いい加減な男 | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


なんて無責任な人間なんだろう。


「孫崎享」氏。

元外務省の官僚(局長クラス)だ。


先日の「朝まで生テレビ」に出演した際。

彼は、こう言った。

「核抑止力なんて存在しない」

なぜなら「キッシンジャーがそう言ったから」


この発言に代表されるように、

なぜそれが言われたかの論理的背景も文脈も無視して、

また、それに対する論理的/批判的検証もまったくせずに、

自分に都合の良い所だけを切り取ってパッチワークする。

(そして、それを「事実」と称する)

人の話も聞かないで、用意した「資料」を捲る姿が目に余った。


山本一太氏(自民党外交防衛委員会理事)が

「キッシンジャーの言うことが全て正しいんですか?」

と、至極当然な反論を試みれば、

「勉強しなさい!」の一言ではねつける。

自分の言いたいことを言うだけで、まともに議論をしようとすらしない。


隣に座っていた潮匡人氏に、言ったそば片っ端から

引用している文章の読み違いを指摘されるところは笑止だったが、

まったく笑えないこともある。


彼はこうも言ったのだ。

「アメリカ海兵隊は沖縄から出ていけ!」


そんなもん、彼にならってキッシンジャーを引くのならば、

「日米の利害がかなういまの状態のままなら在沖米軍は存続すべきだ。」

(これは1999年に行われた講演での発言だが、

 日米の利害関係は当時から「本質的」には変化していない。)


なぜ、彼は核抑止に関してはキッシンジャーを全面的に信用し、

沖縄基地問題に関してはそうではないのか。

簡単だ。その方が、彼にとっては都合が良いからだ。


もちろん、色んな意見があることは構わない。

(それがどれだけ論理的に筋が通っているかは別問題だが)

だけど、それにもまして、彼には責任がある筈なのだ。

「鳩山首相には長崎県大村や福岡県築城等、九州各地の自衛隊施設内に海兵隊機能を分散して移転する案を提言したという。」(wiki)
(2009年当時は退官してフリーだった)

普天間基地移設問題を現在のデッドロックに導いた原因のひとつが、

何も知らない鳩山首相(当時)を甘い言葉で乗せて英雄気取りにさせた

彼ら不見識な取り巻き連中にあるのは余りにも明白な事だろう。


「変化した情勢に対処すべきだ」と言いつつ、

彼の頭の中身は何ひとつ変わっていない。


未だに、彼は自分の「考え」を擁護するために、

自分に都合のいい資料ばかりを集め、都合の良いように読んで、

それを、あたかも印籠のように振りかざして、それで罷り通ると思っている。


彼にとっては、沖縄の苦しみも、抑止力の必要性も、

日米関係の重要性も、まったく向こう岸の話であって、

ただ単に、自分の意見が押し通ればそれで良いと、

そう考えているようにしか、ボクの目には映らなかった。


手嶋龍一氏(元NHKワシントン支局長)や山本一太氏が、

彼に対しては、本気で憤激していたのも頷ける。


ボクは普段、官僚の批判を余りしないし、

討論番組などでも、むしろ官僚出身者(政治家など)の方が、

論理的に筋が通っていて信用できると思っているタイプの人間だ。


だけど、彼は酷過ぎる。余りにも無責任だ。

この記事で、あえて、名前を公表しているのは、

彼が公職に就いていた人間だからだが、

あんなのが高級官僚だったなんて、ゾッとする。