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フロリダ(タンパベイエリア)より

アメリカフロリダ州タンパベイエリアでの生活記です。

昨日、今日と、うちのあたりでは3週間ぶりくらいのしっかりとした降雨がありました。一応今月末までは気象学的にはハリケーンシーズンらしいですが、今シーズンはフロリダを直撃するものは1つもなしで終わりそうです。それは喜ぶべきことなんですが、その他の降雨が非常に少なかったので、今年の冬は去年にも増して厳しい水道の使用制限がかかるのでは、と心配。


確か、うちの郡の東部に最近作られた大きな貯水池も、設計・施工ミスで水漏れがひどく、その修理のために2年くらいは貯水できないとか、できてもかなり低い水位までとか、そんな報道でしたし。


しかし何でフロリダってこういうインフラ技術関係の重大ミスが多いんだろ?


南フロリダ大学(USF)をベースとする公共ラジオ局は、確か今年の春くらいから新しい周波数帯を取得して、今までの1チャンネル(クラシック音楽とニュースの混在)から2チャンネル(クラシックとニュースが別)になるはずでした。しかし取得した新しい周波数で放送を始めたら既存の他局の放送を妨害することが明らかになって、その原因解明に2.~3ヶ月、結局解決策として新しいアンテナを立てることが決まったものの、それが納入されるまでまだ数週間かかるとか言ってたなあ、最近の放送では。


ラジオの周波数の再編成・再分配なんてアメリカじゃ日常茶飯事だと思ってので(イージーリスニングの局が突然ヒップホップに変わってたとかよくあるし)、ここまでゴタゴタするとはびっくり。


先週日曜日のハロウィーンは、廻って来たお子様達にキャンディーをあげたくらいでした。私は数分で早速蚊に刺されたので、ガレージ前に夫とわんわんを残し、殆ど家の中で新聞を読んでました。


そうそう、中間選挙が終わりましたね。テレビのネガティブアドとかもううんざりしてたから、とりあえずそれだけでも嬉しいアップ


選挙の結果はまあ予想通りかなあ。フロリダ知事選では思ったよりもシンク氏(民主党)が健闘したけれど、結局はスコット氏(共和党)が勝ったし。


州や郡の法律に関するレファレンダムもあったんですが、選挙区の線引きを公平にする(特に南フロリダでは、特定の候補者や党に有利になるように、ありえないような選挙区の線引きが横行してきたので)法案は可決。フロリダにしては珍しく、常識的な法案が選挙で支持されましたねえ。


また(これも州レベルだったと思うんですが)それぞれの地方自治体(市や町など)にもっと都市計画に関する裁量を与えるという案もありました。これは、


1宅地開発会社が地域のインフラ(特に道路)の整備状況を無視してガンガン開発を進めたため、結局既存の住民やビジネスが交通渋滞や水不足などの問題に晒され、税金を通して(本来なら開発会社がすべき)インフラ整備をしなければならない。


2不景気の兆候が見え始めても開発会社は目先の利益のために開発を進め、結果、買い手が付かなかったり、売れたものの不景気の影響で家主がローンを払えず、銀行から差し押えられたりしてどんどん荒れていく空家がごまんとある。これらが近隣の家の不動産価格に大きな悪影響を与えている。


などという問題を解決するために提案されたようなのですが、反対派によると、実際このシステムを採用した地域では開発を規制する側の地方自治体を開発会社が訴えたりして、その裁判関係の費用に使われる税金の額が半端じゃないとか云々。結局選挙では否決されました。


うちの郡レベルでは、交通インフラ、特にライトレール(低速の市街地用電車)の整備のために消費税を1%上乗せするという法案があったのですが、これは見事に否決。「自分は電車など使わない」、「不景気なのにこれ以上の増税はまっぴらだ」みたいな声が大きかったようです。まあ、提案した側も、ライトレールのルートや予算の詳細などを詰めきっていなかったという非はあるんですが、この法案では増税分で道路の拡幅やバス路線などの整備も行われるはずだったのに、それも一緒に葬られたと。ま、これもこのあたりの住民層からは予想通りでした。


全般において、当選された方々は選挙活動中、フロリダを良くするとか、雇用を創出するとか、そういう抽象的な目標の話ばっかりで、実際に何をどうするのかについては殆ど触れられていなかったので、どん底フロリダがこれからどうなるのか興味のあるところです。


まあ今のタイミングだと、自然のサイクルの一環として景気が徐々に回復し始める可能性が前回の選挙時よりは高いから、うまくいけば景気回復の立役者として手柄をせしめることができるかもね~。


民主党が政権を持ち、その政策がうまく動かないとそれは「共和党政権時代に蓄積された問題を全て背負っているから」ということになるし、今回共和党が議会の主導権を握り、彼らの景気対策を実行してもその結果が出なければ、これはまた「民主党政権が過去の2年間にダメな政策を繰り広げたから」という言い訳が使われるわけで。


まあこの辺はどの国でも同じような話なのかな・・・二大政党システムの宿命か。

昨夜ローカルニュースを見ていたところ、先月末南フロリダ大学(University of South Florida, USF)の近くで起きたひき逃げ事件の犯人が逮捕された とのこと。被害者はイシヅカ カヨコさんという、USFの分子医学系の研究者で、深夜の1時半ころ大学の研究室から帰宅するため、市街地の幹線道路の自転車レーンをヘルメット着用、前後ライト点灯で走行中、背後からSUVに追突されほぼ即死だったようです。


事故の数分前には同じ車に関して警察に「酒酔い運転の疑われる車がいる」という通報があったとか。事故の目撃者が車を止めて救護にあたった際にはまだ被害者の息があったようですが、警察の到着した頃には亡くなられたとのこと。イシヅカさんはまだ30歳で、今年はじめに生化学の博士号を取得されたばかりだったようです。ご冥福をお祈りします。


犯人である29才の男性はと言えばそのまま止まりもせずに帰宅し、車の所有者(恋人の兄あるいは弟)には


「バン・ダイク ロード(郊外の片側一車線の道路)で鹿にぶつかった」


と言っていたとか。しかし所有者はニュースでこのひき逃げ事件について知り、自分の車の車種や損傷と、報道されている加害車のそれが似ているので、正直に警察に連絡したとのこと。ちなみにこの犯人、2006年にカリフォルニアでもDUI(飲酒あるいは違法薬物使用中の運転)で捕まり、有罪となっていたそうです。


このあたりは本当にひき逃げが多いんですよね。車による自転車のひき逃げ死亡事故だけでも、最近3件くらい報道されていたような。歩行者のひき逃げ死亡事故はもっと多いですし、犯人が見付からないケースもかなりあります。死亡者、あるいはかなりの重傷者がいないひき逃げ事件は報道さえされませんし。


今年始めくらいにはダウンタウンの歩道を歩いていた大学生のグループに縁石を超えて乗用車が突っ込み、一人が死亡、もう一人が重傷。犯人は捕まりましたが、ひき逃げだったので、今回の事件と同様、事故発生時に酒や薬物を使用していたか否かの決定的な証拠がないようです。犯人は、運転中にタバコを落とし、それを拾おうとしたのが原因で、人にぶつかったとは知らなかった、とか言ってましたが、歩道に乗り上げ、歩行者にぶつかっておきながら気付かないって・・・


以前にも触れましたが 、フロリダでは道交法が甘い上に実際の取り締まりも甘いです。無保険で走ってる車もたくさんいます。免許の更新時(通常は5年に一度)には有効な自動車保険の証書がチェックされますが、その後解約されて無保険になっても誰もわかりません。無保険あるいは無免許で運転している上に、飲酒や違法薬物使用をしていたら、それらが全て判明することを恐れて逃げる可能性がとても高いのでしょう。


ひき逃げ死亡事故を起こしても、酒や薬物の関与が立証されず、故意も認められない、となるとフロリダの法律ではせいぜい刑期は数年みたいです。模範囚だと2~3年で出所できたりしますし、運転免許も生涯剥奪されるわけではありませんからね。


1~2年前には、タンパ一の高級住宅地に住む当時16歳のお嬢様が、親の買い与えた大型SUVを一人で運転中に車道を歩いていたホームレスの女性をはねましたが、そのまま逃亡して帰宅。被害者は亡くなりました。警察がお嬢様の自宅前に停めてあるSUVを見つけ、その損傷状況から彼女が犯人であることが判明。


しかし、お嬢様の両親(美容師養成学校を経営)は利き腕弁護団を雇い、


娘はまだ将来のある高校生で、毎週教会にも通う模範的生徒

逮捕暦が付いたらフロリダ州の奨学金が受けられなくなるし、大学出願時にも不利になる

被害者は精神病患者かつ薬物中毒者、車道を歩いていたことからもまともな状態ではなかった

被害者はホームレスで親類からも見放され、生きる意思も薄れていた(自殺願望があったって言いたい?)

例え娘が止まって警察に連絡していても被害者はどのみち死亡していた


などという主張をし、もちろんしかるべき方面にはいろいろと根回しをしたらしく、結局、成人として裁かれることはなく(重大事件では13歳くらいでも成人として扱われ、陪審員による裁判になることが多い)、担当の判事の一声で、ひき逃げ防止啓蒙のボランティア活動などを規定時間強制する「教育的指導」だけで終わってしまいました。もちろん少年院送りもなし。


日本、そしてアメリカの中でも比較的交通法規の厳しい州からフロリダに来た私にとっては、フロリダの道路は未だに怖く、防御的運転に徹してます・・・

コロラドから帰ってきました。フロリダとはたった2時間の時差ですが、あちらの時間に慣れるまで3日くらいかかって(高地のせいもあってか、毎晩8時頃にはもうドロドロに疲れてバタンキュー状態)、戻って来た今もまだ少し時差ボケ状態です。今朝は9時過ぎまで一度も目が覚めずに爆睡してしまい、びっくりしましたが(普通は6時台くらいに一度目覚めることが多い)、考えてみたらコロラドでの起床時間(朝7時前後)とぴったりなわけで。でも低地に戻ったせいか不思議にシャキシャキ動けています。


殆どデンパーのダウンタウンにいたのですが、会議場はよくできているし(青いクマクマさんがめちゃ可愛い)、ダウンタウンはきれいで、昼間は一人でも安心だし、徒歩やライトレールやレンタサイクル(Bサイクル)、バスなどであちこち簡単に移動できるし、食べ物のレベルもバラエティもさすが大都市だし、水道水は(少なくとも私にとっては)無味無臭で問題なく飲めるし、ホテルではメイドさんに英語が通じるし、もう私はデンバードキドキですわ。


夫の親類に、ヨーロッパから北アメリカに旅行するときはいつもなぜかデンバーベースで旅程を立てる人がいて、私達は???だったのですが、その理由がよくわかりました。私も次回は夫と一緒に観光で来てみたいものです。


デンバー到着日のみ少し自由時間があったのでデンバー動物園に行ってきました。ホテルのすぐそばから直通バスがあったので、それを利用。昔ながらの、あまり商業化されていない、いい感じの動物園でした。規模はかなり大きいので見ごたえは十分です。


しかしここでびっくりしたこと。土曜日だったので当然家族連れが多いのですが、


大人も子供もきちんと展示説明を読んでいる!


子供が3~4歳児でも、展示説明を読んで、その動物の特徴や原産地についてきちんと説明している親の多いこと!小学生にもなれば、自分から進んで読んで誇らしげに親に説明してたり。


例えば、鳥の展示館では小学校低~中学年の子供2人とお母さんの3人連れがいたのですが、珍しい、色鮮やかな鳥の飼育箱の前に進んできて、お母さんが「あら本当にキレイねえ」と言ったと同時に2人の子供がササッと説明を読んで、


妹:「この鳥は中米のA国とB国に生息しているんだって」

兄:「でも熱帯雨林の伐採で生息数が減っているって」


地図もイラストもない本当に文字だけのプレートで、この他にも色々な情報が盛り込まれているのに、数秒でスキャニングして、お母さんの興味のありそうな部分を抜粋して説明するなんてすごい叫び


あまりステレオタイプ化したくはないのですが、大体においてうちのあたりの動物園や水族館では親子連れの会話でも「面白いね」「キレイだね」で終わってるし、子供が小学生以上なのに、目の前にいるのがヒヒだろうが、オランウータンだろうが構わず、「お猿さんだよ~」で済ませている親も多い。


小学校高学年以上の子供しかいないのに、「サル」が鼻をほじってるとかお尻を掻いているとかで大騒ぎしている一家とかも珍しくない。まあ、そういう楽しみ方ももちろんありだし、週末ずっとテレビやコンピューターに子守をさせるよりは何十倍もマシでしょうが、何組もそんなグループを見るとね・・・


同じ国で、人口規模ではそんなに違わない2都市圏なのにこの差は何なんでしょう。


興味があったので軽く調べてみたら、近年のデータは購読しないと見られないものの、無料で閲覧できる2003年のデータによると、公立校の生徒の読解力(国語)において


4年生では

コロラド:51州中6位星

フロリダ:51州中31位シラー


なのが、8年生(中2)になると


コロラド:51州中7位星

フロリダ:51州中41位ドクロ


予想はしてたけどここまでひどいとはね~。もちろんそれぞれの州や学区の中でも公立校のレベルはピンキリですが、郡レベルで見ると、タンパベイエリアではサラソタ郡が州内ランキングの上位にあり、その他の4郡(パスコ・ピネラス・ヒルズポロ・マナティー)はフロリダ州の中でも中庸なレベル。


うちの近くの高校なんかかなりヤバくて、12年生時点(高校3年)で、学年相応の算数(注:数学と呼べる代物ではない)の学力があるのは全体の3割とか。一見小奇麗な新興住宅地でさえこれですから、見てからに荒れている地域の学校はもっとすごいかも。


実際、うちの地域出身で、返済不要の奨学金を貰って私大に通っている学生を何人か知っていますが、どの子も地元の学校のレベルが低いので中高からタンパ市内の私立校に移ったり、特例を利用して比較的レベルの高い学区の公立校に転校したりしたそうで。学費や送迎の手間や費用などにおいてご両親はかなりの負担を強いられたのでしょうが、大学受験において全米の高校生と互角に張り合うにはやっぱりそこまでしないと難しいんでしょうね。


実際、友人一家でも、学齢の2人は自宅から車で30分近くかかるマグネットスクール(公費で運営されているけれど学区ベースの全入システムではなく、敢えて言えば日本の国公立大学の付属校みたいな感じ?)に通っています。日本のお受験とは比べ物にならないけれど、書類審査と面接があって、それをパスしないと入学できず、入学後も子供の出席状況や生活態度、親の学校行事への参加・協力状況が悪いと退学させられるそうです。そうやって「悪いリンゴ」をふるい落としていかないと学校のレベルが維持できない=郡や州、連邦政府などからの運営補助金が途絶えてしまう、ということなのでしょう。大変だな~。