今回、ニコニコ動画さまが開催される『既存楽曲復活祭』に初参戦させていただきました!飛び出すハート
平成部門『はじめて花がさいた日』(2016年投稿)、令和部門『君と踊れば』(2021年投稿)をそれぞれタグロックさせていただいておりますニコニコ

 

そしてせっかくの機会だったので、それぞれの楽曲をSunoで新たにアレンジし直し、さらに英語字幕も付けて公開することにしましたにっこり

 

 

 

 

 

過去の曲を聴き直して気づいたこと
 

英語訳をつけるにあたって、当時どんな気持ちでその曲を作ったのかを振り返りながら、昔の楽曲をあらためて聴き直しました。
その作業は思っていた以上に心を揺さぶられ、自分のことを見つめ直す長い旅になりましたネガティブ

 


昔の作品を聴き返していると、制作時期が新しくなるにつれて、少しずつ歌詞に込められた思いが変わっていることに気づきました。
初期の頃は、苦しみや怒り、どうしようもない感情を吐き出すように曲を書いていました。
けれど年月を重ねるにつれ、「誰かのために」とか「過去の苦しかった自分を温かく見つめるために」というような、優しい雰囲気の曲に変わっていっていたのです。

 

 

「捨てる」ための創作だった

 

振り返ってみると、私は過去の失敗だらけの自分を、捨てたくて忘れたくて仕方なかったようです。なので日記に書いたり作品にすることで、「もうこのことはおしまい!」と痛みを己から切り離してきたような側面がありました。

他人事、つまり物語として描くことで、自分自身の痛みを必死に軽減しようとしていたのだと思います。鬱屈した気持ちを吐き出し、身を軽くして、また前へ進む。そうしなければ、社会をうまく渡り歩いていけなかったから。そういう切実さが、当時の自分にはたしかにありました無気力

だから特に初期の刺々しい作品たちは、確かに自分自身が作ったものでありながら、「今の自分では絶対にこれは作れないな」「この発想はもう自分の中に残っていないな」という奇妙な感覚を伴います。

今回のリメイクは、かつての自分ではあるけれど、今はもう存在しない――いわば“死んだ”存在に思いを馳せるような行為だったので、一人で勝手にメンタルをやられてしまい、結果的に過敏性腸症候群になり病院行きになりましたオエー

 

 

ずっと忘れていたつもりだったのに、楽曲を聴いていると当時の苦しかった記憶や、それを叩きつけるように音に閉じ込めていた衝動が鮮明に蘇ってきます。
それは苦しい体験のようでありながら、最終的にはどこか救われるような感覚でもありました。もしかすると今の私は、あの頃の自分に「大丈夫だよ」「ちゃんと頑張っていたね」と声をかけているような感じなのかもしれません。

 

「作らなければダメになる」という感覚の正体

私は昔から、「何かを作っていないと自分が駄目になってしまう」と感じていましたが、それを人に説明することは難しく、ときには軽蔑されることもありました昇天(※当たり前すぎる爆笑


でも今回、過去の作品を振り返っていて、一つ気づいたことがあります。
当時の自分は、苦しんだ気持ちも、つらかった思い出も、何一つ無駄にしたくなかったのかもしれません。精いっぱいあがいて生きた証を、何かしらの形で残しておきたかったのだと思います。

というのも私は、学生時代のことをほとんど覚えていません。そしてその「忘れる」という現象を、ずっとどこかで恐れていました。大切なことすら忘れてしまうということは、自分が生きていた証を失うことと同じ意味を持っていて、それはある種、自分の死のようにさえ感じられていたのかもしれません。


忘れることは怖いことじゃない

でも今は少し違います。たとえ細かな出来事を思い出せなくても、そのとき選んだ道や経験は、ちゃんと今の自分の中に残っている。忘れたのではなく、自分の一部になっているのだと思えるようになりました。

そしてそう気づくことができたのは、ひとえにかつての自分が、一生懸命にその時々の感情を『楽曲』という形に注ぎ込んでくれていたからです。

感情をなあなあにせず、本気で向き合って作品へ閉じ込めてくれていたから、未来の私がその足跡をたどることができました。


歌詞を英訳するという旅

今回、歌詞を英訳することは、海外の方へ作品を届けるためだけの作業ではありませんでした。

それぞれの歌詞がどんな経緯で生まれたのかを思い出す作業は、過去の自分が残してくれた言葉を、今の自分がもう一度受け取り直す時間にもなりました。
 

過去の自分に会いに行き、話を聞き、そしてもう一度、今のアレンジと今の動画にして送り出す。『既存楽曲復活祭2026夏』への参加は、私にとってそんな時間になりました。

もし、この2曲が今の境遇に重なる方がいらっしゃって、少しだけ過去を振り返るきっかけになれたのだしたら、それをとても嬉しく思います照れ

 

【お知らせ】

今後の楽曲制作秘話についてですが、試しにnoteで投稿してみることにしました!

宜しければ今後もチェックしていただけますと幸いですおねがい

 

new 日々の破片たち

本日、フィギュアスケートを題材にした漫画『メダリスト』をもとに、オリジナル二次創作インスト楽曲「アポロン」を投稿しました。
今回は私にとって初めての試みとして、エレクトーンの即興演奏×Suno AIによるアレンジという方法で楽曲を制作しています。

 


◆『メダリスト』という作品への想い
以前から何度かブログでもお話している通り、私は『メダリスト』が大好きです。

アニメ化される前から会社のスピーチで作品を紹介し、布教に成功したことがあるくらい好きな作品です!

 

登場人物は全員魅力的なのですが、その中でも特に心惹かれるのが、結束いのりさんのコーチを務める明浦路司先生です。
司先生は一見すると明るいムキムキお兄さん(←)なのですが、実はかつてアイスダンスの選手として挫折を経験し、夢を諦めざるを得なかった過去があります赤ちゃん泣き
だからこそ、才能があるのにスケートができなかったいのりさんに手を差し伸べ、コーチとして再び氷の世界に戻るという道を選びました。
個人的にとても印象的だったのが、司先生が小学生であるいのりさんのことを「いのりちゃん」ではなく「いのりさん」と呼んでいたことですニコニコ

作者のつるまいかだ先生の細やかな人物描写には、本当に何度も心を動かされています。

◆もう一度夢に向き合うということ
司先生の状況とは全然違いますが、私自身もかつて音楽の仕事を志していた時期がありました。その道を一度は諦めた経験がありますが、それでも今もこうして音楽を作り続けています。
日々の生活を送りながら、大切なものにしがみつき泥臭く続けていくことの難しさ、そしてそこに縛られていることへの葛藤を常に感じています。

そんな中、先月公開された『score60 牧師と子羊』というエピソードを読んだ時、大きく心を揺さぶられ、気付いた時にはもうエレクトーンの前に座っていました看板持ち
そして久しぶりに楽譜を書かず、ただ頭の中に浮かんだ情景や感情をそのまま音にしていきました。
もちろん即興演奏なので、途中で「次何弾こう?昇天」と迷っている部分もあります。今回投稿した動画の中でテンポが遅れて聞こえる箇所は、実際に私が次の音を探していた箇所です。
しかし、今回はあえてそのテンポの揺らぎを修正しませんでした。なぜならその不安定さこそが、迷いながらも前へ進もうとする司先生の姿と重なるのではないかと思ったからです。

◆Suno AIによる、もう一つの創作との出会い
今回、この即興演奏をSuno AI(v5.5)でアレンジしてみました。まだしっかりとした形になっていないこの曲を、別の表現へ発展させてみたいと思ったからです。
即興演奏には、完成された楽譜通りの演奏とは違う揺らぎがあります。迷いながら次の音を探す時間や、感情が先走って少しテンポが揺れる瞬間。こういう部分は、普通だったら「未完成な部分」として整えるべきなのかもしれません。
ですが今回Sunoは、その揺らぎを残したまま、一つの楽曲として広げてくれました。私自身このことにとても驚きましたし、自分とは違うもう一人の編曲者と一緒に、この曲を完成させたような嬉しい気持ちになりましたにっこりキューン
AIは「自分の代わりに作品を作るもの」ではなく、自分の中にあるまだ輪郭を成していない感情を、別の形へ広げてくれる存在になってくれるかもしれません。

◆フィギュアスケート音楽としての「アポロン」
実は『メダリスト』を知る以前から、私はフィギュアスケートが好きです。どれぐらい好きかというと、宇野昌磨さんや高橋大輔さんのアイスショーであるIce Braveや氷艶も現地で観覧したくらいですよだれ
また、鈴木明子さんが演技で使用された「愛の讃歌」のアレンジが、かつてエレクトーンプレイヤーとして活躍されていた平沼有梨さんによるものだという情報を知ったときは本当に嬉しかったです!ラブ
フィギュアスケートの楽曲は、ヴァイオリンやピアノを中心としたクラシカルな編成が多い印象があります。
そのため今回の「アポロン」も、実際に氷上で滑る姿を想像しながら、壮大さと透明感のある音色を選んで演奏しました。

◆動画イラストについて
司先生は初めて描きました。む、難しかった……ネガティブとりあえずパーカーの紐はミミズ色で塗っておきました笑
かつて思い描いた夢を胸の奥に秘めながら、それでも静かに空を見上げている姿を描きたいなと思いました。
華やかな舞台の中心ではなく、誰かを支えるために氷の上に立ち続けることを決意した人。そんな司先生の明るさと繊細さの両面を表現できていたら嬉しいです。



◆おわりに
今回の「アポロン」は、即興演奏を投稿するという私にとって初の試みとなりました。
漫画から受け取った感情をエレクトーンで音にし、その音をSuno AIによって別の形へ広げる。感情がいくつもの表現方法を通して少しずつ形になっていく過程が新鮮で、とても楽しかったです。
『メダリスト』という素晴らしい作品への感謝を込めて!愛
お楽しみいただけましたら幸いですにっこり

近頃はAIでイラストも音楽も作れる時代になったので、これからはAIをどんな風に創作に取り入れていこうかなぁと考えていましたうさぎ

その結果私が出した結論は、「AIは使えるところで柔軟に使っていく。でも作品の核になる“物語”や“感情”は、これからも自分で考え続けたい!」でした。

 

実はつい先日、とまとちゃんとOTO MARTというイベントに遊びに行ってきました。自分の好きな音を9つ選ぶだけで、誰でも楽曲を作れるという非常に楽しいイベントです!

↓をクリックして数秒待つと、私が作ったネコチャン中心のOTOが聴けます笑

OTO MARTであつめたNYAAAN!の音

 

おそらくこれからは「自分の好きな曲や自分の好きな画像は、自分(AI)で作るのが当たり前」という、ある意味創作の民主化みたいな時代になると思っています。

今、私がご依頼として楽曲を制作する場合は、これまで通り自分で責任を持って作編曲を行っていますが、AIの進化は本当に速いので、おそらく数年後には「(たとえご依頼であったとしても)AIを前提にしたプロジェクト」が登場するだろうなーと思っています。

そうなった時に、「AIのことよくわからない……赤ちゃん泣き」とならないように、「(趣味の領域では)今のうちにいっぱい使っておこう!」と思ったんです。

 

 

 


そういうわけで、ここ最近はAIを存分に活用しながら、人生で一度はやりたいと思っていた"物語音楽作品"を作り続けています。

本日はその試みの中から2つ、具体的には「キャラソン生成」と「実写版MV作成」の方法についてご紹介したいと思います!

1.キャラソン生成
主な使用ツール:Gemini(Lyria3)

  • 良かったこと:物語を生成しているチャットから楽曲を作ったので、過去のやりとり(キャラクター心理や世界観)を見事に反映した、解像度の高い楽曲が生成された
  • 苦労したこと:マッシュアップは技術的にまだできないらしく、人の手でやることになった(まぁそれは全然構いませんけども!むしろ私の仕事を残しておいてくれてありがとう)

【作成手順】

 

1.Geminiで物語を生成しているチャット(人呼んで『妄想掃きだめチャット』)を用意します。

2.ツール > 音楽を作成 を選択してキャラソンの雰囲気などを記載します。→ レニちゃんのキャラソンが生成されました。
あの、何でGemini君は私の好きな音楽ジャンルまで知ってたんですかね……?無気力

こういうダークな雰囲気のダンスミュージック超好きなんですがホントに何でなんですか??驚き
3.めっちゃ良かったので来夢君のアンサーソングも作ってもらった。→ アンサーソングも良すぎるんだが!?昇天
4.「……もしかしてこの2曲、同時に再生したら最高のマッシュアップ曲になるのでは?」と思いつく。

5.テンポ合わせて合成してみたら本当に最高だった。→「よし!MV付けて動画投稿したろ!よだれ」と思いつく。

◆詳しくはショート動画『ほぼGoogleだけでキャラソン(Lyria3)と実写MV(Veo3.1)を作りました』にて!



2.実写版MV作成
主な使用ツール:Google Flow(Veo3.1)

  • 良かったこと:役者さんがいなくても、自分の頭の中でイメージしたシーンを撮影できた
  • 苦労したことありえないくらい時間がかかった。完成するまでにめちゃくちゃ根気がいる

【作成手順】
 

1. 楽曲に合わせて動画構成を考え、Geminiで各シーンの画像生成&動画生成用プロンプトを用意しておきます
2.Geminiイラスト版のキャラクターシートを実写化します

3.キャラクターシートを活用し、GeminiまたはChatGPTでシーン画像を生成します

ポイント:チャットツールは基本的に以前までの生成結果を引きずるので、シーン順ではなく同じ背景のショットはまとめて生成しました。このあたりは実際に動画を撮影してる感覚と近かったです。
「はい、今日は白ホリのカットをまとめて生成しまーす。まずは来夢くんパイプ椅子に座ってね~。次からはレニちゃんも出てきてね~」みたいな感じで。

◆以前までの生成結果を引きずってしまった事例爆笑

『ChatGPTで画像生成すると稀によくあるハプニング』

4.Flowに移動し、シーン画像をフレームにセットして動画化します
ポイント:Google Flow(無課金)は毎日2本ずつしか動画生成できません。万が一失敗したらプロンプトを修正して再生成するので、ヘタをすると1日1カットという超亀足ペース真顔

◆こういう失敗を毎日のようにしてました魂が抜ける
『Google Flowで動画生成するとよくあるハプニング』

5.Lip Sync Videoで歌詞を歌わせます。本当は最後の方もやりたかったんだけど力尽きたネガティブ
6.完成!!

所感:めちゃくちゃ疲れてしばらく無気力になりましたふとん1ふとん2ふとん3これがAIブレインフライというやつか……!!オエー
おそらく工程が多いせいだと思われます。シーン画像生成→プロンプト修正して再生成→動画生成→プロンプト修正して再生成……みたいな作業を毎日継続するわけですからそりゃ疲れる煽り


 

こんな具合に色々本当に大変でしたが、大好きな楽曲&MVが作れて気分は最高です!
sunoをはじめとする音楽生成AIは、まだまだ賛否両論あるかと思いますが、個人的には編曲を任せられる分、世界観の設計やキャラクター心理・歌詞制作などといった、物語を形作る重要な部分に時間を割けるようになるので、これはこれで良い面もあるんじゃないかな~なんて思ったりもしています。

 

AIのお陰で手軽に音楽が作れるようになった今、クリエイターの個性って何だろう? と考えた時に、それは意外と完成品そのものよりも制作のプロセスの方に宿るんじゃないかな~なんて思ったりしています照れ
例えば「ある日、ふとした光景を見ていたら突然メロディが降ってきた」とか、今回のような「この2曲をぶつけたら、感情がもっと激しくぶつかり合うのでは」みたいな偶然のひらめきって、理屈ではなかなか説明できないですよねにっこり

また、私は昔から「登場人物がどんな過去を経て、今この歌詞を歌っているのか」みたいな心情に深く根付いた音楽を作るのが好きなのですが、そういう感情の核も、私という個人の経験の中からしか生まれないんじゃないかと思いました


『The Cage Between Us』は物語を下地に生成された2曲を、人間の手でマッシュアップして生まれた曲です

素材こそAI生成ですが、その背景には長い時間をかけて練り上げた世界観があります。

そして何よりあのひらめきの瞬間には、確かに人間ならではのドラマティックな出会いが宿っていました。

 

これからもこうした作品作りのプロセスをいっそう大事にしたいと思っていますし、音楽を“ただ心地良い音”として消費するのではなく、「世界観を構成する要素の一つ」として、大切に作り続けたいなぁと思っています!
 

 

今回の作品を通じて、AI時代ならではのワクワクする衝動をお届けできましたら幸いですニコニコ