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「中国の少数民族」
参考文献は、吉田一郎さんで「国マニア」(ちくま文庫)
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中国には、現在55の少数民族が存在するといわれているが、この中には少数民族として仕立てあげられた部族が、実は少なくない。
(識別の定義自体で数も変わるが)1950年前後では、少数民族の数は12とされていた。
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なぜ、ここまで数字が増えたのか?
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中国共産党の敵対勢力であった、中国国民党は、五族協和(漢、満、蒙、チベット、回。五民族の協調)を理念としていた。
対して中国共産党は、民族解放(少数民族の保護)を政党の理念としてあげた。
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少数民族の保護は、中国共産党にとって重要な公約であったため、少数民族の発掘は積極的に行われた。
少しでも、変わった習慣の残る部族があれば、歴史や起源、独自の言語を整備、認定していった。
(例えば、強めの秋田弁を使う人たちを、秋田民族として認定するようなノリ)
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中国国内の民族間の軋轢をなくすといった意味では、うまく回っている部分も多い。