『ぼくらの戦い2』
(知名度∝-1投票の単価)
1.知名度の問題
昨日は握手会の部数から見た分析の話でした。握手会の部数が多いというのは、ファンが多い=支持母体が大きいということですから、これは国政選挙に喩えれば組織票を持っているということになります。速報では40位に入ったものの、握手会が最小部数しかない(=組織票をほとんど持っていない)きょんちゃんは、「かなり厳しい戦いになりそうだ」というのが、昨日の趣旨でした。
さらに知名度の問題があります。大抵、知名度と握手会の部数は比例しますが、そうではない場合もあります。たとえば、こじまことかなぁちゃんは一般には知られていませんが、握手会は最大部数を持っています。逆に、知名度は高いものの、握手会の完売部数がそれほどでもない人も居るわけです。
しかし、知名度というのは、それだけで武器になります。総選挙はイベント化していますから、「ちと話題作りに参加してみようかな」と思う人がいても不思議はありません。
そして、当然のごとく、ライトなファン層は知名度が高い人に投票する傾向が高くなります。だって、普通に考えれば、知りもしない人には投票できませんからね。これは、国政選挙に喩えれば、タレント候補が強いのと同じ理屈でしょう。
2.きょんちゃんの知名度
そして、きょんちゃんは知名度があるメンバーでもありません。古参の2期生なのでSKEファンなら名前を知っているでしょうが、とにかくメディアの露出が少ないのです。というか、そもそもSKEの中堅メンバーのメディア露出が48グループの中でも格段に低いのですね。
よしりん(小林よしのりさん)が、「SKEを見る機会は『マジカルラジオ』だけなんだけど、あれはメンバーの素が見える番組ではないから、SKEメンバーを応援するきっかけがない」、みたいなことを言っていましたが、その通りだと思います。
まあ、あの番組を見て、ちゅりの魅力すら分からなかったってのもどうなのよ、とは思いますけどね…でも、たとえば、真那とか茉夏のホントの良さがあの番組で分かるとはボクにも到底おもえません。
もちろん、あの番組はあの番組でボクは大好きですし、特に懐メロを取り上げた『マジカルラジオ3』は傑作シットコムだったと思っています。ただ、新しい推しをファンが発掘できるような番組スタイルではありませんでした。しかも、それも終了してしまいました。
そして、きょんちゃんは、そんな『マジカルラジオ』でさえ出番を貰えませんでした。他にも、『AKBINGO!』や、終了した『週刊AKB』など、多くの48グループ好きが見ているであろう番組で出番を貰えなかったということは、48グループのファンにさえ名前を売る機会が少なかったということを意味しています。
たしかに、UHF系の『イッテ恋48』やCSの『SKE学園』では見せ場がありましたし、数年前の『ネ申テレビ』「SKEスペシャル」での、任務が時間切れになりそうな状況で見せた、ド根性の「ラー油チップス一気食い」*1(辛いの苦手なのに)を覚えている人がいるかも知れません。しかし、いずれも、そもそものSKEファンが見る番組ですし、見られる人も限られています。
一方、速報で圏外になったAKB中堅メンバーのメディア露出は、それとは比較になりません。関東ローカルなら、『AKBINGO!』の他にも、『AKB48の子兎道場』、『有吉AKB共和国』、『サタデーナイトチャイルドマシーン』(チームB)などでAKBメンバーの活躍を目にすることが出来ます。
また、HKTの場合も、『HKT48のおでかけ』や、終了した『HaKaTa百貨店』などで、研究生を含め多くのメンバーの活躍を見ることが出来ます。NMBの場合は関東ローカルの大人数バラエティがないので、やや分が悪いですが、それでも、『げいにん!』や、終了した『なにわなでしこ』でメンバーの活躍を目にすることが出来ました。
きょんちゃんも、東海ローカルの『SKE48の世界征服女子』や『SKE48 ムスメにいかが!?』などで、ようやく東海地方には名前が売れてきたかも知れません。しかし、そもそも関東ローカルとでは分母が違います。48グループ・ファン内での知名度という点でも、きょんちゃんは他のグループの中堅にはちょっと太刀打ちできそうにありません。
3.公演配信
握手会の部数でもメディア露出でも分が悪いきょんちゃんの主戦場は「公演」ってことになります。ここで大事になってくるのがDMM配信です。DMMでは、4グループ全ての公演配信が行なわれているのですが、そのなかでもNMBとSKEだけには生中継があります。
はっきり言って、これは大きいです。ダウンロード配信はちと億劫になりますが、生中継は毎日ほぼ同じ時刻に行なわれるので、自然と見る習慣が出来てしまうのです。そして、これも大事なことですが、SKE公演は、どのチームもかなり安定してレベルが高いということです。だから必然的に、SKE公演を見る率は高くなります。
きょんちゃんのように公演で輝ける人にとって、この配信は最大の見せ場になります。実際、いまのボクにとっても、きょんちゃんの魅力に触れる機会は、圧倒的にこの公演配信が占める割合が大きいのです。
さて、ここで問題になってくるのは、DMM配信の月額会員に付与されている投票権です。生中継で公演を見たい人は(ボクのように)SKEに流れてくる可能性がありますから、これは、きょんちゃんのように公演で輝ける人にとっての票田になります。
ちなみに、DMM配信の月額会員には、(1契約につき3票とか)もっと票を与えても良いとボクは思っています。CDとかモバイル会員は投票だけして、あとはポイッというケースがあるでしょうが、DMM配信の場合は、たとえ投票権目当てで契約しても、それがまた新しい推しを見つける機会になるかも知れない。
4.投票権の単価
しかし、このDMM月額会員の投票権というのは、現状、すべての投票方法の中で、もっとも効率が悪い投票方法です。2980円につき1票というのがその単価です。仮に4グループ全て契約した場合、11920円で4票です。これは単純に投票権の単価として考えた場合、あまりにも高い。
一方、もっとも効率が良いのはモバイル会員の投票権です。月額315円のモバイル会員になれば、それだけで1票を投じることができます。このモバイル票は、ケータイorスマホでモバイル会員になって、その場で投票して、そのまま退会すれば良いわけですから、手間も大して掛かりません。
4グループそれぞれのサイトでモバイル会員になれば、ケータイ(orスマホ)一台につき1260円で4票入れることが出来るわけですから、これは経済的に見ても、かなり効率が良い投票方法です。したがって、コアなファンのモバイル票なんて、すでに速報段階でほとんど投票され尽くしてしまっているでしょう。
前回の記事では、あやちゃんやこあちゃん、そしてきょんちゃんなどは、すでに握手会部数から想定される個人票を大幅に上回ってきていると書きました。各陣営がこれから票を確保するとしたら、オークションとかAmazonなどで投票権を買うしかないわけです。しかし、その単価は上がってきています。
ボクは、Amazonで売られている「投票券10枚」の値段をチェックしていたのですが、速報の前は7000円台(1票700円)で推移していたのが、現在では12000円前後(1票1200円)で推移しています。これはつまり、速報を見て色気を出してきた陣営や、逆に奮起した陣営が票集めに奔走しているため、値段が跳ね上がっているのだと予想できます。
一方、選挙があることなんて速報で思い出したくらいのライトなファン層の(潜在的)モバイル票は、まだまだ残っていると想定できます。そして、何度も言っているように、ライトなファン層は知名度がある人に投票する可能性が極めて高い。
(そういう点で、速報8位にまでぶっ込んできたあやちゃん陣営の作戦は大正解だったと思うのです。あれで、知名度が跳ね上がりましたから)
ということは、つまりこういうことです。知名度が高いメンバーは、まだまだモバイル票などの積み上げが期待でき、投票権の単価が比較的に安く済むのに対して、コアなファンがなんとか支えているメンバーは、投票券の値上がりが直撃して、投票権の単価が高くなっていく。
こうなると、外面は同じ10,000票でも、知名度が高いメンバーは、たとえば800万円かかるのに対し、知名度が低いメンバーは1,000万かかるとか、そういう差が出てしまうことになります。
これは逆に読むことが出来ます。つまり、知名度が高いメンバーの陣営は800万円で10,000票を買えるのに対し、知名度が低いメンバーの陣営は同じ800万円で8,000票しか買えない。
言い換えれば、メンバーの知名度と投票の単価は反比例するということになるでしょう。毎年のように見られるメディア選抜の最終的な巻き返しは、こういうところにも要因があるのではないかとボクは思っています。
5.ボクは…
ここまで見てきたように、きょんちゃん陣営の戦いは、相当に厳しいものになると思います。SKEファンの支援も受けられそうな雰囲気は出てきましたが、それもチームEメンバーが大量ランクインしている現状を見ると多くは期待できません。
それでも、ぼくらは戦わなければなりません。ここまで、握手会や知名度の話をしてきましたが、その話にボクの投票行動が当てはまっていないと思いませんか?つまり、握手会にも参加しない、東海地方にも住んでいないボクが、なぜ、きょんちゃんのために戦わざるを得ない気持ちになっているかということです。
今回の選挙の流れには、もしかしたら、そういう要素が大きく働いているのではないかと感じるところがあるのです。いや、ボクひとりで1000票入れてきょんちゃんを40位に入れちゃったとか、そういう話ではもちろんなくて(* ̄艸 ̄)
その話は次回に続きます。
(ももにゃ、グラビアプリンセスおめでとー♪)
今回の登場メンバー:きょんちゃん(磯原杏華)、こじまこ(小嶋真子)、なぁちゃん(岡田奈々)、ちゅり(高柳明音)、真那(大矢真那)、茉夏(向田茉夏)、あやちゃん(柴田阿弥)、こあちゃん(小林亜実)、ももにゃ(鬼頭桃菜)