会議をテキパキ進めるには | 読書セラピー(幸せのページ)

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木に吹いた風が緑色になるように
花に吹いた風が芳香を運ぶように
風に言葉を託して届けます。

「もう令和なのに
ウチの会社
やたら会議が
多いんです。

それもただ
集まっているだけで
ダラダラ。

いまどき
ズームでいいのに。
いつまで昭和を
引きずるんだろう」

「進行役の人は
いますか?」

「いいえ。
議題について
意見があれば
話す形式なので
みんな黙っていたり
隣の人と
おしゃべりしたりで
混沌とした感じです」

「やはり、進行役が
いたほうが
スムーズに進むでしょう。

それからもう1つ。
議題を予め
メールしておいて
各自、意見を持ち寄り
会議で発言するのは
いかがですか」

「各自持ち寄る?」

「ええ。

人は集団になると
自分がやらなくても
誰かがやるだろうと
手抜きしがちです。

ところが
議題が分かっていて
発言を求められるとなれば
考えざるを得ません」

「なるほど」

「もしかしたら
会議の頻度を
減らしたほうがいいと
いう意見も
出るかもしれませんね」

「分かりました。
提案してみます」

出典:『シロクマのことだけは考えるな!』(植木理恵、マガジンハウス、pp.98-104)