詩的写真4 | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


ゲルハルト・リヒター
≪Wolken≫Atlasより


ドイツの芸術家、ゲルハルト・リヒターにアトラスというシリーズがあります。

↑のように複数のイメージを集めたものを一枚に纏め、

それが、(ボクの持っている版では)700枚以上あるシリーズです。

(元来は、スケッチのために収集した写真のアーカイブで、

 リヒターは、年々、イメージを追加していってるようです。)


膨大なイメージの連なり。あるイメージが次のイメージを引き出し、

さらに、そのイメージが次のイメージを引き出していく・・・

ここでは、一枚一枚の写真よりも、イメージの繋がりが大切です。


繋がっていくイメージのリズム・・・生、死、暁、空、雲、地、木…

単に繋がっていくだけでなく、ドキッとするような変化を生じる時もある。


エドマンド・バーグが、「詩人が詩を書くときは、

対象について<感じたこと>を記述することに集中する」

と述べる時、想定されているのは当然、叙情詩です。

しかしながら、詩には叙情詩以外に叙事詩も含まれます。

叙事詩では、主観的であるよりは、むしろリズムが大切になってきます。


リヒターのアトラスは、自らが撮ったものですらない写真も含まれており、

主観的という言葉は、まったく相応しいものではありません。

一方、ひとつひとつの言葉の繋がりがリズムを生んでいく詩のように、

アトラスは、膨大なイメージが律動的に長編の詩を紡いでいきます。

ボクは、アトラスを見ていると、ホメロスの『イリアス』を思い起こします。

(あるいは、ノヴァーリスの『青い花』か・・・)


もちろん、アトラスは物語ではないので、

厳密には叙事詩とは言い切れないかも知れません。


では、次回は叙事詩編の続きとして、

クーデルカを取り上げたいと思います<(__)>