for KUMAMOTO ~南阿蘇ボランティア①~ | めるの独り言

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いい事ばっかある訳ないよ
それでこそ my life




《2016年6月6日》


さぁ、無料宿舎から最寄り駅の
玉来(たまらい)へ。

昨日上陸した豊後竹田と、昨夜
誤上陸した豊後荻の間の駅である。


ちょっぴりオシャレな無人駅。


始発列車は、昨日の終電だった。
昨日の終電で少しお話しした
車掌さんにアレ?って顔された
から、「玉来だったみたい笑」と
笑う、朝からアットホームな
豊肥本線。車掌さん、心配して
くれてありがとう、お疲れ様です。

豊後荻で降りると、ベースキャンプ
への行き方を聞いてるオジサンが
居たので、声をかけ、連行する。

なんせ昨日一度無駄に来てるから
道案内は任せろ笑

そのオジサンは出張と、それに
伴う連休を利用して参加だそう。


キャンプへ到着すると、とても
人が多く、賑わっている。



その場で【災害ボランティア保険】
に加入し(必須)、安心・安全で
がんばります!


バスに乗り込むと、道路まで
スタッフさんが勢揃いで並んで
手を振ってお見送りしてくれるバイバイ


バスは、日によるが3台位?
平日は30~50人程が泊まりや
日帰りで竹田ベースキャンプに
参加する模様。

土日は100人超えもあって、逆に
まとめるのが困難、平日は極端に
人手不足だというので、あえて
平日に来てみたが、正解だった。




一時間程走り、山道は、明らかに
阿蘇の景色に突入。

阿蘇山は“木”の山ではなく、
“草”の山だから、とても綺麗な
ライトグリーンカーミット



私が今回お世話になっているのは
正式には
南阿蘇支援ボランティア
竹田ベースキャンプ
といい、南阿蘇村専任である。

町役場の一角の様な場所に
到着すると、南阿蘇の現地
スタッフさんと合流。

私達の使命は、一般家庭・企業からの
被害状況と、何を手伝って欲しいのか
支援の要請を受け、その場で必要人数
の調整→チームを組み、それぞれ
赴く。現地までは竹田のバススタッフ
さんが輸送してくれる。

やはり力仕事の依頼が多く、正直
女性は出来る仕事が限られてくる
のが不甲斐ない。。



私が行く事になったお宅は
南阿蘇の別荘地といわれる地域で、
要は別荘である。

結構険しい道を進み、依頼者の
お宅へ到着。屋根にブルーシート
が掛かっているが、煙突のある
立派なお宅。さすが別荘。


中に入ると…
外からはわからない被害状況…

外からは瓦がはがれ落ちただけ
にしか見えなかったけど、
窓ガラスは割れ、砕け散り、
屋根には穴が開いている。

当然この2ヶ月の間に雨が降る。

室内は水浸し。
家具も衣類も壁も床も。

あぁ、これは…水害だな。。

これは本当に心折れるわ…
何処から手をつけて良いのか
わからなくなる。



災害ボランティアをするにあたって
色々注意するべき点はあるが、
一番大事なのは被災者の心に
寄り添うこと。

依頼者のおじいちゃんに
ひとつひとつ確認を取り、
居るモノ要らないモノのジャッジ
をしてもらい、作業開始。



まずは落ちている瓦やガラスの撤去。
その後はびしょ濡れの大きい
家具(ベッドなど)を外へ出す。
同じく濡れた衣類や書物などを
出す。水気を取り払う作業。
水分を含み、何もかも重い。。


二階はないが高床の一階は、
半二階。階段やバルコニーから
繰り返し搬出。更に半地下が
あり、中腰での搬出作業。
要は二階建てのお家が半分地下に
めり込んだ様なお宅なので、
なかなか作業がシンドイ。


作業は大体10時から15時。
前後のミーティングや報告、
移動を考えると、1日その程度で
しか実質稼働出来ないのだ。


丸1日で終わらなかったな…
翌日は休業日なので、翌々日に
また来ますから、と伝え、撤収。

コレ、作業が終わりきらず撤収って
不完全燃焼だな…今日だけでも、と
大分市内から車で来たという女性
二人組はやはり後ろ髪引かれる想い
だったろう。


とりあえず、私の1日目は終了。
いくつかボランティア団体が
参加してたけど、ウチはこういう
感じ。流れは掴めた。


竹田ベースキャンプへ戻ると、
温かいお出迎えと行きも帰りも
ソフトドリンクを頂いた。


南阿蘇に限っては、紙類や水など
の物資はもう充分過ぎる程届いて
いた。今はボランティア団体への
支援もあり、活動する我々の為に
水分や塩飴なども支給して頂けて
感謝である。




今日初めて2ヶ月経った被災地へ
行って、思った事。


自宅が住める状態じゃなく
避難してる方、特に年配の方を
ケアする人材、要は介護士さんなど
資格が必要なレベルの人材不足。


“飲み水”は物資として充実してるが
水道管の破損などによる“生活水”の
不足。自宅は被害が少なくても
トイレやお風呂がままならない。
水道管は地下で見えないから、
個人の申告や激しく破水してないと
気付かないから厄介。


今日のお宅みたいに、めちゃくちゃ
過ぎて、どうしたら良いかわからず
頭真っ白&心も折れてしまっている
から、アタマとカラダが動く、
第三者の支援。
これは本当は、離れて暮らしている
家族なんかが手伝ってくれるのが
一番なんだけどねぇ。。





色々考えさせられた1日だった。


さて、宿舎へ帰るのに、キャンプ
スタッフさんが気を利かせて下さり
自家用車のボランティアさんが
宿舎まで送って下さることに!

ありがたや!お荷物でスミマセン。。



温泉入ってから帰ろうか、と
いうお申し出を頂いて、竹田の
【月のしずく】さんへ立ち寄り。

そこで一緒のチームだった女性
二人組と再会、お話しを聞くと
東京の大学で同級生になり、
卒業後はそれぞれ地元へ帰り、
一人は大分、一人は北海道で、
大分の方のお宅を拠点に、有給を
使ってわざわざ北海道から来て、
久しぶりの再会&ボランティアに
来たという。

前日(日曜)は益城などにも行ったが
前述の通り、ボランティア志願者が
多過ぎて、主催者が捌けず、定員
オーバーで何も出来ず悔しかった
と言っていた。

災害ボランティアは本当に
難しいんだな、色んな意味で。

今日の私の働きっぷりを
お姉様方にベタ褒めして頂いて
嬉しかったデレデレ

自分でいうのもなんですが、
職業柄、数人をまとめたり
効率よく片付けしたり、
得意なんです私ショッカー


お姉様方に激励して頂き、本当に
お別れ…一緒に頑張ってくれて
ありがとう!お元気でバイバイ




温泉を出て、夕飯でも、と
近くの【丸福】さんへ。

大分といえばとり天だが、
大分の唐揚げといえばココ!


ゥゥゥゥゥゥルフィびっくり
んめーーーーびっくり


しかも送迎して頂いてるオジサンに
ご馳走して頂いたから余計ウマイ笑




無事、ボランティア1日目は
これにて終了。

テレビもないし、疲れたし、
早く寝よう。

健全な田舎ライフ送ってますカールおじさん

あぁ生きてるって感じ。