心理における令和の新常識

こんにちは。
フラワーフォトセラピストの内藤です。

今日も暑そうですね。
一方で大雨による水害も発生していて
どうぞ、お気をつけください。

昨日は朝から暑いので、ぼーっとテレビで
「あさイチ」の番組を見ていました。

特集していたのは「令和の新常識」でした。

ゆで卵は蒸して…とか
ウインナーに切れ目を入れず…

とか興味深かったのですが、

それを見るうちに、はたと思ったのは

「そっか、私がお伝えしているこれも
『令和の新常識』じゃない！」

ということでした。

これまでは

何らかの生き辛さを抱えていたり、
自己肯定感が低い人は、

幼児期の大人、特に親との葛藤などで
傷ついたインナーチャイルドを癒す…

また、自分と向き合い自分を受け容れる

のが定番的な常識。

昨今は、敏感なためにより傷つきやすい
HSP的な概念が加わって、

より辛さが増幅しているような印象で
とらえている人も多いようです。

一方で私が
『つい「自分が悪いのかな」と思ったとき読む本』
でお伝えしているのは、

生き辛さや低い自己肯定感などは、

幼児期よりもっと前、
出生時や胎児期、場合によっては受胎時から
始まっているということ。

ということは、インナーチャイルドを癒した
だけでは、
癒しが追い付かないと想像できませんか？

だって、幼児期よりず～っと前、
胎児のころからあるトラウマが、

多くの場合、悪くない「白い罪悪感」(と呼んでます)
になってそれが、

生まれた後に、親をはじめ、他者と関わるうちに
つい「自分が悪い」と思う体験を重ねていき、
そんな受け取り方が当たり前になるからです。

補足すると、なんどもお伝えしているように

「罪悪感は、本人が悪くなくても
自分で自分に罰を与えようとするので、

幸せになることを自分に許せないとか
愛を受け取れない　とか

本来幸せになっていいはずの人が
幸せから遠ざかるという傾向があります。」

この「　　」内は、新常識ではなく、
臨床心理学では、大前提のことで
多少表現に違いはありますが、

罪悪感関係の心理の書籍には、
どの本にも書いてあることです。

そして、
「だから罪悪感は厄介だ」とも
書かれています。

罪悪感≒自己処罰欲求(自分に罰を与えたい)

これはもう、公式のようなもので、
罪悪感によって、自己否定感や
生き辛さが生まれるのは
心の反応として、自然な流れなのです。

一方で、これまで胎児期から罪悪感がある
ことは、あまり気づかれていないのですが、

そんな時期から罪悪感がある結果、
生まれる前から、悪くないのに自分が悪いと
いう思い込みができあがります。

胎児期、出生時に、痛い思いや何らかの恐怖
などの感情を味わうと、命の早期に

自分は罰を受けた→きっと悪い子だからだ
→（悪くないのに）罪悪感発生
→自分は罰を受けたい→責められる（罰）
→きっと悪い子・・・

という困ったサイクルができてしまいます。

すると幼児期には、親などの言葉で
自分が責められているように感じ、

自分はありのままで愛されたり、
存在を認めてもらうことが難しく感じて

インナーチャイルドが傷つく可能性が
高くなってしまいます…

こんな体験が蓄積されて、自分は
やっぱり悪い子ダメな子である証明が
どんどん増えていくようなイメージです。

ですからインナーチャイルドが傷つくのも、

もっと前の時期からある罪悪感によって、
自分が悪いと思ってしまう傾向が
できあがっているために、より親などの
言動を自分が悪いほうに受け取ってしまう…

インナーチャイルドも傷つく要素がすでに
出来上がっていると考えるほうが自然です。

だから、癒すならインナーチャイルドより前の
胎児期や乳児の頃などに罪悪感がないか、
徹底して診断し

癒すための段階を経て、胎児期にあるなら
そこまで解放をしないと

本当の生き辛さや自己肯定感が低いことに
対応したことにはなりません…

それが、心理における令和の新常識。

ではないかしら？

そんなことを考えました。

＊悪くないのに罪悪感がある可能性に
気づいていただきたい写真です。

黒っぽいチューリップは悪くないのに
いつの間にか蓄積されている罪悪感を
イメージするかもしれません
でも、決してその人自身が悪いという
象徴ではありませんから　念のため…

※メカニズムについて
この本にはかなり詳しく書きました
まだお読みでなければぜひ！