ココ埼玉では、
毎日35℃を超え、人間にとっては大変厳しい季節。
しかし、
一方で雑草は灼熱の太陽の光を浴びて、
ぐんぐん大きくなる季節でもあり、
早朝から汗だくになりながらの
草刈りモードに突入だ。
しかし、
暑いし、
しんどいし、
どうせまた生えてくるし…
除草剤でも撒いて、
根こそぎ枯らしてしまおうか?
いや、
枯れてしまっては困る花もある…
ところで、
そもそも『雑草』とはどんな草のことを言うのだろうか?
専門家によって定義の仕方は若干異なるものの、
大きくは二つに定義されることが多いようだ。
一つは生態的なもので…
「人里植物。人間や自然が撹乱した(踏みつけや耕作、土砂崩れ、氷河の移動など)
場所に予期せずに生えてきたもの」
もう一つは人間の意識的なもので…
いわゆる「望まないもの」である。
簡単に言えば…
『望む』か『望まない』かの違いだ。
実は…
いわゆる“雑草”と言われている植物には、
牧草として利用されているものもある。
一般的に雑草扱いになっているイネ科の植物の中には、
牧草として販売されているものもある。
全く同じ植物でも
駐車場や庭に予期せず生えてくれば単なる『雑草』だが、
牛や馬のエサとして
目的をもって植えてくれば
『牧草』と呼ばれると言うことだ。
これらの『牧草』は、
畜産や芝生として使われるほか、
道路の法面や住宅地のホコリ止め、
海辺の工業地の緑地などにも使われるらしい。
『雑草』と言うと悪者扱いされがちだが、
山崩れの後や土が剥き出しなっているところなどで
いち早く土地を緑化する必要がある場合には、
“雑草”のように、生育スピードの速い草は有効だ。
素早く緑化する事で、土砂の流出を押さえることができるのだ。
一時的にでも緑化にする事で、
やがて虫が来て、虫を食べる鳥がやってきたて、
フンを落とし、他の植物の種を運んでくるので、
様々な植物もどんどん生えてくる。
造成地にあっという間に草が生えるのは、
実は種を蒔いているからなのだ。
『雑草』もこうして、
地球緑化に役立っているのだ
自宅の庭と造成地や道路脇とでは事情は異なるが…
多少の見栄えの悪さはガマンして庭木に影響がない限り、
雑草も地球緑化に役立っていると思えば、
草刈りをしない口実にもなるかも?