よく誤解されているのがアロマテラピーと同じようにフラワーエッセンス(バッチフラワー )を考えているパターンでしょうか。ここで両者の違いに付いて簡単に明記します。


★アロマテラピー
全草(花・葉・茎)から成分を抽出。
香り→鼻→脳→肉体的に影響。


★フラワーエッセンス
花の部分だけを使い、花の持っている癒しのエネルギーを水に移したもの。
飲む→感情に直接作用していく。感情が穏やかになることで自然治癒力が高まる。


ということで香りによって作用させるアロマテラピーに対して、フラワーエッセンスはほぼ無臭で、飲むもの。(中にはクリームやジェルタイプもあります。)同じ植物からの生成でもアプローチの仕方が全く違うわけで、その効果も違います。ただし「ココロを癒す」という点においてはどちらも同じです。


ただ一言で「癒す」といっても、フラワーエッセンス の開発は、かなり深いところに着目しているんだなと、私が思うのは、以下の点にあります。


『からだの病は、主として肉体的原因によるものではなく本人の正常な幸福感に干渉する乱れた心の状態、あるいはムードによるものであること、このようなムードが放置されたままになっているとからだの器官や組織の働きをも乱しその結果病気になる。』(ノラ・ウィークス著 心を癒す花の療法より)


心の乱れが病気の元。そうした点に着目して、その乱れの元を改善していこうというアプローチは素晴らしいものがあると思います。


バッチフラワーエッセンス は、イギリスのバッチセンターで厳しい管理の下で作られています。バッチフラワーレメディに使われるフラワーエッセンスは、太陽や風、水、大地という自然のエネルギーから作られています。

エッセンスを作る方法には、「太陽法」と「煮沸法」の2種類があります。エッセンスは38種類ありますが、そのうち太陽法で作られるものが20種類、煮沸法で作られるものが18種類です。

バッチフラワーエッセンス に使われるのは、イギリスの低湿地帯や砂丘に自生する野生の花です。花のエネルギーが最も発揮されるのは、空には雲ひとつないくらいに晴れ渡った日の早朝です。花を摘み取る時は、直接手が触れないように、同じ花の枝や葉を使って摘みます。

●太陽法
クリスタルボールに湧き水を入れます。次に、表面が花で覆われるほど、摘み取った花をたっぷり入れます。そして朝9時~12時頃まで太陽の光に当てます。花の色が薄れていき、ボールの中が気泡でいっぱいになったら、花を引き上げてろ過します。

●煮沸法
まず湧き水を煮立たせます。そこに花がよく咲いている小枝を入れ、1時間半ほど煮ます。冷めたら花を引き上げてろ過します。

フラワーエッセンスを作るこの方法は、バッチ博士が1936年に完成させてから現在に至るまで、一度も変わらずに引き継がれているそうです。

また、通常エッセンスを保存するために、天然の保存剤であるブランデーなどを入れますが、日本で販売されるものには、植物性グリセリンが用いられています。(これは国税局からの指導によるものだそうです。)



フラワーエッセンス を服用する際に、すぐに飲み込まず、しばらく口に含んでおきます。そして心の中で自のマイナス感情が癒されていくことを意識して、それについて感謝するようにしてみます。「ありがとうございます」とか「嬉しいです」と心の中でつぶやきながら、ゆっくりと喉に垂らし飲み込むようにされると良いですよ^^。


さらに理想的には、飲んでいるバッチフラワーレメディ の意味している感情をよく理解しながら飲むほうがより癒されやすくなると言います。

例えばハニーサックル は、昔の思い出や出来事に心を奪われてしまっていて、現実の生活に興味を失ってしまいがちな時に、今に気持ちを向けれるようになるレメディです。飲んでいる時に「過去の体験から学びとり、今に活かすことができる」「過去にしがみつかない」「今に気持ちを向けれるようになる」と考えて、そうした自分自身の姿をイメージしてみるとよいでしょう。

こうした自覚のもとに飲んでいると、たまにあることなのですが、そのマイナス感情が一時的にかえって強く感じられる場合があります。そうした場合でも、飲み続けているとその感情がすっと少なくなっていきます。これは変化が起こっている証のようなものですから「良くなっているんだ」と考えて、気にせず飲んでみてくださいね。

やはり「続けること」が良くなる一番のポイントです。出来るところから一歩一歩飲み進めてくださいね。




トリートメントボトル はスポイト付きの30ml遮光ビンで、煮沸に耐えるバッチセンターの特注品です。ストックボトルを希釈するために使います。

フラワーエッセンスでココロとカラダを整える


作り方は、ミネラルウォーターを肩口まで満たし、選んだバッチフラワーレメディ (6~7種類くらいまで)を各2滴(レスキューレメディなら4滴)加えます。中味が均等に混ざる程度に軽くビンを揺すればそれでOKです。 なるべく涼しい場所に保管し、約3週間で使い切ります。(夏は冷蔵庫で保管し10日間を目安に使い切ります。)


フラワーエッセンスでココロとカラダを整える

基本的にはこれだけでよいのですが、お水が腐敗するのを防ぐためにボトルの1/3程度はワインビネガーやブランデーなどを水の代わりに加えると衛生上も安心です。


出来たボトルから1回に4滴を1日最低4回飲みます。理想的なタイミングは朝起きたときと、夜寝る前、そして日中適当な間隔で2回ですが、あまり厳密でなくても構いません。 セルフケアしたい感情が特に気になる時は回数を増やして飲んで構いません。


口に直接たらしても良いですが、スポイト部分が口に直接触れないように気をつけて下さい。また、飲み物にたらして飲んでも大丈夫です。その場合、飲み物は冷たくても温かくても構いません。


子供の頃から内気、ショックから立ち直れない、人生の岐路にたっている、すぐにイライラする、身体が弱く不安がある、潔癖症、・・・このような 長い間持っている感情、性格的な感情なら、トリートメントボトルを作って、ある期間使い続けることが必要です。


3週間近く経っていたり、新しい組み合わせで作るなら、ボトルを水に入れ、 20分煮沸消毒して作り直します。


※煮沸消毒の仕方

1.ボトルのパーツをバラバラに分解する。

  キャップのネジ部分、スポイトのゴム部分、

  スポイトガラス、ボトル本体の4つに別れます。

2.ガラス部分のみ鍋に入れかぶるように水を入れ

  20分程度煮沸します。

3.最後にスポイトゴム、プラスチックのネジ部分を

  さっと湯通しして完了です。



緑がきれいな季節になりましたが、皆さんいかがお過ごしですか?


よく質問を受けるのですが、フラワーエッセンスは植物の癒しにも効きます。今回はリビングの観葉植物やお庭やベランダのガーデニングにも活用できるので、その方法をご案内します。


与える水(大きなバケツやジョウロ等)に、バッチフラワーレメディを10滴位ずつ混ぜていつものように与えます。

一般的には以下の3種類の組み合わせがよく知られています。

●成長を促す組み合わせ
ホーンビーム :成長を助けるエネルギーを補給する
オリーブ :発芽と成長のせいで起こる消耗を克服する
バイン :種の硬いからを破って発芽し、成長するのを助ける

●園芸用の組み合わせ
レスキューレメディ :植物をとりまく全ての環境に
クラブアップル :あらゆる種類の害虫から植物を守る
ウォルナット :成長のある段階から次の段階へ移る時に


●切り花用の組み合わせ
レスキューレメディ :植物をとりまく全ての環境に
ウォルナット :環境の変化に
ワイルドローズ :特に冬に。頭を垂れて元気がない花に

ちょっと余談です。


某小学校の担任の先生に先日久々にお会いしました。クラスで面白い実験をしたそうなのですが、その内容が、ちょっと残酷であり、面白い内容なのでご紹介します。


2つの観葉植物をクラスで育てることにした際に、一方は「元気に育ってね」「がんばってね!」とポジティブな言葉だけを言いながら水をやったり、休み時間に皆で語りかけたそうです。そしてもう一方の観葉植物には「早く枯れちゃえ」とか「大嫌い」と言いながら水をやったりしたそうです。それ以外は光の当たり具合の条件もほぼ同じで、水や肥料も全く同じ条件です。



フラワーエッセンスでココロとカラダを整える


結果は案の定、罵詈雑言を浴びた観葉植物は、成長することなく枯れてしまい、温かい言葉をもって育てた観葉植物は、他のクラスのものよりも大きく成長したのだとか..


植物にも感情があって、人のそれに反応するという話をどこかで聞いたことがあるけども、そうしたことを目の当たりにしたと先生が言っていました。


フラワーエッセンス の母液を作る際にも、メーカーはそうしたことがあるというポリシーのもとで、細心の注意を払って作っているという話をフラワーエッセンスセミナーで聞きました。だからこそ70年にもわたる歳月の間、人々に愛され続けているのだなと、感心したのでした..



当然ですが、赤ちゃんは、自分の精神状態を告げることが出来ません。ですが、赤ちゃんは自分の感情を素直に表現しますので、それを指標にして飲ませてみてください。


例えば、何にでもイライラして、機嫌が悪くなり、むずかるような赤ちゃんには、ミムラス が効きます。


また、赤ちゃんとお母さんとの間にはエネルギーの強力な繋がりがあるので、お母さんと同じ種類のバッチフラワー が効く場合があります。

敏感な赤ちゃんにはこんな方法(エピソード)もあります。

赤ちゃんの寝ているすぐそばに、バッチフラワーレメディ のストックボトルを順番に一つずつ入れてみます。必要な種類のバッチフラワーレメディ が置かれると、赤ちゃんはにっこりとし、他の種類のバッチフラワーレメディ には反応を示さないか逆に拒否反応を示す場合があります。

与える量は、バッチフラワーレメディ の場合、過剰投与になることはないので、大人と同じ量(各レメディ数滴)を与えて良いです。

また、母乳で育てている場合には、赤ちゃんにあったバッチフラワーレメディ をお母さんも一緒に服用します。

赤ちゃんが、泣いてじたばたして飲めない状態の時には、 唇、手首、耳の後ろなどに直接塗ってみて下さい。


バッチフラワーレメディ は妊婦に安らぎをもたらし、子供にも恩恵を与えます。そうした点が妊娠期間には使うことができないことがあるアロマテラピーよりもすばらしい点の一つだと私は思います。


妊婦向けのレメディの活用事例


臨月が近づいてくるにつれて緊張し、不安になる様な場合には、ミムラス を。極度に緊張している場合にはロックローズ を飲んで見てください。インパチエンスバーベイン も使えます。

出産の数日前から レスキューレメディ を飲んでいた妊婦は、お産が軽くてすみ、産後の回復も早いという例もあります。



バッチフラワー レメディ は、バッチ博士が、人々が自分で自分を癒せるようになることを目指したことから、基本的にはセルフケア(ご自身で最適のレメディーを選んで頂く)の商品です。


自分でフラワーレメディを選ぶ時、 自分を見つめ、自分の感情に気付くという、プロセスを通りますが、そこから癒しへのプロセスは始まっているとお考え下さい。


また、パートナーや家族のためにバッチフラワー レメディ をお選びいただく時も、その対象をよく観察し理解してあげることが、癒しの第一歩になります。


自分や癒してあげたい対象の感情、精神状態の観察ができたら、バッチフラワー レメディ の7つの分類と バッチフラワー レメディの指標を参考にしながら、その感情・精神状態に近いバッチフラワー レメディ を最大7種類まで選んでください。


7つの分類
エドワード・バッチ博士は7つの主な感情状態によって人々を種類分け、更に心の状態をさらに38種類に分けました。この7つの分類のどれが自分の状態にあっているかを見て、更に細かく見て行きます。

不安と恐れを癒すレメディ
不安定な内面を癒すレメディ
心身の疲れを癒すレメディ
寂しさ・孤独を癒すレメディ
気の使い過ぎを癒すレメディ
失意と絶望を癒すレメディ
強すぎる想いを癒すレメディ


注)バッチフラワー レメディは、 表面にある感情に対して選ぶので、深層心理を探る必要はありません。最も表面的で、自分で分かりやすい、ネガティブな感情から選び、その感情が癒されてまた次の感情が表れたら、それに対応するレメディを選びます。たまねぎの皮むきのように、感情がむける度に、本来の自然な自分に、近づいていくことができるのです。

バッチフラワー・レメディ は約4年から5年ほどは保存が可能です。しかしながらバッチフラワー・レメディ は人工防腐剤または添加物を全く含んでいません。


チンキ剤は腐りやすいので保存しにくく、従って、レメディの母液には植物性グリセリンが防腐剤として混ぜられています。


植物性グリセリンを防腐剤として使われているのは日本の酒税法のためで、アメリカやヨーロッパのレメディは防腐剤としてブランディーやビネガーが使われているそうです。


幼児やペットには不向きなブランディーベースのレメディと違い、植物性グリセリンの味は甘いので、水あめを薄めたような食感が、かえってペット用や育児などにもレメディを使いやすくしていることから、その普及に貢献しているのかもしれません。


最も有名なバッチフラワレメディーはレスキューレメディ です。これは、インパチエンス、クレマチス、チェリープラム、ロックローズ、およびスターオブベツレヘムのレメディーをあらかじめ組み合わせて混合したレメディーです。その成分が、特に緊急事態において鋭いストレス、心配、およびパニック発作を救うことから、レスキューレメディ と呼ばれています。


レスキューレメディ は必要に応じて、スポイト付きガラス瓶タイプ、または皮膚塗布用「レスキュークリーム 」や「レスキュージェル 」、リップバームタイプの「レスキューバーム 」、またはキャンディータイプの「レスキューパステル 」として販売されています。


フラワーエッセンスでココロとカラダを整える