(『その3/4』から つづく。)
さて。
ようやく最終回にて、実作業に着手いたします。
改めて。
『Monogram MR-850G BLK』
をベースに、
『Rickenbacker 325 “ 風 ”』JLモデル
に仕立てようというプロジェクト。
(くどい様ですが “ なんちゃって “ ですので。念のため。)
当連載『その3/4』で述べた「気になるポイント」などを一つずつ確認しつつ。
では、上から順にまいります。
◆ トラスロッドカバー(メーカーロゴ含む)
放置いたします。
(いきなり放棄。)
材質に関しては、このヘアライン調のシートが正直なところ “ ニセモノ “ 感満載なので作り直したいのは山々なんですが。
これは やるなら下記のピックガードとセットで考えたい。
でも、早い段階で断念・・・というか、気にしないことに決定。
作り直しを考えると、メーカーロゴの問題は避けて通れません。
メーカーロゴに関してはコピーモデルとはいえ『Monogram』のブランド銘を『Rickenbacker』に書き換えてしまうってのも二重の意味で不躾なお話になってしまいます。
とすれば、あえて『Monogram』で作り直す(材質変更)ってのもアリかな~と思わなくもないのですが。
(ないな・・・。)
今更ながら、どうにか粘って「白 二層」のモデルを入手すればよかった・・・とは思いますが、その時点では選択肢がなかったので仕方ない。
なんだかムダな葛藤の後、ここは触れないことにいたしました。
◆ ペグ
オーバル形のツマミのロトマチックタイプ。
ホンモノは クルーソンタイプ ですが、『その3/4』に書いた通り これもそのままで使用。
正面から見た印象は充分 “ 及第点 “ なので。
◆ ソリッドのボディ
如何ともし難いのでスルー。
" ホンモノ " は中空ボディ(のはず)。
◆ ピックガード
上記の通り、既にトラスロッドカバーとセットでスルー決定済み。
本来は「白 二層」としたいところ。
ホンモノの ” 白 “ ピックガードは恐らくアクリル製ではなかろうかと思います。
(若干 “ 乳白色 “ っぽい透け感があるように見受けられますので。)
『MR-850G』は「ゴールド 二層」。
この “ ゴールド “ なんですが・・・。
現物は、黒の樹脂板(これも恐らくアクリル製)の表面にゴールドのヘアライン調のシートが貼られてます。
(トラスロッドカバーの方も同様。)
ホンモノは(実物を見たことがないので)あくまで写真で見た限り、
~ 透明アクリル板を裏からゴールドで塗装。
ではないかと思います。
以前はゴールドアルマイトのアルミ板かな~などとも思ってましたが、こちらの Wikipedia大先生の下の方の黒いモデルの画像を見ると、透明板の肉厚が見て取れる・・・気がする。
「白」でも「ゴールド」でも、ちょっと頑張れば ある程度のクオリティでの自作は可能かと思います。
が。
前述の トラスロッドカバー とセットでやらないと整合性が取れないので、見送りの判断をいたしました。
(「面倒臭いのでスルー」の言い訳ではなく。)
◆ コントロールノブ類
『MR-850G』は六角のタイプ。
これもやはり「何処を目指すのか?」によって解釈は異なるわけですが、少なくとも「ゴールド 二層」のピックガードとは整合性が取れない・・・はず。
でも、むしろ私の中ではより “ 325 らしい “ ということでスルーいたします。
う~む。
差し当たり ここまで、何もしていない・・・。
◆ ピックアップの浮き
" ホンモノ " はピックアップの下に丸いゴムブッシュが入っています。
『MR-850G』の方は、このブッシュが省略されてピックアップが完全に宙に浮いている!
さすがにこれは放置しかねるのと、ちょうどよい案を思い付いたので対策します。
↓ 電子部品店で売られているゴムブッシュ。
金属製のシャーシから電源コードを引き出す際などに、コードの保護のために穴に装着するものです。
実は、ホンモノのゴムブッシュがどういう状態で挿入されているのかは理解しておりません。
『MR-850G』のピックアップは、表からは 左右に各 3本、計 6本のビス頭が見えます。
ボディへは左右各 1本、貫通した中央の木ネジで(宙に浮いた状態で)固定されてます。
それ以外の四隅のビスは裏蓋固定のためのモノで裏側に貫通はしていません。
従って、中央のみゴムブッシュに木ネジを通していますが、四隅のブッシュは「見た目重視」でピックアップの下に挟み込んであるだけです。
今回採用のブッシュは たまたま店頭で袋売りされていたもの(100個くらい入ってる)をそのまま購入したのでサイズの吟味は行っておりません。
ちょっと大きいので、ちゃんと調べればもう少しホンモノのイメージに近いサイズのモノがあるのかも。
ゴムブッシュ、しばらく置いているうちに可塑剤が染み出して カビが生えたかの如く表面が白くなってしまいました。
そのままでは ちょっとみっともないので タミヤ のエナメル塗料用溶剤で表面を拭き取ったところ、その後は特に問題なし。
◆ ジャックプレート
" ホンモノ " の四角形のタイプに対して、『MR-850G』はオーバル形の小振りなプレートになってます。パーツとしてはむしろ レスポール用とかの四角いタイプの方が一般的な気がしますけど、何故に・・・。
ただ、ホンモノは確か正方形ではなく長方形のプレートだった気もするので、ちゃんとやるなら自作でしょうか。
でも、ギターを抱えた状態で自分からは見えないので あまり気にならない。
従って一旦スルーいたします。
まあ、そもそもギターって自分で弾いてる時にはどうせ客観的には観られないし、あとは『脳内補完』でどうにでもなるからあまり細かいことに拘らなくても・・・って、今更それは言っちゃダメか。
ジャックプレートに関しては、今後もし気が向いたら追加で換装する・・・かも。
◆ テールピース
『MR-850G』は『R』字形のプレートが溶接された Monogram オリジナルのデザイン。
当連載記事『その2/4』でネチネチと書き綴っておりますが、『ビグスビー』のトレモロユニットに換装するのが 恐らく雰囲気的に一番スッキリする解決策だと思います。
んが。
実は、ここにはギターシンセ用の Roland『GK-3 ピックアップ』のコントローラーを取り付けます。
見た感じ、この『R』形のプレートが 同コントローラーを載せるのに “ ちょうどよい “ 形になっております。そして、コントローラー取り付けによって この独特な解釈の『R』のプレートが隠せてしまうので一石二鳥なのです。
当然ながらピックアップ本体も ちゃんとインストールします。
『Epiphone Casino』の時は記事内では特に触れていませんでしたが、そちらも同じく GK-3 をインストール済み。
一応、ある実用目的を想定して取り付けております。(まだ実際には表立って使ってはおりませんが。)
この、
~ ビートルズもの にギターシンセ搭載。
って考証的に明らかにおかしいじゃん!
最早 “ なんちゃって “ の許容範囲を超えているではないか!!
御意!・・・なんですけど。
今回のプロジェクトとは直接関係はありませんが、以前から当ブログで提唱しているのは
~ ビートルズのコピーバンド(4人編成)にギターシンセを導入しちゃえばいいじゃん。
というお話。
その辺りの事情に通じている訳では全くございませんが。
これまで拝見したビートルズのコピーバンドって、「初期」の再現にかな~りストイックに取り組んでいる方々が多かった気がする。
(『ポール』の人はかなり バイオリンベース率高いのに対して、ギター 2名は意外に楽器の考証への拘りが薄い?)
私は個人的に「中~後期」が好きなのでもっとそっちを演って欲しいと思うのですが、となると 某か+αの楽器導入が必要になったりします。(楽曲の再現度を上げれば上げるほど。)
過去に拝見した例で、
~ むしろ「ビートルズ専門じゃないキーボードの居るバンド」の『GET BACK』の方が、ちゃんとエレピのソロが入ってていい感じじゃん。
・・・って思ったことあります。
(『GET BACK』は時期的には「後期」ですけど。)
例えば、そのためにキーボード担当 1名追加すれば比較的簡単に解決。
この場合、逆に 初期楽曲の方を演る場合にはキーボード担当が仕事にあぶれます。
若しくは 4人の内の誰かが楽曲によって一時的にキーボードを演奏すればそれなりに解決。
(さすがに『リンゴ』担当は無いと思いますけど。)
これまで観たビートルズのトリビュートショーの公演では それぞれどちらかのパターンで工夫をされてましたが、いちアマチュアバンドでそれを実現するのは容易ではないかも。
で。
だったら、ギターシンセ導入しちゃえばいいじゃん・・・という流れ。
ギター担当のどちらかがギターシンセを搭載して、必要に応じて ピアノとか/ストリングスとか を鳴らしてしまえばよいと思うのです。
何なら「初期」のハーモニカもギターシンセで演ってしまうなんてのもアリかも。
まあ、” なんちゃって “ の そしりは免れない・・・って感じでしょうけど。
私が想定している「実用目的」というのは、ビートルズに もっと積極的にギターシンセを使ってしまおうというお話です。これも構想(妄想)開始から既に 5年は経ってしまっております。
「そのうちに・・・。」は一応禁句として完成を目指したい。
それはさておき。
『30年越しのプロジェクト』、これにて完結!
散々引っ張り倒しておきながら、結局のところ いじったのは・・・
● ピックアップ下にゴムブッシュを追加。
● GK-3 ピックアップをインストール。
だけじゃん。
でも、『脳内補完』とセットの運用で概ね満足な仕上がり。
因みに。
今回のプロジェクト、『ゴムブッシュの追加』ってのが我ながらよい思い付きだな〜とヒジョ~に満足しております。
時折眺めては、独りニヤニヤしながら悦に入っております。
(そのうち怒られる・・・。)
(おわり。)
〜〜〜〜〜
・・・ってなことをダラダラと書いていたところ。
奇しくもこのタイミングで『Guitar Magazine 2019年1月号』で ジョン・レノン 特集が!!
「ギタリスト ジョン・レノン」といった切り口で、そのプレイや所有ギターの総括 など。
ヤバい。
「知らないことを知らないままにしておくことの美徳」を貫きたかったのに、(私にとっての)新事実発覚でここまでの記事内容を見直さなければならないかも。
・・・と思いましたが。
概ね「決定的な間違い」的なモノはなかった(気がする)ので一安心。
ぼんやりとしたところはぼんやりのままキープ。
逆に、前回連載に書いた カジノ の塗装剥離後について。
私が現物の展示を観て思った
〜 全くの木肌剥き出しではなく、何らかクリアー塗装が施されている(様に見える)。
というのは “ 正解 “ だった模様。
お陰で、当記事全体的に信憑性がアップした感あり。
(個人的な感想です。)
せっかくなので(?)、オマケ。
“ なんちゃって “ にもほどがある JLモデル 揃い踏み。
そして、『ビートルズっぽいモノ』大集合。
・左:グレコのバイオリンベース
・奥:グレコのリッケンモデルベース(フレットレス)
結局 “ なんちゃって “ ですけど。
そして。
実は、『第3弾』のネタも既にあったりします。
“ なんちゃって “ 度、更に 2割増し・・・くらいのヤツ。
もしかしたら記事と同時進行でプロジェクト遂行という可能性も。
まあ、そのうちに。
(あっ。)
(次こそホントに怒られる・・・。)
(ホントに おわり。)
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