歴史初心者でも感動した!「戦国時代展」を感動の体験に変えたのは「魔法」だった | 感動!トラベル研究所

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“一生に一度”を旅でデザインする感動トラベルプランナー須田くにひこです。

 

“一生に一度を”旅でデザインする、感動トラベルプランナーの須田 久仁彦です。

 

さて『ハリー・ポッター』シリーズの最新作、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』も公開されて、巷でもまた「魔法」ブームがやってきそうですね。

 

しかし、この「魔法使い」という響き、何とも魅力的です。

 

呪文を唱えるだけで、モノを動かしたり、違うモノに変えたり。また、敵にダメージを与える事も出来れば、弱っている人を回復させる、などなど。

 

誰しも一度は「魔法使いになりたい!」と思うのではないでしょうか。

 

本やアニメ、ゲームに映画など様々な場所で描かれている分、私としては、どこか身近な存在のようにも感じます。

 

もちろん、魔法が使えるわけではありませんから、遠い存在でもありますが…。

 

しかし、これって魔法なんじゃないだろうか?こう言った魔法もあるんだ!と魔法を現実のモノとして感じた瞬間がありました。

 

それは先日、江戸東京博物館に「戦国時代展」の下見に行った時の事です。

 

前回のブログでも書きましたが、「戦国時代展」を、さらに楽しく見よう!というイベント開催のために下見を実施しました。

 

当日、参加される方にご案内して頂くヒストリー・ナビゲーターの藤城 徹さんはもちろんの事、今回は強力な助っ人に来てもらいました。

 

その助っ人とは…

 

私の妻です。

 

単に夫婦だからでしょ?といった声も聞こえてきそうですが、実は、ちゃんと理由があります。

 

それは…、妻が魔法使いだから!

 

いえいえ、「歴史初心者」だからです。

 

高校までの、年号やら事件やらをひたすら「暗記」しなければならない詰め込み式の勉強に全く興味が持てず、どちらかと言えば敬遠していたそうです。

 

しかし、歴史好きの夫と結婚してしまったために、歴史の話をどうしても耳にする事に。

 

歴史は敬遠していたものの、どうしてそうなったか?と、出来事の背景やそこで起こったドラマを聞くと、それには興味があるし、面白いと感じるそうです。

 

実際のイベントでは、歴史は知らないけど、興味をお持ちの方も対象としていますので、シミュレーションを行うのに、最も好都合で身近な存在が妻だったのです。

 

さて、下見当日。私自身は藤城さんから何度もお話を伺った経験はあるものの、藤城さんと妻は初対面。

 

藤城さんには妻が歴史初心者ということ、それでも戦国時代がイメージできるようにナビゲートして欲しいというリクエストだけはしてありました。

 

まずは、会場の外で戦国時代がどのような時代だったのか?を藤城さんから説明。

 

意外に現代と同じような時代なんだな…、と私も聞きながら早くも感心。

 

藤城さんは、妻とやり取りしながら、どんな話が刺さるか?を試しているようです。

 

そして、いよいよ会場入り。この日は展覧会の初日ということもあって、かなり混雑。

 

それでも会場に足を踏み入れると、そこには戦国時代のみならず、歴史好きならタマらない品々が揃いも揃っていました!

 

教科書でもお馴染みの有名な武将たちの肖像画。また、これまた教科書でお馴染みの川中島の合戦や、姉川の合戦図屏風に、当時の京都を描いた洛中洛外図屏風。

 

また、織田信長が、かの桶狭間の合戦で今川義元を討った際に分捕ってきた刀もあれば、大河ドラマ「真田丸」で一躍有名になった真田家の家紋、六文銭が染め抜かれた旗。

 

他にも、毛利元就など有名武将の直筆の手紙などなど。

 

まさに、歴史好きの「ディズニーランド」状態です!

 

普通、こう言った場所で解説するとなると、例えば私だったら、これを書いた、または持っていた武将がどのような人物か?をメインに解説して行きます。

 

そこを藤城さんは歴史初心者に、どのように解説していったのか?

 

実は、藤城さん、その武将がどのような人物だったか、合戦図屏風に描かれているのはどのような合戦だったかは、ほとんど解説していません。そこについては、必要最低限の解説のみです。

 

では、何を解説したのか。

 

展示物をどのように見れば楽しめるか?をメインに解説して下さったのです。

 

例えば手紙の解説にしても、その形式や書かれ方から、書いた武将が相手に対してどのような気持ちを持って書いたのか?や、その背景。

 

普通であれば、手紙を見ても「あぁ、あの有名な戦国武将ってこんな字を書いていたのね」といったことだけで、スルーをしてしまうところが、リアルに実感させてくれるのです。

 

また、合戦図屏風にしても、描かれた合戦がどのように重要だったかではなく、そこに描かれたものから、戦に赴く武士たちの想いなどを解説し、合戦のリアルな姿を浮き彫りにして行きます。

 

そして、このような解説を聞いて行くうちに、まさに戦国時代を生きた人々の姿が、リアルな形で浮かんできたのです。

 

藤城さんは、まだまだ私たち夫婦を戦国時代の世界に引き込んで行きます。

 

刀や甲冑は、何を見れば楽しめるのか?旗に隠された役割とは?合戦が及ぼす意外な影響とは?などなど。

 

さらに、現代とシンクロさせた解説も織り交ぜます。

 

例えば、戦国時代版・対抗ラップの話し、超危険!入社したら間違いなくヤバいブラック企業・○○家、福利厚生が大充実の企業・○○家、新卒1年目でも勤めて安心な企業・○○家などなど。

 

変幻自在なナビゲーションにすっかり楽しまされて、気が付けば、2時間以上が経過。

 

それでも、感覚としては、アッと言う間です。

 

そして、会場を出た時には、戦国時代をすっかり体感していました。

 

その時に、これって魔法なんじゃないか?と感じたのです。

 

呪文ではなくても、解説で、あたかもタイムスリップしたかのように戦国時代を体感させてくれたのですから。

 

妻も、この体験を大絶賛してくれました!戦国時代の姿がイメージできた事に感動したそうです。

 

ちなみに、藤城さんは妻との最初のやり取りから、NHKで放映されている「ブラタモリ」や「美の壺」をイメージしたナビゲーションを心がけていたそうです。

 

それにしても圧巻のヒストリー・ナビゲーションでした!

 

また、歴史的な展示物の楽しみ方を教わりましたので、これから旅などで博物館などを訪れた時も、今までとは違った楽しみ方が出来そうです。

 

こんな、戦国時代を体感するような経験をしたい方は、再来月の1月14日・土曜日は必ず空けておいて下さい。

 

この日にイベントを実施します!

 

詳細は近いうちにご案内しますので、お楽しみに!