手術をするかどうか、何度か夫と話し合った。
医師が勧めるのだから、手術をした方が良いのだろう。
やるしかない、という結論が出た。
手術のリスクは十分すぎるくらい理解しているつもりだ。
もう二度と、死にそうになりたくない。
それでも、手術をした方が良いに決まってる。
手術をすると決めたので、心変わりしないうちに私の両親に報告へ行った。
夫側へは先に済ませておいた。
周りに話しておいて、逃げ道を塞ごうと思った。
やっぱりやめた、をしないように。
両親の反応は微妙だった。
わかりやすく不機嫌になった。
『また手術?』
『同じ病院で?大丈夫なの?』
『絶対しなきゃいけないの?』
『今度は面会させてもらえるの?』
質問は止まらなかった。
元々両親は、前回の手術やその後の病院の対応に納得していた訳ではない。
コロナ禍だったこともあり、命の危険にさらされている娘に会うこともできなかった。
夫のみ面会が許された。
それが一番不満だったようだ。
心配も不安もわかる。
『仕方ないよ。やるしかない』
両親を遮った。
沈黙。
話題を変えた。
台風とか、テレビとか。
もう手術の話はおしまい。
両親と夫と4人で食事をした。
察してくれたのか、手術のことは何も聞いてこなかった。
お盆は他の親族もたくさんいたので、話ができなかった。
納得はしていないと思うが、ちゃんと伝えることができてよかった。
『大丈夫、大丈夫』
少しずつ、暗示をかけていこう。
ごめんね。

