読書セラピー(幸せのページ)

読書セラピー(幸せのページ)

木に吹いた風が緑色になるように
花に吹いた風が芳香を運ぶように
風に言葉を託して届けます。

著名なバレリーナである
森下洋子さんは
今年、舞踊歴75年を迎えます。

―どうして、そんなに長く
 続けられるの?

そうですね。
ご自身も奇跡であり
幸運と仰っています。

―やっぱりバレエが好きだから?

はい。
ただ、それだけではありません。

森下さんは体が弱く
2歳の頃、小児結核に
かかっています。

「体力をつけるため
何か運動を」と
医師から勧められ
3歳のとき
近所のバレエ教室に
通い始めました。

ところが、森下さん曰く
「私はすごく不器用なんです。
教えていただいても
他の子と同じように踊れない。
先生からは
『どうしてできないの』と
よく叱られた」そうです。

―イヤにならなかったのかな?

ええ。

家に帰り畳の部屋で
何回も踊っていると
できるようになり
皆が喜んでくれる。

この繰り返しで
「やっていれば
必ずできる」という確信が
生まれたと言います。

人と比較せず
遅くてもコツコツ努力して
できるようになる。

この「やればできる」と
いう自信が
森下さんの潜在意識に
刻み込まれ
今日まで続いています。

つづく

出典:『平和と美の使者として 森下洋子自伝』(森下洋子、聞き手:祐成秀樹、中央公論新社、p7、p5、p10、p247)

自分の課題は自分で引き受け
人の課題には踏み込まない。

一見、順調に見えても
多くの人が悩みを
抱え生きている。

そういうことが
分かりかけてきた頃から
最高の人間関係は
次のようなものと思うように
なりました。

  最高の人間関係は
  自分の苦しみや悲しみは
  できるだけ静かに自分で耐え
  何も言わない人の悲しみや苦労を
  無言のうちに深く察することが
 できる人同士が付き合うこと。

  『21世紀への手紙』(曽野綾子)

・・・・・・

  朝顔のつぼみに24時間
  光を当てていたら
  花は咲きません。

  朝顔が咲くには
  朝の光に当たる前
  夜の冷気と闇に
  包まれる時間が
  必要でした。

  真に優しい人は
  夜の冷気と
  闇に包まれる時間を
  体験した人です。

『幸せにならなくたっていいんだよ』(ひすいこたろう、ディスカバー・トゥエンティワン)

100歳を越えても
現役を貫かれた
ピアニストの室井摩耶子さん。
その原動力は何だったのでしょうか。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

・・・・・・

(ドイツ語で「ムジチーレン」)
音楽は音がつくる詩や
小説であり戯曲である。

楽譜は作曲家の紡いだ物語
耳を澄ますと声が聞こえてきます。
「エリーゼのために」を弾くことは
ベートーヴェンとのおしゃべりです。

うそ偽りばかりの人から
遠ざかることが大切。
君子うそつきに近寄らず。

老いては個に従え。
個の意思を貫いて生きるのが大切。

人間を深めないと
音楽も深まっていきません。
だから今日も鍵盤に向かいます。
これからも自分に
正直に生きていこうと思います。

出典:『100歳で夢を叶える』(木村美幸、晶文社、p136、p138、p142、p143、p145)