夢を見た。
それはちょっぴり、悲しい夢だった。
『墜ちる星』
-夢日記-
ぼくの部屋に2人組の男がいるところから夢は始まる。
おそらく、何らかの種類の芸術家なんだろう。
ぼくにとっては、まったく不可解な音楽を奏でている。
即席のライブ会場と化したぼくの部屋。
ぼくは、半開けになったドアの外で、ボ~っと、それを眺めている。
他に客はいない。
廊下に明かりは点いておらず、部屋の中から漏れてくる微かな明かりが、
ひざを抱えたぼくの足を、ユラユラとオレンジ色に照らし出す。
『このままじゃ、寝れないな…』
そんなことを考えていると、0:00、ライブは唐突に終わる。
帰り支度をする彼らに、ぼくは声を掛ける。
『もう少し宣伝すれば良かったですね。』
2人のうち、背の小さい方が答える。
「いえ、それは良いのです。
ですが、次は、本当に助けが必要な時に呼んで下さい。」
『はい・・・』
外は深々と雨が降っている。傘も差さずに歩く2人。
ボクは、渡り廊下の中から彼らの頭上に斜めに傘を差す。
斜めに傘を差すのは難しく、時々、彼らの身体に傘が当たる。
それでも、彼らは特に気にする様子もない。
渡り廊下の内と外での奇妙な道連れ。
彼らが、何だか良く分からない言葉で話しかけてくる。
ボクが適当に返事をしていると、
いつの間にか加わったマネージャーらしき人が、
「英語、分かるんですか?」と聞いてくる。
『半分くらいは』(ああ・・・ボクは、またウソをついている・・・)
気が付くと、さっきの背が小さい方の彼が、
なんだか、妙に苦しげにしている。うずくまって、胸を押さえる。
「大変だ・・・!」
別のマネージャーが、ガソリンスタンドのような所から飛び出してくる。
空からはヘリコプター。雨の夜を照らし出すサーチライト。