愛されたい 愛したい | 読書セラピー(幸せのページ)

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木に吹いた風が緑色になるように
花に吹いた風が芳香を運ぶように
風に言葉を託して届けます。

私の家に恋に
けっして愛が
なかったわけでは
ないけれど
怖れや義務が
入りこんでいた愛でした。

うまくいかないのは
ずっと父や
小さい頃の環境
運命のせいと
思ってきたんです。

それも事実に
違いありません。

でも、そう思ったほうが
幸せになれなかったとき
安心できる。

また幸せに
なったらなったで
失うのが怖かったのだ
と気づきました。

不幸は誰のせいでもなく
自分で作ってきたと
わかったんです。

自分が作ったなら
自分でやめることも
できますよね。


そう感じたら
心の奥の奥のずっと
底のほうから
悲しみがこみ上げ
一週間泣きました。

私、可哀想だったな、って・・・。

悲しみも静まったころ
ようやく、自分を
好きと思えたんです。

もういい加減
不幸は終わりにして
幸せになりたい。

愛されて愛して
幸せになろう!
なりたいようになる!
と決めました。

出典:『新しく生きる 今の自分でいい、そのままでいい』(高橋和巳、三五館、pp.206-208)