こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。



昨日の続きです↓

「悪者④」



「1999年の7の月、世界は滅亡する」

というノストラダムスの大予言ドクロ


子供の頃、流行りました~アップ

で、それを信じて生きていたんです。

アホですな。


“今は辛いけど、このまま、

いつまでもこの苦しみは続けへん。

終わりが来る時が分かっているなら、安心や。

それまで一生懸命生きればええやん。

それまでは楽しもう。”


そう思って、頑張って生きて来られました。


ええ加減な大予言も

私の自殺防止に一役買ってくれた訳ですから、

ありがたい事です。



1999年と言えば、

「2000年問題」で大騒ぎになった年でもあります。


世界中のコンピューターが制御を失って、

世界の秩序はメチャクチャになる。

核ミサイルのボタンがスイッチオンになって、

世界は滅亡する。


なーんて話が、巷に流れておりましたあせる


おおこれかビックリマーク

これで世界が終わるんか!!

とたいそう期待したのですが、

なーんも起こらないまま、21世紀がスタートしましたDASH!




私は、36歳になってしまいましたが、

自ら命を絶つことはせず、

そのまま生き続けました。

 
自分に経済力がついて、自活出来るようになると、

子供の頃と違って、

おばあちゃんの影響を受ける必要がなくなります。


大人になった私にとって、

おばあちゃんは、“ちょっとウザイ奴”

くらいの存在となっていきました。


おばあちゃんは、肺が弱いくせに、

かなりのヘビースモーカーで、

“30歳までは生きられない”と、

若い頃、医者に言われたって、いっつも言ってました。


子供の頃の私は、

“その時”を、今か今かと待っていたのに、

結局、90歳目前まで元気に生き、

おばあちゃんは、天寿をまっとうしました。


ホンマ、ええ加減な医者やでガーン


おばあちゃんが亡くなって、10年以上が経ちました。

今や、おばあちゃんを思い出す事も、

ほとんどありません。


自分に自殺願望があったことすら、

つい最近まで忘れていたくらいです。

 
でも、記事を書き始めたら、

おばあちゃんの記憶が、出てくる、出てくる。

自分でもビックリです叫び



さて、嫌々ながら、

この「悪者」シリーズを書き始めたのは、

最近、“ある事”を発見したからです。

 
以前、私の記事の中で書いた、

“all good mother”

“all bad mother”

という言葉を覚えておられますか?


( ※ 覚えてないわ~、何それ~?

という方はコチラ↓

「種明かしと結婚の意味」



私にとって、大好きなお母さんは、

ほぼ完璧な存在でした。


こんな最悪なおばあちゃんに育てられながら

母の性格はまっすぐで、

女手ひとつで子供二人を育てあげ、

失踪した夫の借金を返し、ガンを克服。


そんな過酷な状況でも、

子供たちにはいつも優しかった。


私は、お母さんに、

怒りやイライラをぶつけられた覚えが、

ほとんどないのです。


でも、たまに、

私に対して気に入らない事があった時、

怒る代わりに、

母が口にする言葉がありました。


「あんたは、おばあちゃんソックリや」


これ、地獄の言葉です。

 
この世でもっとも嫌いなおばあちゃん。

その最悪な人間と、同じだと言われる自分。


私の存在、全否定です。


何がイヤって、

事実、おばあちゃんにソックリなとこが

私にはたくさんあったのです。



怒りを、すぐに人にぶつけてしまうとこ。

自分の感情を抑えられないとこ。

自己中なとこ。

失敗するとパニックになるとこ。

などなど。


だから、この言葉を言われると、

私は固まるしかありません。

一言も言い返せなくなる。


この言葉が、母の、私に対する怒りの、

唯一の捌け口だったんだと思います。

地獄の言葉は、効果てき面でした。


つまり、母にもbadな面があったのです。


でも、私はそれを認めたくなかった。


「あんたは、おばあちゃんソックリや」


この言葉を出された時に湧き上がる、

私の憎しみや悲しみは、

本来、母に対して向けられるべきはずのものです。


しかし、お母さんに嫌な面があるはずない。

あってはいけない。


おばあちゃんのせいで

こんな嫌な事を言われないといけない”と、

自分の中ですり替えていたのです。


嫌な事は、すべて、おばあちゃんのせいで起こる。


潜在意識の中で分裂させてしまった母
”all good mother"=大好きなお母さん と
"all bad mother"=大嫌いなお母さん


お母さんの嫌いな部分を、

おばあちゃんという存在に、投影していたのだという事に

つい最近、気がついたのです。


そうです。

おばあちゃんを「悪者」にする事で、

世の中のbadな事は、すべておばあちゃんのせい。

お母さんには、全然悪い所がない。


という事に、していたのです。

 
お母さんと私は「善い者」

おばあちゃんは「悪者」

 
おばあちゃんという「悪者」を、

自分たちから切り離す事で、

お母さんを嫌いになる事、

自分を嫌いになる事を避けてこられたのです。


子供の頃、自分のすべてであったお母さん。

そのお母さんを嫌いになるって事は、

自分を否定する事に繋がります。

そうなると、私は生きていられませんでしたから。


あんなに酷くて、大嫌いだったおばあちゃん。


実は、

私の人生での「悪役」を担当してくれていたんだ。

いや、私が「悪者役」を押し付けていたんだと、

気がついたのです。


生まれて初めて、

おばあちゃんに対する感謝の念が、

ほんの少し生まれました。


もう死んでしまった人の事は

変える事ができないと思っていました。


全く予期していなかったのですが、

こうして私は、

自分の中の「悪者」=おばあちゃんの

問題について、一応決着をつける事ができました。



長らく、この「悪者」シリーズに

おつきあい下さった皆さま、

ありがとうございましたm(__)m


 

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