こんばんは、タロット占い師・守田のり子です。

昨日の続きです↓
「日本一幸せな従業員をつくる!」
を見て感じたこと(2)」


まず、今、この映画がどこで見られるのか
お知らせしておきます。
経営者の皆様には、是非見て欲しいです。

横浜初上映会
【日時】:2014年4月4日(金)
17時30分開場・18時30分開演
【会場】:横浜市鶴見区民文化センター・サルビアホール
【料金】:前売2500円・当日3000円

【お申し込み】:ハートオブミラクルのHPから↓
http://www.heartofmiracle.net/index.html


大阪
【日時】:4月12日(土)~18日(金)
⇒14時05分~・19時00分~
4月19日(土)~25日(金)⇒12時50分~
【会場】:大阪市淀川区十三本町1-17-27
シアターセブン
TEL:06ー4862-7733
【料金】:前売1200円・当日1500円


★その他、全国で自主上映が始まっています↓
上映日程




さて、この映画の舞台になった、
ホテルアソシア名古屋ターミナルには
障害を持った方や、うつ病の方、
字が読めない方も多く働いておられました。

私が一番印象に残ったのは、
ホテルのカフェで働く、
耳の聞こえない斉木あゆみさんです。

彼女は、唇の動きから言葉を読みます。
しかし、耳が聞こえませんから、
コーヒーの注文ひとつ聞くのも、
健常者より時間がかかります。

つまり、お客様には迷惑がかかるし、
効率的ではありません。
それでもホテルスタッフは、あゆみさんを
辛抱強く待っておられました。

もしお客様からクレームがあれば、
ホテルスタッフが、あゆみさんを守ってきたそうです。

柴田支配人の、
「お客様よりまず従業員」という理念が
ホテル全体にしっかり浸透しているのを感じました。



あゆみさんは、ホテル閉館前の最終の朝礼で、
従業員代表として、皆の前でスピーチをされ、
その時の様子が画面に映し出されました。

耳の聞こえないあゆみさんは、最初、
人前で声を出すことがとても怖かったそうです。
自分の声が変だと思われていないかどうか、
不安だったのです。

だから、最初は、カフェのお客様に、
「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」
が言えなかった。

頑張って声を出しても、
「聞こえない!!」「声が小さい!!」と
何度も先輩に注意され、
とてもくやしく、悲しい想いをされたのだとか。

でも、障害を持つ自分に対し、
真剣に注意してくれる人は
今までいなかった事に気が付きます。

学生時代、聴覚障害のある彼女は、いつも
「あなたは、まぁいいわ。」
「やらなくていいわ。」

と『特別扱い』をされてきたそうです。

それは、周りの『優しさ』だったのかもしれません。
でも、彼女はそれがとても寂しかったと言います。

あゆみさんは、ホテルスタッフの
励ましや叱咤激励のおかげで、
徐々に、勇気と自信を身に付けていかれました。

スピーチの最後に、彼女は
誇らしげにこう言われました。
「今では、元気よく、
“いらっしゃいませ!”
と言えるようになりました。」


そんな彼女に会いたくて、
ホテルのカフェに来て下さるお客様も
多かったと聞きました。




上映会後に柴田支配人の講演会がありました。
その中でのお話です。

ホテルが閉鎖になる前、柴田さんは、
全従業員約200名の次の雇用先を探しました。
正社員だけでなく、契約社員もアルバイトも含め、
すべての方です。

柴田さんは、耳の聞こえないあゆみさんのために、
JRで障害者が働くセクションの仕事を
見つけて来られました。
彼女のお母さんは、とても喜んでくれたそうです。

でも、彼女は、柴田さんに、
その会社への就職を断りに来たのだそうです。

驚いた柴田さんは、
「なんでだ?どうして?
この会社のどこ不満があるんだ?」
と彼女に聞かれたそうです。

あゆみさんの答えは、こうでした。
「ふ・つ・う・の・か・い・しゃ・で・は・た・ら・き・た・い」


柴田さんは、あっ!と思ったそうです。
彼女を見てきたつもりの自分も、
まだまだだったと、柴田さんはおっしゃいました。
彼女は、『障害者』として『特別扱い』を
されたくなかったのです。


「彼女はねぇ。
その後、自分が働きたい会社に、自分で
自分を売り込みに行ったんよ。
“私はホテルアソシアで6年間働いて来ました。
次はここで働きたいです。
私を雇って下さい!”って言ってね~。

そして、見事、中部国際空港での仕事を
手に入れたんよ。
どうです、皆さん?彼女、凄いでしょ!」

そう言われた柴田さんの目には涙が
光っていました。



あゆみさんは、
大阪上映会の会場に
来られていました。
柴田さんに促されて、壇上に上がったあゆみさんは
来場者に向けて、
舞台の上から堂々と挨拶をされました。

決して流暢な話し方ではありませんし、
聞き取りにくい言葉も多々ありました。

でも、そんなことは全く関係なく、
彼女の言葉は、しっかり伝わってきました。
少しはにかみながら、
でも堂々と話すあゆみさんは、
とても眩しく輝いて見えました。


「岩崎靖子監督とのコラボイベント」
つづく。




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