“一生に一度”を旅でデザインする旅でデザインする感動トラベルプランナー、須田 久仁彦です。
さて、先週からついに『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が公開されましたね!すでにご覧になった方もいらっしゃると思いますが、私も子供の頃から全ての作品を欠かさず見てきたファンとして、劇場に足を運ぶのを楽しみにしています。
この物語の中で一貫して登場するのが「フォース」と呼ばれるエネルギー体。銀河系全体に満ちているとされるエネルギー体ですが、このフォースを自在に使いこなすことで、超常的な力が身に付けられます。そして、その力を極めた存在として登場するのがジェダイの騎士です。
例えば、ブラスターから発射されるレーザー弾を剣ではじき返す、手を触れずに物を動かす、相手の心を読み取り、操るなど超常的なものばかりです。
物語の中での出来事ですが、それでもこのフォースの力を自在に使いこなすジェダイの騎士に、私は今なお強い憧れを持っています。
ところが、ジェダイの騎士とはいかないまでも、このフォースを使っているかのような「目に見えないものが見えるようになる」体験をしました。
それは、先日、江戸東京博物館に「戦国時代展」を見に訪れたときのことです。
同行して頂いたヒストリー・ナビゲーターの藤城 徹さんが、「戦国時代展」を一緒に見ながら解説して行く中で、体験をさせてくれました。
と、言っても何も藤城さんが私に厳しい修行を課したわけでも、怪しげな呪文を唱え続けていたわけでもありません。もちろんそんな事をしていたら、即刻、会場から退場させられたことでしょう。
では、藤城さんが体験させてくれた「目に見えないものが見えるようになる」とはどのようなものだったのでしょうか?
それは、今まで自分たちの目に全く見えなかったものではありません。実は見えていたのです。しかし、全く気がつかなかったものでした。
会場で、当時の合戦の様子が描かれた屏風を見ていた時のこと。
絵だけを見れば、教科書でもお馴染みの有名な武将が描かれていることや、大きな合戦が行われていたことは分かります。
しかし、そこで藤城さんが解説してくれたのは、それだけではありません。むしろ別の事に重点を置いて語ってくれました。
それは、合戦に参加している武将や兵士が持つ「旗」についてでした。
旗に書かれている文字から分かる、その兵士の戦場での役割。また旗に描かれた絵から分かる、その武将が合戦にどのような面持ちで望んでいたのか、など。
そうすると、描かれた合戦が歴史的に有名であるという以上に、当時の合戦に参加していた人々の心構えや、合戦の激しさが読み取れるようになったのです。
藤城さんが「目に見えないものが見えるように」してくれたのは、展示されている「史料の見方」を教えてくれることだったのです。
もしもその解説が無ければ、「有名な合戦が描かれた屏風」という感想だけで通り過ぎていたと思います。しかし、それだけではない情報を読み取ることで、私に様々な気付きを与えてくれました。
他にも、展示されている当時の手紙や、甲冑、刀などを、同じようにその「見方」の解説を受けながら見学することで、展示解説では絶対に得られない、戦国時代の空気を感じることが出来たと思います。
それはまるで、史料の方から私に語りかけてくれるようで、当時の人々の息遣いやエネルギーを感じさせてくれるものでした。もちろん感じたことはありませんが、「フォースを感じる」とはこういう事なのかもしれません。
私自身、歴史は大好きですが、今まで本当にもったいないことをしていました。
もしも、以前からこの見方が分かっていれば、今まで訪れてきた博物館や史跡などを、もっと深く理解して、さらに面白く感じることが出来たのですから。
藤城さんは、「歴史を知るということは、物事を様々な角度から見ることが出来るようになること。そして、そうすることで日々の暮らしをより豊かに楽しくしてくれること」と繰り返しおっしゃっていました。
先人達が試行錯誤や、創意工夫をしながら築き上げてくれた「歴史」の上で私たちは生活しています。つまり、私たちは「歴史」に囲まれています。
歴史を知ることや、史料の見方を知ることで、日々の生活で耳にするニュースや出来事、目にする風景や建物などから、より多くの情報を手に入れられます。そうすると、様々な角度から物事が見えるようになりますので、深く理解できますし、より面白さが増してくると思います。
今まで以上に日々を楽しく過ごすには、見えなかったものが見えるようになる「歴史を見る眼」が欠かせないようです。
そんな、「歴史を見る眼」が得られる体験を、来月の1月14日に江戸東京博物館で開催します!
只今、絶賛受付中ですが、10名様限定ですので残席も少なくなって来ています。
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