったのです。ある対談で、「僕は一推しの□□に何票、それから○○に何票、△△にも何票」みたいな話をしているのを見て、「それじゃあ票がバラけちゃうだけじゃん」とか思っていたくらいなのです。

 約7年間、平穏な時が過ぎていきました。バラエティ番組でも見せ場を作り、いつも選抜の片隅に引っ掛かるような、抜群の安定感を持つ彼女を応援していれば、他のことは余り考えずに済んだのです。

 愛する家族の死、大学への入学/卒業、また大学院への入学と、激しく動き始めたボクの人生の中で、彼女と彼女が所属する48グループの活躍を見ることは、一服の清涼剤、あるいは栄養ドリンクみたいなものでした。

 そんな時代も、あまりにもあっけなく幕切れを迎えました。アイドルとファンとの幸せな関係は、一方的に破られていました。いつのまにか、彼女が欲しいものと、ファンが望むものとがすれ違い始め、ぼくらは異なる夢を見るようになっていたのです。気がつけば、彼女は単なるテレビ・タレントになっていました。

 しかし、それ以上にボクを嘆かせたのは、一部世論の反応でした。「恋愛禁止」という言葉に呪いがかけられたのです。だけど、「恋愛禁止」は、もともとそれ自体がアイドルという概念の一部です。ボクが見てきた数多くのアイドルたち…モーニング娘。を含め…は、恋愛スキャンダルが発覚すれば、それを涙ながらに否定してきたのですから。

 だから、「恋愛禁止」に呪いがかけられるということは、アイドルという存在そのものに呪いがかけられることに等しい。ボクらは、ボクらが愛するものを、「好きだ」とさえ言ってはいけないのだろうか…何よりも、それが悲しいことでした。

 そんなとき、ボクの心に響いてきた、ひとりのアイドルがいました。それこそが、他ならぬきょんちゃんです。

 正直に欲しいものを「欲しい」と言い、好きなものを「好き」と言う。そして、それに向かって努力を惜しまない。必ずしもそれが上手くいくとは限らないけれど、でも、そんな真っ直ぐで健気な彼女の姿は、アイドルという存在の中に見失いかけていたものを、ボクに思い起こさせてくれたのです。

 そうして始めたのが、「きょんちゃんのけなげ物語」シリーズです(ページ下部)。こういう風に健気に頑張っている子こそ報われて欲しい。それが、アイドル好きとしてのボクの素直な心情でした。



4.チームE

 こんな感じでSKEに流れてきたファンは、潜在的にかなり居るんじゃないかとボクは思っています。長年のアイドルファンとして、なにかこういう時にアイドル好きが考えることは、何処かで相通じるものがあるような気がするのです。

 今回、チームEのメンバーが大量に速報圏内に飛び込んできたことは、48グループのファンをさえ驚かせました。でも、ボクには何となく分かる気がします。

 たしかに、「神対応」や「キャラ立ち」、「カワイさ」も、もちろん大事です。でも、何より、「愚直」であること…「ガチ」であること…こそが48グループ本来の魅力だった筈ではないですか。そして、チームEは、いま、48グループのなかでも、もっとも「ガチ」で「愚直」なグループだと思うのです。

 2期生の中では最後に正規メンバーに昇格したきょんちゃん。一度、研究生への降格を経験している真木子。今度の組閣でチームEのリーダーを外されてしまった梅ちゃん。『週刊AKB』での有名な「降着事件」を含め、何度も辛い目にあってきたこあちゃん。そして、人気も実力もありながら、なぜか選抜入りさせてもらえない不遇のあやちゃん…。

 それでも愚直に頑張っている彼女たち。進む方向なんて分からなくて、何度も壁にぶち当たって、それでも前に進もうとする。そんな健気な姿を普段から目にしているファンが、「ボクらがなんとかしてあげなきゃ!」と、運営の度肝を抜くくらい奮起して、限界を越えるくらいの勢いで票をぶっ込んできたのが、今回の速報だったとボクは思うのです。

 チームEの中でもエース格の扱いを受け、本店シングルのアンダーガールズにも選ばれた古畑ちゃんが圏外だったり、チームEの不動のセンターであり、本店シングルの選抜にも選ばれている花音が64位だったことは、まさにそのことを証しています。

 もちろん、その2人が頑張っていないということではありません。ただ、頑張っても頑張っても報われてこなかったメンバーとは違い、「すでになんとかなってしまっている」2人のファンには、奮起するようなモチベーションがまだ薄かったということですよね。



5.いま、ボクは…

 AKBが登場する前のあの頃、無力だったボクらは、ただ与えられるものを甘受するだけの存在でした。事務所の方針に逆らう術なんてありはしなかった。ファンの声が反映される機会なんてありはしなかった。AKB総選挙が始まり、ボクらは初めて「声」を手に入れたのです。

 ボクの票は全体から見れば大したものではありません。でも、これまでのボクには考えられなかったくらいの票を投じています。それは、これがボクにとっても「戦い」だからです。「ボクはアイドルという存在が好きだし、こういう子こそが報われる48グループであって欲しい」。そういう、アイドル好きとしてのメッセージが込められた戦いです。

 ただ、その根底にあるのは、もっと素朴な心情かも知れません。握手会にも行かないボクが、何か投票の見返りを求めるとすれば、それはただ、彼女が壇上に立ってくれることだけです。そこで喜びの涙を流すきょんちゃんの姿が見たい。たったそれだけが、ボクの動機なのです。

 そしてそれこそが、アイドルという存在が持つ、もともとの力なのではないかとも思うのです。そう、自分の夢とファンの夢とを一致させる力こそが、すべてを生み出す源なんだと…。

 今のボクの夢は、きょんちゃんがあのステージに立つことです。






今回の登場メンバー:きょんちゃん(磯原杏華)、菜々ちゃん(山田菜々)、しほりん(鈴木紫帆里)、さくらたん(宮脇咲良)、花音(木本花音)、星野ちゃん(星野みちる)、優子(大島優子)、まゆゆ(渡辺麻友)、さっしー(指原莉乃)、真那(大矢真那)、しゃわこ(秦佐和子)、みぃ(峯岸みなみ)、真木子(斉藤真木子)、梅ちゃん(梅本まどか)、こあちゃん(小林亜実)、あやちゃん(柴田阿弥)、古畑ちゃん(古畑奈和)、花音(木本花音)



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