「銀行がお金を貸せば貸すほど、この国の経済活動が活性化する」という理屈について | せぐ吉の読書ブログ

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「銀行がお金を貸せば貸すほど、この国の経済活動が活性化する」という理屈について


参考文献は、山形浩生さん、岡田斗司夫FREEex さんで「「お金」って、何だろう?」(光文社新書)


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現在、政府の行っている経済政策は、「企業がお金を借りれば借りるほど、経済は活性化をする」という理屈で行われている。


(お金を借りる企業=明確な事業計画をもつ企業。明確な事業計画をもつ企業にお金を回せば、経済の活性化は期待できる)


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この理屈には不自然さがある。


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「設備投資をしたいがお金がない」といった需要が大きかった時期ならば、お金を貸すことは、まっすぐに経済の活性化につながった。


しかし今日において、設備投資の有効性はどんどん小さくなってきている。お金を借りて大きな投資をすることの危険度も、年々上がって来ている。


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政府は(採れる手段も限られているので、金利を調整することにより)「お金を借りて投資をしてくれ」と煽る。


状勢は「お金を借りて投資をすること」をどんどん危険行動にする。



金利政策って、やればやるだけ効果が出る…ではなく、やればやるほど効果が先細っていくものなのかもしれない。