ひとひらの言の葉 -4ページ目

ひとひらの言の葉

ふと思うこと

毎年届いていたクリスマスカードが今年は届かなかった。
そんなことで友人がもういないのだということを思い知らされる。

形あるものはいつか壊れる。
当たり前のものなど何一つとして無い。
分かってはいることだが・・・どうしたって慣れるものではない。

人の縁とは不思議なもので、本当に必要な縁は自分が何もしなくても引き寄せられるようになっているらしい。
仲違いしたわけではなかったが、大人になり、生活の違いで疎遠になった時期もあった。
でも何年か経ち、何気ない時に再開した。
変わったようで、何も変わっていなかった。

性格的に“いい人”とは到底言えなかったが“いいヤツ”だった。
私のズレた視点を、『面白くていいんじゃない?』とよく笑っていた。
お互い変わり者同士だったからもあるのだろう。
『楽しいことを嗅ぎ付ける才能』だとも言っていた。
犬じゃあるまいし・・・

人の一生を物語として書く事もあるが、殆どの場合は日常の一部を切り取ったもの。
どこからかが始まりで、どこかで終わりとする。
今ブログを書いているこの瞬間も、後で振り返れば何かの序章になる。
時間は前にしか進まない。

二度と会うことのできなくなった人の事を考えても、会いたくても会えない人のことを嘆いても、
過去を変えることはできない。
人の気持ちを置き去りにするかのように、時間の流れは非情なほどに早い。

だから今は自分に出来ることを、
目の前の現実を受け入れることを、
ただ日々を“生きる”ことを。

プロローグ。

今年もあと数時間で終わる。

 

吹く風に秋の気配が感じられる。
朝晩が少し過ごしやすくなり、以前より眠れるようになった。

頭の中が整理できないとき、家の中を掃除したり、花の手入れをしたりする。
夏の間は暑さに参ってしまい手入れどころではなかった。
涼しくなったので少しづつ片付けていこうかと思っている。

今年に入ってからというもの、何故か自分を客観視したり分析したりしなければならないことが多かった。
私が自分自身で振り返ること、他人から「○○さんてこうだよね」と意見を聞く機会も多く、そんな風に見られてるんだなあと考えることもしばしば。
正直私を肯定的に見てくれる人が多いのには驚いたが、それはそれでありがたいと思い素直に受け取る事にする。

その中で多く言われたこと。
奉仕と自己犠牲は違うからと。
人に喜んでもらいたいという気持ちは大切だけど、それで自分の負担になるようなことは避けるべきだと。

確かに人それぞれ容量というものがあって、上限を超えてしまえば溢れてしまう。
たぶんその辺の感覚が私は鈍いのだろう。
溢れそうになった時に初めて気付く。

友人は私のことをよく知っているからこそ、そうなる前に整理した方がいいと言う。
整理しなければ自分が整理されてしまう側になると。

切り捨てる。
私が昔から苦手なことだ。

季節がら花の剪定もしなければならないのだが、これが私は苦手だ。
剪定の必要性はよく分かっている。
綺麗な花を咲かせるためには余分な枝を落とし、養分を循環させることが大事。

そのままにすれば栄養が不十分で育たなくなり枯れてしまうこともある。
だがどこを切り落とすべきか、考えたときに手が止まってしまうのだ。
きっと私自身と同じなのだろう。

切り落とす側になるより、切り落とされる方がずっと気が楽だ。
もし切り落とされたなら、そこでまた花を咲かせればいい。

案外道端の雑草の方が強い。
それはそれで、綺麗な花を咲かせることもあるし、別にいいかなと思ってしまう。

今日はもう日が落ちてしまった。
部屋の掃除を優先することとしよう。

 

月の光は好き。
太陽の様に眩しすぎることはなく、柔らかく包み込む光は温かみや安らぎを感じる。

月の光は古来より暗闇を照らし出し、道標の役割があると言われていた。
先の見えない未来に対し、迷わぬよう道を照らし出してくれるものだと。

旅は続いている。
何度も終わらせるべきだと思いながら、どうしても断ち切ることができなかった。
自分の弱さゆえなのか、説明のつかない何かの力が働いているのか・・・

自分でもよく分からない何かが、まだ終わりではないと告げている。
私の第六感は昔から良く当たる。

迷うことのない人生なんて面白みに欠ける。
そう思ってはいるものの、迷ってばかりでは歩みも進まない。
だが道なき道を切り開き続けるのは大変な労力を必要とする。
少し、歩き疲れてしまった。

明日は当たり前に来るものではない。
だからこそ目の前にある小さな幸せを大切にと生きてきた。
ここにいられること、笑顔が増えていくこと。
それだけでも充分幸せであると思ってた。

でも本当は・・・

失った時の痛みをイヤという程知っているから、大きな幸せを手に入れるのが怖いんだ。
もし手に入れて失くしたら?
次は立つことさえ出来なくなるかもしれない。
あの時の光景は一生消えることはない。

それでも人は前を向くために少しずつ過去を清算する。
迷いながら、振り返りながら。

過去を受け入れてこそ今の自分がある。
そして未来の自分を作るのは今の自分。
道は全て繋がっている。

だから歩んでいかなければならない。

今日は新月。
照らし出してくれる光はない。
自分の感覚だけが真実へ導いてくれる。