向き合う勇気(6) | 読書セラピー(幸せのページ)

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木に吹いた風が緑色になるように
花に吹いた風が芳香を運ぶように
風に言葉を託して届けます。

「理解してほしい
慰めてほしい」という
受ける姿勢から
「理解してあげたい
慰めてあげたい」という
与える姿勢に変わるとき
悩みのほとんどは
解決していることを
わたしはその時から
今まで何十回と
経験させられてきた。

  (『あさっての風』)

・・・・・・

自信過剰の人間は
明らかに傲慢です。

「自分は正しい」
「秀才」「美人」と
思っている人ほど
みにくい存在は
ありません。

往々にしておちいる
自己中心の典型です。

自信過剰の俳優を
叱る見識を持つ
山田(洋次)監督は
謙遜の重要さを
本当に知っている方
なのでしょう。

  (『藍色の便箋』)

・・・・・・

「ほんとうに偉い人は
いばらないものなのよ」

  (『積木の箱(下)』)

・・・・・・・

礼儀とは「思いやり」と
いっても過言では
ないと思う。

  (『孤独のとなり』)

出典:『言葉の花束』(三浦綾子、講談社)