洗濯していてお気に入りの洋服が色落ちしてしまったことは、ありませんか?
私たちの着ている衣類は染料を使って染めているものがほとんどで
ある程度の色落ちはありますが
お気に入りの洋服を守るためにも
色落ち対策方法を覚えておきましょう。
〈色落ちの原因〉
①ひとつは、漂白剤による色落ち。
漂白剤の化学反応によって、汚れの色素を分解して、
そのときに衣服の色素も落としてしまい、色落ちしてしまうことがあります。
最近の漂白剤はとても効果が上がっているので色落ちの原因となります。
②蛍光剤による色物の色相変化です。
多くの洗剤には蛍光剤、もしくは蛍光増白剤が入っています。
これらは染料になります。
これに赤や青などの濃い衣類にこれが付いてしまうと、
色が落ちたみたいに白っぽく、薄くなってしまいます。
③素材は綿・麻・シルクなどの自然素材です。
これらの繊維は色移りしやすいので意図的に別々に洗う事を心がけましょう。
逆にポリエステルやナイロンは比較的色移りしにくいといわれています。
〈色落ち対策〉
さて、色落ちの対策はどうしたらよいか。
先ほども書いたとおり、使うのは塩。
塩をあらかじめ溶かしておくことで
水が染料(色素)を溶かすのを抑えるのです。
塩には、マグネシウムやカルシウムといった成分が
豊富に含まれています。
これらが染料と結合し、そのまま安定するのです。
たらいなどの大きめの桶を用意して手洗いする場合、
塩は、水1リットルにつき大さじ1杯、中性洗剤も大さじ1で1:1:1になるようにしてください。
色合いを長持ちさせてくれる配分ですので、間違えないように気をつけましょう。
洗濯機で洗う場合は、基本的には水、洗剤をいれるところに塩を溶かしてください。
家族分の洗濯量を洗う場合は、水量が増えますが
塩の量は大さじ1〜2杯程度で大丈夫です。
なるべく効果が出やすいよう、少量の水に8割程度の洋服が浸かる分量で洗うのがおすすめです。
洗濯ものは裏返し、洗濯機の水量は多めに設定し
回転の少ないコースを選ぶこともポイントです。
そうすることにより、洗濯時の摩擦による色ムラや、素材の劣化を抑えてくれます。
もう一つは「お酢」を使うやり方です。
効果は塩と同じで、クエン酸などの成分が繊維と染料を結びつけ、
染料を安定させる効果、色をとめておく効果があります。
さらに、酢を使うのは毎回ではなく、
最初の1~2回でいいというのも嬉しいポイントです。
洗濯の時に柔軟剤として使う方も多いのでお試しください。
なお注意点としては「塩素系漂白剤」とはガスが発生してしまうので、
絶対に一緒に使わないでください。
どちらしても始める前に、 タオルに洗剤をつけて
衣類の目立たないところを軽くたたいて
色落ちしないかテストしてみるのが安心ですね。