前回の投稿に引き続き、3月の東北旅についてです。
浄土ヶ浜に宿泊し、夕日も朝日も堪能。
美しい景色を目に焼き付け、宮古から盛まで、三陸鉄道リアス線に乗りました。
三陸鉄道に乗車するのも、ずーっと以前からの希望
残念ながらお天気が良くなく、車窓からの景色はちょっと残念でした。
小学生・中学生の男の子たちが、車内アナウンスを録音したり、進行方向の景色を動画撮影したり、途中駅ホーム(観光客に人気のホームでは長めに停車してくれます)で撮影したりと、優しい運転手さんの配慮で、静かながらも興奮している様子が伝わってきました。
大船渡で一泊。
翌日もお天気が良くなく、碁石海岸の観光は断念し、まずは一関に向かいました。
大船渡は、東日本大震災の被害が大きかった地域。
駅前、といっても駅は今はバス停。
目の前は広く開けて、被災した場所が新しい店舗エリアへと、大きく生まれ変わっています。
鉄道はまだ復旧していません。鉄道の代わりにJRのバスが専用道路を走行しています。
もちろん移動時間がかかりますが、バスの車窓から、ゆっくりと奇跡の一本松や、陸前高田駅周辺の様子も見ることができました。
陸前高田の駅前も、大船渡駅同様に、広く開けた場所は、新しい施設ができて、生まれ変わっています。
このバスに乗っている時が、一番、涙が溢れました。
大切な人や家を失った方たち、復興に尽力された・されている方たちに想いを馳せました。
私の元同僚は大船渡市出身で、ちょうど震災翌月から地元にUターンすることになっていました。
彼に私達からの支援を託しました。
彼は受け取る際に
「東北の人たちは強いですから。きっと大丈夫です」
と話してくれたのを覚えています。
気仙沼から一関までの駅では、あちらこちらにピカチュウの姿が!
駅には POKEMON with Youトレイン の文字が
知らなかったのですが、被災地の子どもたちに笑顔になってもらうために始まったポケモントレインなんですね。
私が乗車したのは一般の列車でしたが、外見も車内もポケモンだらけの、とっても夢のある列車が運行しているんですね。
5周年だそうです。
素敵な企画だな~と思いました。
震災を経験したり、病気を経験したり、コロナ禍を経験したりすると、
今までの日常がとても貴重なものに思えますね。
でも時が経つと、その気持ちを忘れがちです。
”あたり前ではない”
「有難い」とはまさにこのこと。
この気持ちを、ことあるごとにリマインドしていきたいと思います。
今回の東北旅行も、私の体調と、母の体調によってはキャンセルしなくてはならないかもしれない・・・と思っていました。
母も高齢ですから、転倒してケガをしたり、具合が悪くなったり、ということが多くなりました。
一緒に食事に出かけたり、家の中で自由に動けたり、楽しく話をしたり、日常生活を送れることも、あたり前ではないんですよね。
そして、もう一つ思うことは、
外見や、普段接している中では分からなくても、みんな
体に、または心の中に
多かれ少なかれ、何か抱えている
ということ。
病気をして、手術して、傷跡は隠せても、今は元気そうでも、
やっぱり後遺症はあるものです。
出来なくなったことに対する、失望感を抱えている人もいます。
街や家を新しくしても、物を新調しても、
新たな出会いがあっても、
喪失感は無くならず、悲しみを抱えている人もいます。
そんなことも忘れずに、今の時間を大切にして、感謝したいと思いました。
伝えなくたって わかること
伝えられるのって 素敵なこと
ってSnowMan(あいことば)も歌ってるように、
感謝の気持ちを伝えられるのって、あたり前ではなく、素敵なことですね💐
皆様も、あたり前の日常がハッピーでありますように。