FJスズキ『勝手にタルボ祭り』(その1) | FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

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  FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』


始まります。

 


 ★ FJスズキ『勝手にタルボ祭り』


先般、現在 FJスズキ ソロの方でメインで使用中のアコギを紹介いたしました。
(特に需要は感じておりませんが・・・。)

 ● 2021年08年11日(木) 記事
  ~ 原則、アコギ(?)は “ ヤマハ派 “ です。


そして今回は、自称「静岡発 テクノロック・デュオ」の『FLOATING JAM』の方で使っているエレキギターについて。

恐らく、相方 FJ KOBA 使用の『NS-STICK』なる異形の 8弦楽器の方が関心が高いかと思われますが、そこはそれ。もし KOBA 本人の気が向いたら いずれどこかで・・・という可能性もあったり/なかったり。

因みに、FLOATING JAM はしばらくライブ演ってませんけど、特に * 休んでる * わけではなく だだ * 演ってない * だけです。


それはさておき。

私がメインで使っているのは、『Tokai Talbo』の「TALBO Secret FACTORY」カスタム仕様。
型番は不明。
2006年に購入。

『Talbo』はこの他にも何本か所有しておりますので、これを機にまた当ブログの不定期連載企画として だらだらと気の向く限り書き綴ってみたい・・・というのが『タルボ祭り』の発端です。
(当ブログのテーマに「【連】FJスズキ『勝手にタルボ祭り』」を新規設定いたしました。)


早速 前置きが長いので、以下 出来るだけコンパクトに。(← 努力目標。)



 ◆ Tokai Talbo (TALBO Secret FACTORY カスタム仕様)

外観はざっとこんな感じ。





ちょと分かり難いかと思いますが・・・。
メッキボディ+ミラーピックガード仕様故、正面からだと自分自身が映り込んでしまうのでビミョ~なアングルで撮ってます。
他のアングルもいろいろ撮りたいのですが、撮影環境をスタジオ並みに整えない限り ↓ こんな感じで周辺のいろ~んなモノが映り込んでしまって何が何だか分かりません。



今回もどこから説明すべきか悩みましたが、基本的にネット上で得られる “ 客観的な “ 情報は勝手にリンクさせていただいて、そちらに委ねてしまおうと思います。
大前提となる『Tokai Talbo』について、かな~り大雑把なところで

 ・ 東海楽器の『Talbo』は、1983 年に発売されたアルミ合金製ボディのエレキギター。程なく生産終了。
 ・ その後 1990年代に「三鷹楽器」から再販。更に「TALBO Secret FACTORY」名義で改訂モデルを開発/販売、現在は「池部楽器」に引き継がれてカスタム仕様を継続販売中。

という感じ。
今でも本家 東海楽器 のラインナップには載っている様ですが、オリジナルの『Talbo』ブランドは「神田商会」が取得しているとのこと。そういうところの仕組み(?)はよく分かりません。

詳細は ↓ こちらで。

 ● ウィキペディア
  ~ 東海楽器・Talbo

 

 ● TALBO Secret FACTORY

同サイトのコンテンツ「タルボヒストリー」の中で、83年モデルと 96年以降モデルとの比較など詳しく紹介されています。


私の機体は恐らく雑多に展開されたカスタムの中の いち仕様 に過ぎないと思うので、固定されたラインナップのモデルではないと思われます。
ましてやボディのフィニッシュが「クロームメッキ」というレアなタイプなので、たまたま店頭で出会えてラッキーでした。(ショップの雑誌広告には載っていたかも知れません。)
対応していただいた店員さんも、「クロームは大変なので もうやらない(生産しない)と思う。」とおっしゃってました。その理由は、上記「タルボヒストリー」の「FINISH」の項をご覧いただくとご理解いただけるかと。
(但し、つい最近 ちょっと事情が変わっておりますのでその辺りは次回(← あれば)ということで。)



オリジナル状態の仕様は、

 ・ ボディ:アルミ合金鋳造(AC-4B)/クロームメッキ
 ・ ネック:メイプル
 ・ 指板:ローズ・22F
 ・ ピックアップ:LACE Alumitone Single-Coil × 3
 ・ コントロール:1V/1T/5way-SW
 ・ 糸巻:GOTOH マグナムロック
 ・ブリッジ:Wilkinson VS100N


ピックアップは、『LACE Alumitone』というパッシブのシングルタイプが 3基。

当時「コイルが無いピックアップ」と紹介されている記事を見掛けた気がしますが、改めてメーカーサイトを覗いてみたら、どうやらコイルは “ ゼロ “ ではないらしい・・・。
あと、3芯でタップ的な使い方も出来るらしいのですが、考えてみたらこの機体に関しては珍しく一度も中を開けて見ていないので実態は不明。
実を言うと、後述の『GK-3』ピックアップ搭載でシンセ音と同時に出力しているのは「VG」の音のみのため、生の LACE Alumitone の音は全く使っておりません。

余談です。
上記メーカーサイトに、取り付け時の注意として「長方形の切り欠きが必要」というコメントがあります。
私の機体はデフォルトが LACE Alumitone なので、ピックガードのピックアップ用穴は専用設計の長方形になってます。
ピックアップ上面の肩部分が R で面取りされているので、確か ピックガードと面一くらいまで低く沈めれば ストラト のシングルコイルの長円形の穴にもギリギリ入るはずです。そういう状態のものを見たことある気がしますので。(とはいえ、角が干渉するし当然ながら左右に半円状の隙間が残ってしうので見栄えはよろしくはありません。さすがにこの状態では弦との距離が詰められないので実用的かどうかも怪しい。)
これって、メーカーの営業部門と技術部門との間では

 営:「リプレイスメント需要を見込んで、ストラトの穴に入るように両端を丸くして下さい。」
 技:「無理。 ピックガードなんか削っちゃえばいいじゃん。」

みたいなバトルが繰り広げられたのではなかろうか・・・というのは私の妄想です。

そんな訳で、もしこの製品が気になる人がいても手持ちのギターへの取り付け時点でけっこうハードル高いので、なかなか「ちょっと試してみよう。」という訳にもいかないかな~と思います。そういう意味ではホントはレビュー的なコメントが書けたらよいのですが、私の耳では「まあ、” シングル “ だね・・・。」くらいの認識しか得られませんので。
ただ、ひとつ確実に言えるのは、

 ~ 一般的なマグネチックピックアップに比べて遥かに打撃音を拾う。

ってゆーか、一般的なマグネチックの場合はピックアップ本体にピックがヒットしても ほとんどその音自体を拾うことはありません。(原理的に、弦の振動が磁界を乱すことで発電する・・・ってことだと思うので。)
ところが、LACE Alumitone の場合はピックの打撃音をモロに拾います。明確に「カツーン!」と鳴ります。こっちの方の原理はよく分かりませんが、磁界の変化と同時に ピエゾ的に振動そのものでも発電するってことなんでしょうか。結果、同様にピックガードへのヒット音もけっこう拾います。

この機体を購入した当時 サスティナー搭載というのもチラッと頭をよぎったのですが、「アルミ合金ボディとアルミ製ピックアップ」という特異な外観(且つ概念上の?)のマッチングを崩したくないのでスルーしました。
これって『宇宙刑事ギャバン』みたい・・・ってことで。


LACE Alumitone にはハムバッカータイプもあり、当機体と共に 2ハム仕様も店頭に並んでおりました。でもやっぱり『Talbo』は 3シングルの “ シャープさ “ が断然かっちょよい・・・と思っております。


ヘッドはロゴなし。ペグはデフォルトでマグナムロックでした。

 


そして、実用に際して私が手を加えた部分は・・・。

 ・ Roland 『GK-3 ピックアップ』搭載

FLOATING JAM では Roland のギターシンセ『GR-55』を使用しております。(ソロの方は『GR-20』。)
取り付けは GK-3 に付属のステーと両面テープでの固定に留めております。何故かこの機体についてはあまり不可逆な加工をしたくなかったので。

・・・と言いながら、もうひとつ。

 ・ ナット:『MST』パーマネントセットアップ

ナットを入れ替えております。
(尤も、ナットは消耗品でもあるので これも “ 不可逆 “ ってわけではないか・・・。)

愛知県尾張旭市の「工房ミネハラ」の独自の理論に基づく『Minehara Tune System (TM)』をインストールしていただいております。

サイトの構成がちょっとばらばらしている感もなきにしもあらずですが(笑)、リンク先にてかなり詳細に理論の解説がされております。
正直なところ私は ちゃんと “ 理解 “ 出来ているとは言い難いものの、ほぼ感覚的なとろでこの理屈を “ 信じて “ おります。(実際、その効果も “ 実感 “ しておりますので。)
同理論を簡易的に実現する『ストリングピロー』という製品があり、以前は 工房ミネハラ 直売で 10,000円ほど(!)の高価なパーツでしたが(← こちらは既に取り扱い終了の模様)、現在は『S.O.S. (サウンドオフセットスペーサー)』の名称でライセンス生産された(と思われる)製品が 1,300円くらい(!!)で各通販サイトで買えてしまいます。
私の手持ちのギターの内、ライブで実践使用する機体には ほぼこれらを装着しております。
(ホントは全機体に取り付けたいので、少しずつ追加購入しております。)

同機体についてはトレモロアームの使用も視野に入れているので、いっそのこと “ パーマネント “ な加工をしていただこうと思い立ってインストールを依頼した次第。(使用するゲージを指定して精密な測定の後、専用にオフセット加工したナットに交換/オクターブピッチ調整で最終補正するところまで一式。)
その際、「Graph Tech」製のストリングリテーナーの取り付けも同時に依頼。(パーツ持ち込み。)
デフォルト状態ではストリングリテーナー無しだったのですが、別の Talbo 機体に照らすと「あった方がよいんじゃないのか?」と思ったので、ナットのセッティングとの兼ね合いで要否の判断込みでお任せということにいたしました。

またまた因みに。
上記 工房ミネハラ のサイトの「インストールギター 事例集・Guitar(2)」のページの中腹にある『Electric Guitar Talbo』は、正にこの機体のことであります。



この機体、ライブの際 お客さんに

 「照明が反射して眩しい。」

と言われました。






『その2』に つづく。(← 予定))



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