出発
今日から暫くあの子に会えない。
1週間の見納めに、昨日何とかあのコの顔を見ることができた。
殆ど会話をすることもできないような短い時間だったが、救われた気がした。
物理的にあのコと会うことのできないこの1週間で、俺は久々に死ぬ気で仕事や諸々を片付けるつもりだ。
あのコが帰ってきてから少しでも一緒に過ごすことができるよう・・・。
夢の中 by BO GUMBOS
墜落
信頼していた男に裏切られた。
彼からすれば些細なことなのかもしれないが、俺のダメージはかなりあった。
ガキの頃からバカなことや思い返すと恥ずかしくなるようなことを幾度となく繰り返してきたが、そんな俺でも自分を信用してくれているヤツや自分が信用しているヤツと交わした約束は守ってきたつもりだし、裏切るようなことを戒めてきたつもりだ。
だからこそ、それができないヤツの考えていることは理解できないし、そいつらに対してひどい嫌悪感を抱いてきた。
もうガキとはいえない年齢の俺は、恐らく数日もすれば何事もなかったかのように装うことができるのかもしれないが、もう昨日までのように彼を信用することはできないだろう。
俺と彼は違う人間であり、考え方も異なることは最初からわかってはいたが、信用しあえる関係だと思っていたかった。
それも俺の独りよがりで所詮その程度のものだったのか?
心の痛みを久しぶりに感じた・・・。
僕の人生の今は何章目ぐらいだろう by 吉田拓郎
感涙
さっきまであのコとデートをしていた。
これから数日会えなくなるので、俺はいつにもましてはしゃいでしまった。
あのコはいつもと変わらぬ可憐な笑顔で微笑んでくれていた・・・。
あのコにお土産をお願いした。
条件を2つつけて・・・。
1つはあのコのニオイがするモノ。
もう1つは長く使えるモノ・・・。
これから先、俺とあのコがどうなっていくのかはわからないが、少なくとも俺があのコのことを忘れることはないだろう。
仮に隣にいることができなくてもあのコのことを感じていられるように・・・。
季節が君だけを変える by BOΦWY