『理念と能力』
本来ならムシナ関連の記事を書く予定だったのですが、余りにも腹が立ったものでちと予定を変更してお送りします。何のことかと言えば他でもない民主党です。ボクは元来(なんども言っているように)保守派であり、自民党寄りの人間です。もともと日教組なんぞダイキライですし、民主党を信用したことなど一度もありません。しかし、彼らもいい加減オトナになっても良さそうだと思いきや、てんで成長しとらんのですね。ボクはもう愛想がつきました。
まず一つには、例の党首会談の決裂です。何の手土産も持っていかずに、自分だけ何か持って帰ろうなんて、そんな虫の良い話がどこの世界にありますか。大体、一度ウソをついたなら、相手の信用を失うなんてこと当たり前じゃないですか。次に交渉する時には、何か確固たる保証(=手土産)が必要だってことくらいは想像できそうなもんです。
思い返してみれば、中国の反日がこれほど激化したのは、野田首相と胡錦濤主席の会談(で国有化に断固反対を示された)翌日に、政府が尖閣国有化の決定をしたためです。いくらなんでもバ○過ぎです。そもそも、彼らは交渉ってものを知らんのです。
もう一つの理由は、もっと抽象的な話です。さきほど、ニュース番組に古川元久前国家戦略相が出ていたのですが、ここで出た質問は2030年代原発ゼロという政府方針の根拠でした。彼は何と答えたか。「放射性廃棄物のことなどを考えると余り時間がない」…ボクは思わず「なに言ってんだ!このア○ウ!」と怒鳴りたくなりました。それはなぜか。
第一に、それは最終処分の問題であって、質問の答えとしては噛み合っていないからです。大体、原発を止めたからといって、今すでにある放射性廃棄物がなくなるわけではありません。最終処分の問題は(原発比率をどうしようが)いずれにせよ考えなければいけない問題なのです。
また一つは理念に関わります。ここで問題になっているのはエネルギー比率ですから、それは種々の状況によって決まる筈です。そりゃあ原発のマイナス面だけを捉えて論じることが許されるのならば、明日にだって今すぐにだって原発を止めてしまった方が良いに決まってるじゃないですか(CO2や燃料費の問題だけを捉えれば、火力発電だって今すぐに止めた方が良いに決まっているのです)。しかし、問題はそんな単純なことではない筈です。
「エネルギー供給に占める原発の割合を減らしていくべきだ」というのは(3.12後)多くの国民が共有する理念でしょう。それ自体に反論するつもりはボクもありません。だけど、それをどうやって現実的に達成していくか、つまり、どうやって減らしていくのかという「能力」が現在問われていることです(whyではなくhow=なぜ減らすのかではなく、どうやって減らすか)。
ここで求められているのも、そうした答えの筈でした。つまり、「どうしたら2030年代に原発ゼロに出来るのですか?」と。しかしながら、件の原発比率を決めた当の所管大臣である彼が答えたのは、「原発は危ないから(放射性廃棄物を出すから)止める」というまさに理念(なぜという理由)そのものだったのです。
これでボクはもう民主党に愛想がつきました。彼らはこれまでも理念をお題目のように唱えてきては、その能力に欠けるがために、その理念をまったく叶えることが出来なかったのです。鳩山さんの「最低でも県外」しかり、「マイナス25%」しかり、(言うだけ番長)前原さんの「八ツ場ダム中止(コンクリートから人へ)」しかり、いずれも理念だけが先行し、能力不足によって前よりも悪い状態に陥ったのです。結局、八ツ場ダムの工事は再開し、「この2年間にわたるダムの工事中断により、約33億円の費用が増えた」(wiki:八ツ場ダム)ではないですか。…「最低でも県外」についてはここで書くまでもないでしょう。
今回も同様です。原発は減らしたい。それは分かる。じゃあどうやって。その答えが彼らの頭の中にはまるでないのです。ボクは愛想がつきました。彼らには政権を担当する能力はありませんし、自らの失敗を振り返って反省する能力もありません。はっきり言いましょう。「そんなんだから予算をどんどん水ぶくれさせてしまうんだよ」と。山中さんに洗濯機とか贈ってる場合じゃないのです。
2012/10/19 flowinvain記