『禁煙しようかな。』と思われた方の多くは、今まで吸っていたタバコよりも「軽い」タバコに変えていませんか?
それで何となく罪悪感が薄れるのでしょうか。
結論からいうと、それは非常に危険な行為です。
なぜかというと、
●「軽い」と信じているけれど、実際は普通のタバコとほとんど変わらない
●「軽い」と信じているから、根元まできっちり吸ってしまう
●「軽い」と信じているから、本数をより多く吸ってしまう
●「軽い」と信じているから、肺の奥まで深く吸い込む
「軽い」という表示・・・ニコチン・タールの量が○mgというやつです。
「軽い」タバコのカラクリは、フィルターの部分にあります。
特別な「葉」を使って作るのではありません。
軽くなればなるほど、フィルターに小さな穴がたくさん空いています。
この数字は、機械で測定された数値が記載されているのです。
小さな穴から空気を一緒に吸い込むので、吸い込む煙が薄まる・・・という発想です。
しかし、
人がタバコを吸うときは、フィルター部分を指で持ちますよね?
せっかくの「穴」を指でふさいでいるのですよ!
もちろん唇でくわえた内側も、完全にふさがれた状態と同じです。
フィルターの穴の大部分をふさぐわけですから、それほど薄まってはいないのが事実です。
ですから、
実際に吸い込んで吸収されるニコチン・タールの量は、表示量よりもはるかにはるかに多い。
低タール、低ニコチンと表示して安心感を与えながら、実は十分なニコチンを摂取させてニコチン依存を助長しているわけです。
軽くふかしてすぐに消さず、最後までキッチリ吸うと、当然吸い込む煙の量は何倍にも増えています。
吸う本数が増えると、吸い込む煙の量も増えます。
有害物質をそれまでよりも大量に深く吸い込んで、タバコの害を増大させている「危険な行為」なのです。
仮に、
かなり上手に穴をふさがずに薄めて吸えたとしましょう。
それなら、少しは安心ですか?
からだは普段自分が摂取しているニコチンの快適な量を、ちゃんと記憶しています。
低ニコチンのタバコに切り替えてニコチンの摂取量が減ると、少ないニコチンを補うために無意識に吸い方を調節します。
1本を根元まで吸う、より深く肺に吸い込む、吸う本数を増やしてしまうのです。
「軽い」タバコに切り替えることによって、逆にそれまでよりもニコチンと有害物質の摂取量を増やす恐ろしい結果になってしまいます。
【ニコチン依存にさせるためのニコチン量】
タバコ会社は、1980年代の初めに突き止めていました。
ニコチン依存にするためのニコチン摂取量が、タバコ1本あたり0.4mg以上必要だということを。
タバコを吸った人がニコチン依存症になるように、どんなに軽いタバコでも1本あたり最低0.4mg以上のニコチンが吸収されるよう緻密に計算して製造しています。
パッケージの表示とは、まったく無関係なのです。
ごく限られた都合のよい条件で、機械が測定した数値なのですから。


