相互補完関係 | FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

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  FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』

 

 

現在、目覚まし時計 2機を並行稼働中。

 

 

 

といっても、私は目覚まし時計が鳴りさえすればスパッと起きられるタイプなので、

 

 ~ 1機目で起きられなかった場合の予備

 

として 2機目を置いているわけではなく。

 

 

 ~ 1機目が ” 鳴らなかった “ 場合の予備

 

なのでした。

 

 

 

右のゴールドのものは 私が中学校に入学した時に母親に買ってもらったものなので、もうかれこれ 40年近く使っております。

『セイコー』社製のクオーツ、単2形電池 1本駆動。

モーターが回ると上部のハンマーがベルを叩いて「チリリリリリ」と鳴ります。

実際にハンマーが叩くのは左側のベルのみ。右側はダミーです。

 

 

さすがセイコー製、40年経ってもバリバリ現役・・・と言いたいところなんですが。

 

既に 7~8年前くらいの時点でベルの ON/OFF スイッチの接触が怪しくなって来て、希に「ベルが鳴らない」という事態が発生。

 

 

 ~ 目覚まし時計が鳴りさえすればスパッと起きられる。

 

・・・のですが、鳴らなかったらアウト。

 

 

幸い、遅刻には至らないギリギリのところで自然に目が覚めてセーフでした。

 

 

 

後継の目覚まし時計を探してはみたものの、セイコーの同機種はもうその当時の製品ラインナップには見当たらず。

ネットで探せば 他社製の似たような外観のものならないこともない・・・という感じでしたが、いまいちクオリティに信頼が置けそうにない。

・・・って、特に根拠はありませんけど。

(あくまで “ 印象 “ 。)

 

 

 

結局、ネット通販にて購入したのが左のブラックのもの。

 

ドイツ『WEHRLE(ウェラ)』社製。こちらもクオーツの 単2形電池 1本駆動。

元々はゼンマイ式のものをクオーツ式で復刻したものらしいです。

 

 

裏側の蓋(恐らく鉄製)が そのままベルとして機能する仕組み。

裏蓋を中央の 1点でネジ止めしていて、その構造や音の大きさ/音色からして「ベル」というよりもむしろ「ゴング」といった風情。

 

実際、まともに鳴らすと「ガラガラガラガラ!!」と まるで火災報知器のようなドスの効いた轟音が響き渡ります。

マジメに近所迷惑になりかねないレベルなため、裏蓋内側のハンマーの打点にガムテープを貼ってかなりミュートした状態で使用しております。

 

 

このドイツ製の黒いタイプ。

しばらく使ってみてクセが分かったのですが、 ” 意外に “ 電池の減りが早い。

 

もちろん「意外に」というのは私の主観でしかありませんけど・・・。

 

 

 

ゴールドの方は、もともとが「チリリリリリ」と牧歌的ともいえる音量&音質。

日毎に電池の減り具合に応じて徐々にベルの音量が減退して行くため、

 

 「あ、もうそろそろ限界だな・・・。」

 

と、電池交換の頃合いが分かり易い。

 

 

 

一方、ブラックの方。

 

こちらも当然ながら電池の減りに応じてベル音は減退します。

が、しかし。

寝る前に時刻をセットする時点では

 

 「まだまだ ダイジョブ!」

 

と思える勢いで鳴っていたはずなのに。

 

 ~ 朝、設定の時刻になっても鳴らない!

 

・・・という事案が発生。

 

 

時計を持ち上げて床(ってゆーか畳ですけど)にトントンと軽く叩きつけてみると、割としっかり「カラカラカラ!」と鳴ります。

まだまだ電池が終わった感じではなく。

 

 

恐らく・・・ですけど。

比較的パイパワーのモーターを採用しているせいでしょうか。

電池にはモーターを定常状態で回す電力は充分残っているのに、起動時の電流が稼げなくて回すきっかけが掴めないってことなのではないか。

( “ しきい値が高い " とでも申しましょうか。)

 

更に細かいこと言えば、ローターの位置関係がたまたま運悪く より初動電流を喰う位置で停まっていたりすると、尚更「鳴らない」確率が高まるのではなかろうか。

 

 

まあ、対策としては

 

 ~ 早め早めの電池交換を心掛ける。

 

ってことに尽きるとは思うんですが。

横着な性格なので、ついつい前夜の “ 鳴り “ を信じようとしてしまいます。

 

 

 

そこで思い付いた苦肉の策。

 

 ~ 一旦退役させたゴールドの方を復活させる。

 

 

双方それぞれにリスクを抱えてはいるものの、2機併用すれば「2機とも鳴らない」という最悪の事態は確率的には かな~~~り低く抑えられるに違いない。

 

 

因みに。

ゴールドの方はアラームの時刻合わせの針が 10分刻みでカチカチとクリック式で止まる仕様。即ち、設定は 10分単位。

 

対してブラックの方。

クリック感の無い無段階設定な上に、いつの間にか時刻表示(通常の長針と短針の時刻)とアラーム用の針の表示位置が 5分程ズレてしまっております。

結果、アラームの時刻合わせは ±5分程度の範囲でけっこう “ 勘頼み “ だったりします。

 

・・・といった事情も含み。

毎度 就寝前にベルのチェック込みで時刻設定を合わせ直すため、結果として毎回 ゴールド/ブラック どちらが先に鳴るかは実際に鳴ってみないと分かりません。

 

 

 

 

で、つい先日。

遂にその日はやって参りました。

 

 

朝寝ていると、微かな「プンッ!」というバネの弾けるような音が聞こえた(・・・ような気がした)。

夢現の状態なので、ホントに聞こえたのかどうか確証はない。

 

 

2秒くらいの間を置いて、「はっ!」として強制的に覚醒。

 

 「もしや!」

 

 

ゴールドの方を持ち上げてトントンとしてみると、案の定「チリリリリ・・・」と力無く鳴る。

やはり さっきのはアラームの接点が機械的に繋がる時の音なのでした。

(気のせいではなかった。)

 

「アラームの ON/OFF スイッチが接触不良」という “ あの症状 “ が発症。しかも、電池残量も いささか心許ない状況。

 

 

 

方や ブラックの方を見ると、±5分くらいの誤差はあるとはいえ当然ながら既に想定したアラームの設定時刻には到達しております。

 

 

重ねて、

 

 「もしや!」

 

と思って こっちもトントンとしてみると・・・。

 

鳴った!!

 

 

 「あっぶねえ~~!」

 

(↑ 『トムとジェリー』で、寸でのところでピンチをかわしたトムが「ヒュ~!」って言いながら額の汗を拭い去る時のイメージ。)

 

 

 

 

 

ということで。

 

 

 

我が家では、

 

 ~ リスクを抱えた目覚まし時計同士による相互補完関係

 

と同時に、私自身も

 

 ~ 目覚まし時計 2機との間で「起こし/起こされ」という相互補完関係

 

を築きながら生活しております。

 

 

 

 

・・・というお話。

 

 

 

 

 

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