本日、再放送の最終回を迎えるアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』より、「Theme of Violet Evergarden」と「Violet Snow」のメドレーを演奏しました![]()
「Theme of Violet Evergarden」はアニメの第一話で登場しましたが、この曲と美しい映像によって一気に物語の世界へ引き込まれたような思い出があります。
随所に登場する女性ボーカルが、またアニメ全体を彩る柔らかさと香しさを湛えているようでとっても素敵なんですよ……!![]()
また2曲目の「Violet Snow」は、ギルベルト少佐からヴァイオレットさんへの、溢れんばかりの想いが詰まった一曲です。
アニメを見てから歌詞を読むと、もう泣けて泣けてしょうがないんですよね……。
今度『宝石の国』でご一緒するplus-9さんにおすすめしていただいて、再放送を見始めたこの作品ですが、本編を見ながら何回も泣いてしまいました。(というか第一話のラストでいきなり泣いてしまいました
)。
相手の機微を読み取ることの難しさ、言葉を扱う尊さを、まるで真っ白な雪の上に足跡をつけるように、ゆっくりと丁寧に学んでいくヴァイオレットちゃん。
まだ14歳の幼くて未熟な彼女が懸命に紡ぐ心とは、なんて繊細で壊れやすく美しいものなのかと、苦しいような切ないような気持ちになります。

「愛してる」がわからない。ヴァイオレットちゃんは戦時中という状況だから仕方なかったかもしれないけれど、この平和な時代に生まれた私でも、愛というものが未だによくわかりません。
それはもしかしたら誰かを本気で愛したことがないからかもしれないし、永遠の愛はないと思っているからかもしれません。
相手と自分の温度差に苦しくなったり、相手の愛を疑ったりしてしまうからかもしれません。これではいけないと頭ではわかっているのに、最後は結局怖くなって逃げ出してしまいます。
そして多分、今この世界には、そんなふうに「愛してる」が何かわからずにいる人がたくさんいるような気がしています。

京都アニメーションの放火事件から約一年の時が過ぎ、犯人が逮捕されました。
あの日「愛とは何か」を繊細に丁寧に紡いだ人々は、この上なく凄惨な現場の中で亡くなりました。その後、コロナウィルスが流行し、人と人の距離感が変わりました。
もしかするとこの先の将来はテレワークする人が増え、都会に住む人が減り、世界の需要や価値観が大きく変わるかもしれません。
それとともに、「愛」を確かめ合うすべも変わっていくかもしれません。
そうなったときに、「愛」の形が変わらずそこに在り続けるためには、アニメーションをはじめとする芸術作品の力が、必要不可欠なのではないかと思いました。
長い自粛期間中、普段は触れることのできない音楽に触れ、なんとか活動を続けようとする俳優さんたちの姿を見、楽しい企画にできる限り参加しながら、これから先何があっても、音楽との関わりだけは失わずにいたいと願っていました。
そんな色々な思いを込めながら、演奏した曲です。

今回は感染予防のためご厚意で紹介していただいた里山にて、同居している家族のみで撮影しました(ある意味「おうちでエレクトーン」……?
)。
エンディングテーマ「みちしるべ」の一番最後、木陰に寄りかかりながら眠るヴァイオレットちゃんのカットがありますが、初めて見たときはあのときの森にそっくりで驚いたものです![]()
表情はアンちゃんとお話ししているときの、穏やかな微笑みを意識していました。
ちょっとでもお人形さんらしさであったり、おしとやかな中に芯の強さみたいなものが出てると良いのですが……!
撮影日はちょうど梅雨にさしかかる手前の6月頭で、天気予報が直前までかなり大きく変動していました。
今回はドローンでの空撮をメインにする!ということをあらかじめ決めていたので、これまで重視していたような「なるべく日が差していること、雨が降らないこと、足場が湿っていないこと」などといった条件のほかに、「風が強くないこと」という新たな条件が加わりました。

ロケ地は結構小高い丘の上にある小さな森だったので、夕方ごろになるとわりと風が強くなりがちでして(汗)結局当日は5時半くらいに起きて、6時半から9時半近くの過去最短記録で撮影しました。
たまに近所のお子様方が遊んでいることもある、と事前に聞き及んでおりましたので、いつちびっこたちとエンカウントして「なんだあの人……」という目で見られてしまうかハラハラドキドキでしたが、幸いなことに誰とも出会わないまま撮影を行うことができました。
それにお陰様で本当に良いお天気に恵まれまして!![]()
木漏れ日がいい感じにエレクトーンに当たっており、なおかつドローンの影が落ちないという素晴らしい条件で撮影することができました!
ドローンやっぱすごかったです……!
曲の緩急に合わせて急上昇したり、円を描くようにドリーしたり、引いたり寄ったりまさに自由自在!
撮影に対する考え方がガラリと変わりました!本当に楽しかったです~~!![]()
あとは森の中なので見たことのない虫がいたり、結構鋭い草があってブーツの皮がはがれたり(笑)とにかく野外ならではのアクシデントがいろいろありました!
鳥の声がとてもきれいに響いていたので、そのまま使ってしまったカットもあります。
あんまり色々ありすぎたせいか、帰った後にいきなり鼻血が出ましたwww(ヴァイオレットちゃんは鼻血なんて出さないので解釈違いです!怒)

衣装の面では今回はキャラクターの設定に忠実にということで、手袋をつけたまま演奏しました。
サビの速いパッセージを弾いている右手が、タイプライターを叩いているように見えたらいいな……!と思います!
(原作のヴァイオレットちゃんは手袋を外してタイピングしてるんですけどね)
手袋をつけていると鍵盤の上でツルツル滑るので大変でしたが、サイズがぴったりだったので練習すればちゃんと弾けるようになりました!
アレンジはなるべく原曲の音色を再現してみましたが、Theme of Violet Evergardenのサビにカホンを入れてみたところがちょっとした冒険ポイントです!![]()
あとはニコニコ動画のみ、Violet Snowのラスサビにスネアを入れてみました。最後までどちらがいいか選ぶことができず、両方お披露目ということになりました……(笑)どちらのverもお楽しみいただければ幸いです。
また今回は、アレンジシリーズでは初の「歌ってみた」に挑戦しました。Violet Snowはメロディはもちろんのこと、歌詞が本当に素晴らしいので、どうにかして歌詞を伝えたいと思ったがゆえの……この結果です
(笑)
本当はいつもの通りボカロキーボードに歌ってもらいたかったんですが、曲の雰囲気に合ったウィスパーボイスであったり、英語の発音を再現するのが難しくてですね、かといってコロナ禍の今、友だちに歌ってもらうのは難しいですし……苦し紛れの策ではありましたが、ある意味では今まで避けてきたことに挑戦することができて良かったです!
お聴き苦しいところは多々あるかとは思いますが、これがこいつの精一杯なんだな、と(笑)生暖かく見守っていただけると嬉しいです!!

それでは!![]()

