自分が諦めるというのは、人類が諦めるという事

こんばんは、守田矩子（のり子）です。

私が、最近、自然栽培に興味を持っている事を知った

ダーリンの先輩が、2013年に公開された映画・

【奇跡のリンゴ】のDVDを貸してくださいました↓

映画『奇跡のリンゴ』は、

青森のリンゴ農家・木村秋則さんの実話をもとに
映画化された作品です。

絶対に不可能と言われた「無農薬リンゴ」の栽培を

木村さんが確立するまでの壮絶なストーリーです。

木村さんは、6/29に大阪でお話会を開催させて頂いた、
佐伯康人さんのお師匠さんでもあります。

来月、木村さんにお目にかかれる機会を頂いたので、
まずは映画で勉強と思いました(^^♪

2時間を越える映画の、壮絶過ぎるストーリーと、
絶対に諦めない木村さんの姿勢、
家族の献身に、ただただ圧倒されました。

そして、映画の中でのワンシーン。

何年トライしても
全く上手くいかない木村さんを見かねて、
無農薬栽培を諦めるように、
友人が木村さんに進言しました。

しかし、その友人に対して、
「ここで俺が諦めるということは、

人類が諦めるということだ」
と漏らした木村さんの言葉に、私はハッとしました。

これは、
「もし自分が諦めたら、地球上の誰も、
リンゴの無農薬栽培をする人は居なくなる」
という意味です。

奥様の健康のために挑戦を始めたリンゴの無農薬栽培。

ですので、リンゴの無農薬栽培は、

木村さんの『個人の願望達成』のように思えますが、
実は、地球規模でものごとを考えておられたことが

この言葉から分かりました。

もし、木村さんが途中で諦めていたら、
佐伯さんは木村さんとは出逢ってないでしょうし、
そうすると、私が佐伯さんを知ることもなかったでしょうから、
私が自然栽培に出逢うこともなかったはずです。

この映画を見て、私が最も衝撃とショックを受けたことがあります。

それは、今年に入ってから『自然栽培』という
無農薬・無肥料・無除草剤の農法に出会い、
嬉しくて、はしゃいでいた自分への恥ずかしさです。

・自分や家族の生活がかかっている農家さんにとって、

『無農薬』がとれだけ大変なことか。
・土や空気、水には境界線がないため、
隣近所の農家さんとの関係が、いかに大切なことか。

をこの映画を通して、思い知りました。

軽々しく、『自然栽培』と口にしてはいけないような

気持ちになりました。
DVDを見た後、しばらく、ショックで動けませんでした。

農薬を使って最も健康に被害を受けているのは、

農家さん自身だし、
誰でも、自分の【良心】と【正義】に基づいて、
仕事をしているのですものね。

そうそう、先日、こんなブログ記事を読ませて頂きました↓
「さよなら自然農の畑」

自然農をされている、クリスタルボウル奏者・
せつこさんのブログです。

「雑草や虫や小動物が育まれている土地では、畑がダメになる」
という理由で、
「これは畑じゃないでしょ。
畑を元どおり、土が見えるようにして返して欲しい」

と地主さんに言われて、
今年いっぱいで、7年半手がけた畑を
手放すことになったそうなのです。

せつこさんは、地主さんに対して、怒ることもなく、
「はい、わかりました。
今年いっぱいで終わらせるようにします。
今までどうもありがとうございました。」

と返事をされたそうで、
なんだかとても切ない気持ちになりました。

自分の正しさを押し付けようとしないせつこさんの姿勢に
心を打たれました。

今年から自然栽培を始めた瀬尾香代子さんも、
同じような体験をされています↓

「畑についてのお知らせ」

農業って、個人の想いや良心や正義感だけでは
成り立たないお仕事なのだな、と
今、とても怖ろしく感じています。

10月から大阪で開講予定の自然栽培農学校も
どうなっていくのか、全くの未知数です。

見守って頂けたら幸いです。

アマゾンプライムに登録されている方は、
無料でこの映画を見ることも出来ますので、良かったら♪
『奇跡のリンゴ』

予告編はこちら↓