禁煙の失敗には、2つのパターンがあります。
1つは、禁煙を達成しないまま挫折してしまう場合。
2つ目は、一度禁煙に成功したにもかかわらず、また吸い始めてしまう場合。
<挫折の原因>
途中で挫折してしまう一番の原因は、選んだ方法が自分の状態に合っていなかったのではないでしょうか?
また、禁煙するために必要な十分な時間が足りなかったのではないでしょうか。
私の病院で禁煙外来(飲み薬)を中断した方は、
●お金がなかった(苦学生)
●農繁期で通院できなかった(近隣の農家さん)
●電車移動が不便で車を運転するようになった
このような理由でした。
大半の方々は、治療を終えることができています。
飲み薬のチャンピックスは、服用中の運転を控えることになっているので、仕事で車が必須の方には向いていません。
ヘビースモーカーの方は、ニコチンパッチだけでは成功しない場合があります。
経済的な理由は、タバコなら小銭で日常的に無意識にお金を使うけれど、治療費を一度に支払うことが大きな負担に感じてしまうのでしょう。
支払い方法については、病院によって個別に相談に乗ってもらえるので、諦める前に相談することをおすすめします。
<喫煙再開の原因>
再喫煙のキッカケは、ほんの些細なことが多く、禁煙3ヶ月以内の再喫煙率が特に高いといわれています。
再喫煙防止プログラムの支援を受けない場合には、禁煙後1年以内に再喫煙する人の割合が、実に80~90%といわれています。
あなたは、10~20%の成功者になれますか?
ニコチン依存症には、「喫煙行動という記憶」に起因する「心理的な依存」が必ず併発しているのです。
この「心理的依存」は、ニコチンから完全に離脱した後も、長期間にわたって出現し続けます。
禁煙成功率の高い「禁煙外来」も、治療が終了した時点で病院へは行かなくなります。
何らかのフォローがなければ、禁煙を維持するのが難しいのは当然です。
あなたの意志の問題だけはないのです。
<禁煙継続の鍵>
私は、過去に5年間の喫煙と禁煙を経験しました。
その後、私の禁煙が30年近く続いている一番の理由は、家族です。
夫が、大の嫌煙家。
そのおかげで、私は禁煙を決意し実行しました。
そして、看護の仕事を通して「禁煙」にかかわり続けることで、その後もタバコと無縁の生活を送っています。
同居の義父は、かなりのスモーカーでしたが、タバコの値上げや定年退職などをキッカケに、自力で禁煙しました。
タバコをやめてから、10年以上経っていると思います。
ニコチンは、あらゆる手段を駆使して、あなたがタバコを吸うように洗脳するのです。
「タバコは人生を豊かにし、成功に導き、幸せにしてくれる素晴らしい友」
その誤解が、洗脳の証です!
喫煙は、自分のからだを蝕むだけでなく、周囲の人々の命と健康を害する極めて危険で悪質な行為であるということを、正しく認識することが禁煙の第一歩です。
その理解がなければ、禁煙はできないし継続することも不可能です。
タバコを吸わない人生が、どれだけ幸福であるか、一緒に実感しましょう。
日本では、まだ禁煙後のアフターフォローが整備されていません。
そこは、個人の工夫で乗り越えるべき壁となっています。
1.自分に合った禁煙方法を選んで実行する
2.心理的依存の克服
3.家族の協力と社会的フォローの活用


