新築と落書き | 病は気から

病は気から

ルミナルハーツ―陽性乳がんの記録
ガンをきっかけに、ガンになる前より幸せな毎日

ママイキという、保育園の講座に参加しました。

今年の意気込みを漢字で表したら?
ということで、考えてみました。
私は、「普通」という言葉を選びました。

普通って、実はすごいことだったんだなと、「普通」じゃなくなってやっと気が付いたから。

病気じゃないこと、子供がいて 主人がちゃんと仕事に行って、無事に戻ってきて、
そういう
「普通」の生活
って、

それは、すごく 特別で すごく、幸せなことだと
ずっと 覚えていたいので、

普通

を、一年でずっと覚えていたいと思いました。

講師の先生から、
この漢字を冷蔵庫に必ず貼っておくように言われました。

本の中やメモでなく、
いつも目に付くところに
初心
を 置くこと。

普通

私は、普通なことを
 ありがたいと言える一年にしたいと
そう思い続けるのは、きっと大変だと思う。

失わないとわからないんだけど、失っちゃ困る普通の小さな幸せな日々。


今日は、笑真 と 絵をかいたり、素敵な時間を過ごせた。
「お母さんと、一緒じゃなきゃねないー。」
こんなに小さくて、私の手の中にいる時間は、もうほんのちょっとなんだ。
20年後、笑真は、確実に私と一緒に布団で寝てくれない。
いや、10年後でも寝てくれないか。。。。


新築の我が家。最初は、電車のプラレールが 傷をつけるのを気にして、プラレールが床に落ちる音に敏感に反応した私。
木製のテレビ台に和真が鉛筆ででっかく落書きをした。

この落書き。 消そうと思ったけど、いまだ消せない。。
和真が、こんな風に落書きをしてくれるのって、「今しかないんだ」
多分20年後、一人でこの落書きを見ながら
20年前の日々を懐かしんでいる私の為に。

この落書きが消せなくなった。

そう気が付いたら、
プラレールがどんなに床に傷をつけようが、壁にしょうまが紙をべたべたと貼ろうが、
全然気にならなくなりました。

その傷が、思い出に替わるのは そう遠い将来じゃない。

そうだ!

そういえば、うちの実家に妹が1歳の時に書いた、クレヨンのらくがきが階段に書いてある。
この落書きを、消さないでといったのは私だ。なぜかよく覚えている。

そして、母は、私のこの言葉を聞いて、きっとあの階段の落書きを消していないのだと思う。

おんなじだあ。DNAってすごいな。