2018年2月の『覚え書き』。 | FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

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  FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』



怒涛の 2月。

『覚え書き』は 3件です。





《2018年》


(以下、敬称略。)




● 2月4日(日) 土肥 松原公園芝生広場
 10:00 ~
 『土肥桜まつり』

 ◆ オレンチェ
 ◆ 河鹿
 ◆ 福井コウダイ
 ◆ チームしめちこちゃん


ライブ観覧本数を絞り込んでいる反動でしょうか。
むしろ、その隙を縫う感じで行けるところには ふらふらっと衝動的に行ってしまう・・・って、病か。


一応 諸々ライブスケジュールをあたっている中で、当初こちらのイベントはロケーション的にスルーしておりました。

これまでの「土肥」の印象というと、

 ~ 土肥は遠い。


いや、別に「 " とい " だけに・・・。」とか、そういうことではなくて。
電車にしても車にしても、私の行動力的には射程距離外かな~と。


イベント前日に、ふと思い出しました。
そういえば、誰かがフェリーの話をしてた気がする。


おお、確かに。
『駿河湾フェリー』が清水から土肥まで行ってるじゃん・・・って、20年くらい前に気付いててもよさそうなお話。

慌てて出航時刻などを調べたところ、朝 8:00 の便に乗れば 9:00 過ぎには土肥に着けるのね。
片道ほんの 1時間で着いちゃうってところにも 15年くらい前の時点で気付いててもよかった気がする。


「フェリー」だから当然車で・・・と思いましたが、土肥のフェリー乗り場からイベント会場までは充分 徒歩で行ける(はず)。
しかも、清水側の駐車場が 300円/1日 となれば、人だけで往き来すればかなり安上がり。
イベント当日は寒波の影響でちょっと冷え込むらしいけど、天気はよいみたいだし。


・・・といった感じで、一気に私の中で「土肥行」が現実味を帯びてまいりまして。




当日の朝ギリギリまで五分五分で判断保留状態でしたが、結局 衝動を抑え切れず自宅を出ました。(やはり病か?)


清水の乗り場ではお初につきちょいと緊張気味で、船の写真を撮りそびれた。
撮影は土肥に着いてからということにします。


出航時の港の景色を眺めようとデッキに出たら、日当たりはよいし、西風が艦橋を切って廻り込んで来るほんの一部の場所を除けば意外に寒くない。
海も凪いでいて、揺れもほとんど感じない。
iPod で音楽聴いてればエンジンの音も気にならない。

結局、土肥までの 1時間ずっ~とデッキの上で過ごしてしまいました。
(実を言うと、もう一つの事情として「 OFF のパフォーマーには気付かないふりをする」のが礼儀かと思っているところもありまして。客室には戻らないことにいたしました。(笑))



デッキ上ではちょっとテンション上がって写真撮ったり。

 

BGM は、もちろん ↓ こちら。

 ~ ノーザンスター 『プロペラ』


(アルバム『うたたね』より)


土肥に到着。
考えてみれば、いつも駿河湾を挟んだ向こう側に見えてるのだな~。

また船の写真撮りそびれたので、帰りの便で撮ることに。




土肥港の船着き場から徒歩 10分ほどで『土肥桜まつり』会場到着。

日本一早咲きの『土肥桜』で観光客を呼び込むイベント・・・という、毎度ながらアバウトな認識ですが。
まあ、そんなに間違ってはいないかと。


お祭り自体は 2週間の会期で、この日が最終日。『オレンチェ』さん は会期中の日曜日 3日間ともイベント出演されてました。


ミュージシャンチーム 3組をブッキングされていた『AKI』さん には、「目当ては『オレンチェ』だな?」と鋭い指摘を受けましたが、

 「いやいや、" それも含めて " ・・・ですよ。」

と、自らをフォロー。
ホントですって。



公園内に『世界一の花時計』があるというのは事前に情報を得ておりましたけど。

実際に観てみて思うのは、

 ~ そもそも「花時計」の定義とは?

というのと、

 ~ 脇の展望台から見下ろしてギリギリ時刻が読め・・・るかどうか怪しい。

つまり、地上からだと全く読めま・・・・・





え~と。

 





ライブ会場も寒波云々を感じさせない陽気で、ヒジョ~に気持ちよい。

地元名産品などの出店も。
↓ サザエのつぼ焼き。


ライブは各組 2ステージの演奏。
衝動的に行ってしまったので、当初は 何とな~く昼 12:00 の便でとんぼ返りくらいのところをイメージしておりました。
そうすれば 13:00 ごろには清水に帰着。その後 残り半日でやりたいこともあったので。

が。
タイムテーブルを確認したところ、それだと 全組一巡すら観れない。

ということで、二巡目途中で退散にはなってしまいますが、14:40 便まで粘ることにいたしました。



毎度、ライブ観覧で遠征の際には「観光要素を排除」などと申しております。
ただ、今回は事情が異なります。

そもそもが観光客誘致のための客寄せイベント故の " フリーライブ " なわけで。
観光で「還元」しなかったら不当な「只見」じゃん。

・・・という自覚はありつつも、今回に限ってはその観光の「下見」という位置付で勘弁していただこうと、勝手に自己弁護。



『河鹿』さん


『チームしめちこちゃん』さん は、『七瀬美菜』さん へ提供の楽曲も演奏されてました。




14:20 ごろ。
ライブは続いておりましたが、公園を後にしてフェリー乗り場方面へ小走りで。
ライブに夢中になっていて、思ったより時間が過ぎていてちょっと焦る。




そう。

確かに、二巡目の演奏が始まったころから少し風が出て肌寒くなって来たな~とは思っていたのです。



海辺に近付くに連れて風が強まる。
ってゆーか、船着き場へ下りる坂の手前辺りはもう真っすぐ歩けないくらいの強風が吹き荒れているじゃぁございませんか。


 「あれ? これって もしかしたらヤバいレベル??」

という懸念が頭をよぎったのも束の間。


フェリー乗り場に下る手前の看板には、赤枠に白抜きで『欠航』の 2文字がっ!!!



これまでの人生であまり経験したことのなかった、所謂「頭の中が真っ白になった」瞬間でございました。


 「あぁ、もう帰れない・・・。」

恐らく ロビンソン・クルーソー もこんな心持ちではなかったかと。


いや、土肥は " 陸の孤島 " とかではありませんので ちゃんと帰れますけど。



とはいえ、この時の私。

当日の天気予報も/実際の " 往き " の航行も、まさかこんな事態になるとは全く想像もさせない呑気な状況でしたし。
衝動的に行ってしまったのも祟って、交通手段のバックアップは全く考えておりませんでした。




ホントにどうしてよいのか分からず、とにかく誰かに訊いてみようとチケット売り場まで下りてはみたものの。
付近に一切 人の気配は無く。
却って心細くなって、ちょっと泣きそうになりました。

もし人がいたら、きっと

 「私はどうすれば帰れますか?」

と、半泣きで ものすご~く間抜けな質問をしてしまったに違いない。




ここで辛うじて脳裡に浮かんだのが、ネットでいろいろ検索している途中にどこかでチラッと見掛けた『バス』という可能性。

そういえば・・・。
フェリー乗り場へ下りる手前の歩道に女性が一人立っていて、そこがバス停だったような気がする。


急いで坂を駆け上がりその場所に行ってみたら、既に女性はいませんでしたが確かにバス停が!

14:49 に「修善寺行き」の便がある!!


地理に疎い私でも、修善寺が伊豆の上の方(?)なのは辛うじて知ってました。
生還の可能性に一筋の光明。伊豆半島を脱して、より本州本体(??)に近付ける!

スマホで検索したら、

 ~ 土肥港[東海バス]→修善寺[伊豆箱根鉄道]→三島[JR]→清水

というルートが確認出来て、まずは一安心。
そしてその先は、

 ~ 清水[無料シャトルバス]→ドリプラ[車]→自宅

ってことで。



台風並みの強風に吹き飛ばされそうになりながらバスを待ちます。
(決して大袈裟ではなく。)
バス停が丁度 急カーブの途中にあるので、走って来る車が真っすぐこちらに突っ込んで来るんじゃないかと怯えながら。
(これも 決して大袈裟ではなく。)


定刻の 14:49 を過ぎてもバスが来ない。
まあ、路線バスだから多少の遅延は仕方ないか・・・。

5分過ぎても来ないので、またまた不安に駆られる。

バス停のプレートを見て、「この路線、ホントに " 活きてる " よな?」と何度も何度も確認するも、不安は募るばかり。
いっそのこと目の前に建ってる旅館で訊いてみようかとも思ったものの、もしその間にバスが行ってしまったら目も当てられない。

またまた泣きそうになりながら待つことさらに 5分。


バス、来た~~!!


前側のドアから昇降するタイプでした。
ドアが開いて運転手さんの顔が見えた時には、ホントにちょっと泣いていたかも知れない。


バスの中はガラガラだったので、左列最前の単座の席へドカッと座っちゃいます。
一番見晴らしのよいところ。
内心、「おマエは 小学生か?!」と自身に突っ込みを入れながら。



少し落ち着いたところで改めてスマホの乗換案内を確認。
土肥港から修善寺駅までの行程が 1時間弱。この時点でバスは 10分ちょっと遅れてたので、その先はなるようになればよいかな~と。
伊豆箱根鉄道はほぼ 15分間隔で出てるみたいだし。

それにしても、土肥港→修善寺駅間のバス停の数、「52駅」って。
そんなに刻んでるのか・・・。
まあ、利用する側には便利だと思います。


数分後、バスが先ほどのお祭り会場の広場の横に停まる。
ああ、こっちにもバス停あったのね。

ちょうどライブも終わったところらしく、会場で見掛けたお客さんも含めて 10数人くらい乗り込んで来ました。

こっちで待ってたらあんなに心細い思いをしなくて済んだのに・・・というのはあくまで結果論。そんな可能性を想像する余裕もなかったし。
次回の糧にいたします。


お子さんも乗り込んで来たので、この眺めのよい「特等席」を占拠してしまうのがちょっと後ろめたい感あり。
しか~し。
実はこの最前の座席前には張り紙がしてあって、

 ~ 危険ですのでお子様やお年寄りはご遠慮ください。

みたいなことがちゃんと書いてあります。
恐らく、タイヤハウスの上で座面が高いのと、急カーブの多い路線故の配慮かと。
従って、私は敢えて身を挺して危険な席を埋めているのであって、決して「大人気ない大人」ではございません。念のため。


土肥方面から思った以上に「山」を越えながら修善寺方面へ。
私の苦手な山道ではありますが、センターラインのないブラインドコーナーとかはないので自走でもギリギリ行けるかも。
バスは、ちょいちょい待避所で後続車をやり過ごしながら進みます。
これって、ちょっと煽られたりしてたら待避所の位置をきっちり把握してないとピタッとは停まれないと思うので、やはり私にはハードル高い気がする。


そう考えるとバスは呑気でよいな~。
自分で運転してたらこんな絶景眺めてる余裕なんかないし。


意外なことに、道の脇にかなり雪が残ってました。路面もしっとりと濡れており、至る所に『凍結注意』の看板が・・・。

確かこの週、大寒波で東京方面などでは雪で大混乱だったかと。
「伊豆」といえば温暖な印象しかなかったのですが、早朝とか時間帯によってはホントに凍結していたかも。

改めて。
もし今回 何の準備もないままうっかり車なんかで出掛けていたら、もっ~と大変なことになっていた可能性もあったってことですね。
冷や汗出ます。

諸々含めて、やっぱり私には自走はムリ。



あらかじめ織り込み済みのダイヤなのか、修善寺駅には数分遅れの状態にまで取り戻してバスは到着。


修善寺駅発の伊豆箱根鉄道、満員でぎゅーぎゅーでした。
もし席が空いたとしても全体的に乗客の平均年齢がかな~り高いので、私なんか優先順位で言ったら最下位くらいでしたけど。



JR 清水駅からドリプラ行の無料シャトルバスに乗車。
ようやく 18:00 前ごろに日の出埠頭に到着。


ここで思い出しました。
船の写真撮ってない。

帰りの便で撮ろうと思ってたのに・・・。
こうなったら意地もあるので、船着き場まで廻り込んで撮ってやる。


結果が ↓ こちら。

現場で確認した液晶画面上ではもうちょっとちゃんと船体が写ってるはずでしたが・・・。
フラッシュ切り忘れたからでしょうか。
この日は縁がなかったってことなのでしょう、きっと。



18:30 過ぎに帰宅。
この時間帯、AKIさん とミュージシャンチーム 3組が「エフエムイズ」に生出演中。
辛うじて半分くらい聴けました。
メッセージ読んでいただいたりと、時空が入り乱れたような妙な感覚に。



以上、予期せぬアドベンチャー要素てんこ盛りの「土肥行」でございました。


今度は『土肥金山』行きます。






● 2月6日(火) 東京駅八重洲口グランルーフ2F ペデストリアンデッキ
 19:00 ~
 『東京エキマチライブ』

 ◆ 氏家麻衣withムラタトモヒロ
 ◆ 小林未郁
 ◆ やもとなおこ

  MC:澤田修
 


やっぱり衝動を抑え切れず。
通常は平日の東京のライブといったら、かなり限られた条件でのみ観覧可能・・・なはず。
今回は仕事終わりでそのまま ふらふらっと。

開演時刻には間に合いませんでしたが、東京駅でライブ観てそのまま帰って来られるってところに可能性を見出した次第。
これが渋谷とか下北沢とかだったら早々に諦めていたことでしょう。

とはいうものの。
この極寒の 2月の夜に、吹き曝しの屋外通路での音楽ライブって。

(なんだかシャレた名前が付いてますけど、" 通路 " です。)


何とクレイジーな企画かと思ってましたが、案の定。
とにかく寒い・・・。

スタッフさんが使い捨てカイロ配ってました。



オーディエンスは自ずと猿団子状態で寒さを凌ぐ方向に結束している一方、ステージ側は確実に風の通り道になってました。
こんな状況だったら、私ならきっと倍速で演奏終わらせてとっとと帰ろうとするに違いない。
ですが、そこは出演のみなさんプロフェッショナルなお方ばかり。ちゃんとじっくり聴かせるパフォーマンス。



『小林未郁』さん 以外は久々に拝見だったので物販にも寄りたかったのですが、今回は断念。 " 帰る " のを優先いたしました。






● 2月24日(日) 浜松 窓枠2F Cafe AOZORA
 13:30 ~
 『オレンチェおもてなし劇場』

 ◆ オレンチェ


改めて。
例えば「ライブを観る」ためには、

 ~ その時/その場所にいる。

という物理的要件を満たさないといけないというシンプルなお話が身に染みた 2月でした。






■ FJスズキ ■