詩は論理という一握りの硬貨を取り上げて、魔術に変換しようと試みるわけではない。むしろ、それは言語をその源泉に引き戻そうとしている。アルフレッド・ノース・ホワイトヘッドが次のように書いているのを思い出してください。多くの思い違いのなかに、完璧な辞書が存在するという思い違いがある。あらゆる知覚に対して、あらゆる言説に対して、あらゆる抽象的観念に対して、人はそれに対応するものを、正確な記号を辞書の内に見いだし得ると考える錯誤がある、と。言語が互いに異なっているという事実そのものによって、そうしたものは存在しないと考えさせられるわけです。
「思考と詩」『詩について』鼓直訳