V・S・ナイポール
『ある放浪者の半生』
HALF A LIFE
あらすじ(単行本記載の解説より)
文豪サマセット・モームからその名を受けた主人公、ウィリー・サマセット・チャンドラン。彼の父は、「自己犠牲」の精神から被差別階級出身の女性と結婚し、出世の道を捨てた。父の生き方に反発するウィリーは、「自分のための場所」を探して、インドからロンドン、さらにはアフリカへと旅を続ける。しかし、さまざまな人びととの出逢いも、社会運動の波も、放埓な性の快楽も、彼に全き人生のあり方を教えてはくれない-。植民地解放運動の時代を背景に、多様な生の物語をちりばめながら語られる、ノーベル賞作家最新作。
感想
半端な自分。半々の世界。自らの居場所。単純に物語として面白かったですし、自分の知らない世界、価値観、物の見方。さまざまな生き方。さまざまな人々。(こういう言葉が適切かどうかは分からないけれど・・・)ある意味では勉強にもなりましたね。ただ・・・それほどの作品でもないかな。この本を読んでいる中で連想したのは、キェルケゴールの『誘惑者の日記』やノヴァーリスの『青い花』だったのですが、それらに比べると数段落ちる感じ。☆4つくらいかな←採点するクセ(笑)