去る 2016年8月8日(月)、ライブハウス UHU「Monday チャレンジ ライブ」 の FJスズキ ソロ出演にて、新エレアコを初投入。

ホントは このギターの素性について色々と語りたいところもあったのですが、ライブの流れとは直接絡めにくいこともあって MC でも特に触れず終い。
従って、今回はこのギターについてじっくりと。
(この際、需要の有無とか関係ナシで。)
何度も申しますが、” そもそも “ の経緯を語るには やっぱり 137億年前の宇宙創生まで遡らないといけない訳で・・・。
ただ、今回も文字数制限の都合で止む無く最初の約 136.9999999995億年分は割愛。
2009年11月から始めます。
とはいえ。
これもあまり詳しく書いてるとキリがないので、軽~くさらりと。
名古屋で年2回のペースで開催されているイベント『クリエイターズマーケット(通称:クリマ)』に出展されていたイラストレーター『ニシムラマホ』 さん と出会う。
お客の出したお題を元に、即興でドローイングを仕上げる「リクエストドローイング」という企画に参加させていただきました。
その時のテンションも含めて割と臨場感ある記述が旧ブログに残ってますので、リンクをば。
(こちらも需要の有無とは無関係で。)
↓ 『前編』の中に ニシムラマホさん に関する記述あります。
旧ブログ:FLOATING JAMの『元祖・浮いたり、沈んだり。』
●2009/11/7 記事
~ 11/7(土) 行ってきました、名古屋『クリマ』。
●2009/11/11 記事
~ ひたすら『クリマ』。 (前編)
●2009/11/11 記事
~ ひたすら『クリマ』。 (中編)
●2009/11/11 記事
~ ひたすら『クリマ』。 (後編)
私が知り合ったこの当時の ニシムラマホさん は「モノクロのドローイング」中心の作風でしたが、現在は「カラフルなペインティング」にまで拡張された仕様・・・などなどで活躍中。
かれこれ 3年くらい前から、ニシムラマホさん にギターのペイントをお願いしたいな~と 漠と思っておりました。
直接的には ニシムラマホさん がライブペイント企画で製作された、白いギターにペイントを施した作品にインスパイアされたところからの発想。
当初はその作品を購入して実際に弾いてしまおうかなんてことも考えましたが、やはり 実演奏を意図した作品ではないのでちょっとムリがありそう。
となれば、実際に弾く前提でギターにペイントをオーダーしてしまえばよいのではないかと。
個展などでお会いする度にそれとな~くそんな構想をお話しして、ご本人的にもやぶさかでないという感触まではいただいておりました。
ただ、実際にプロにお願いするに当たって 正直そこのところの機微というか要領もイマイチわからない。
そんな状況がしばらく続いておりましたが、ニシムラマホさん がお知り合いの依頼でカホン(箱形のパーカッション楽器)にペイントをされたり、お店や一般住宅の壁や家具などへのペイントを手がけたりといった事例をブログで紹介されていらっしゃいました。
一時、私の中では
~ 「そのうちに・・・」とか思ってるうちに人生終わってるかも。
といった気運が高まっていたこともあり、前述の事例を軸に具体的なお話に切り込んだのが昨年(2015年)11月。
年明けにはご本人の個展が控えていたりということもあり、納期を今年(2016年)4月末に設定の上 オーダーをさせていただきました。
5月上旬に『栄ミナミ音楽祭』観覧目的で名古屋を訪問した際、直接お会いしてペイントが施されたギターを受け取ることができました。
その時の当ブログの記事にも 本件を匂わせる記述をしておりました。まあ、どなたの目にも留まってはおらないことでしょうけど。
もともとライブ本数が少ないこともあり なかなか新ギター デビューのタイミングが見出せなかったのですが、この 8月8日の UHU「Monday チャレンジ ライブ」は ちょっと(かなり?)不純な動機ながら 私なりに色々と想いの深いタイミングだったこともありまして。
本機デビューの日にしてしまいました。
・・・という顛末。
以下、ギター本体に関する記述です。
(輪を掛けて、需要の有無とは無関係に進めます。)
改めて少し客観的にこのギターのペイントを眺めてみると、
~ 私の意図していたイメージは、他の人には ちょっと伝わり難いかも・・・。
と思ったりもします。
このギターの「直接的な印象」から透けて見える背景は、ホントに人それぞれだと思うので。
まあ、それはそれとして。
ベースとなったのは、某海外メーカー製のエレアコ。
このギターの素性とか/このチョイスに至る経緯にも色々あるのですが、そこについてはあえて深くは触れないことといたします。

白地に青いバインディングがなかなかレア。
チューナー内蔵のプリアンプ付きで、フォーン と XLR の 2系統の出力あり。

ギターの造りとしては、かなりボヨヨ~~ンと鳴ってしまうタイプ・・・というところから諸々察していただければ幸いです、ということにしておきます。
ペグは一旦外し、機能的にペイントを避けたい部分を養生。
最終的に『GK-3ピックアップ』を装着する想定も一応申し伝えつつ、あとは 基本 " おまかせ " でペイントを依頼しました。
ペイント完了の連絡を受けて、ブツの受け渡しを名古屋市内の某フェミレスに決定。
現場では 店員さんの目を盗みつつ、ペグの付け戻しと 弦を張って、ニシムラマホさん ご本人にも 一応の「完成状態」をご覧いただく。

(画像は『ニシムラマホ』さん ブログより拝借。)
表~裏まで みっちりと描き込んでいただきました。


(画像:同上)
そして、自宅に持ち帰った後 細部の仕上げ。
●『GK-3ピックアップ』の装着。

う~む。隠れてしまうところがもったいないけど、まあ これも想定の範囲内ということで。
●ペグの交換。

オリジナルのものが、どうもイマイチ精度が信頼できない。よって、国内メーカーのものに換装。
ペグのメッキ色や つまみ部分の形状に選択肢もあったのですが、ここはオリジナルに敬意を表して同じタイプのものをチョイスいたしました。
●ネックサイドのポジションマーク、入れ直し。
当初、指板上のポジションマークが貝風素材のインレイのため 光の角度によってはかなり見難いな~というのが気になっておりました。
が・・・。
実際に弾いてみると、私の場合は ほぼスタンディングのスタイルなので、そもそも 指板上のマークは そんなに見ていない/見えていない ということに今更ながら気付きました。
問題は、ネックサイドの小さなドットマークの方。
これまで 何十年もの間 単なる「添え物」くらいにしか思っておりませんでしたが、違った!
このギターのオリジナルのドットマーク、前述の青いバインディングの上に『黒いドット』という仕様。正直、全く見えない!!
演奏中は ほぼ無意識にサイドの方を見るクセが付いていたらしく、むしろこっちが見えないと弾けないのでした。

仕方がないのでサイドのマークを入れ直すことに。
白い塗料で描いてもよかったのですが、せっかくなので恒久的なインレイ式にしました。
とりあえす、黒いドットを 2mm のドリルで掘ります。削れた樹脂の匂いは ABS のそれでございました。
ここに改めて直径 2mm のプラ棒を埋め込んで接着後、表面を仕上げ。

ちょっと誤算だったのは このプラ棒、『白』というよりも 思ってた以上に『乳白色』だった。従って、これまた青いバインディングの上では けっこうボンヤリした感じで、視認性がイマイチ。
まあ、それでも『黒』の完全に NG の状況からしてみると充分に機能を果たしてくれるので、しばらくはこれで様子見といたします。

もともと「実用品」ということで、使用しながらペイントが剥がれて行くのも想定内ということでオーダー。
これに対して、ニシムラマホさん からは油性ペイント使用の提案があり、それでお願いいたしました。
従って、通常の 使用/メンテ のレベルでは そうそう剥がれることもなさそう。
ただ、ネック裏はかなり摩擦もあるので、既に徐々に人の姿(のイラスト)が消え始めてたりとかも・・・。
そもそも裏側はオーディエンスには見えない『私だけのお楽しみ』なので、こうした変化も含めて 独りニヤニヤしております。



8/8 の演目には、過去 2回の「リクエストドローイング」に縁のある
◆ 『流星団』
◆ 『つばさをたたんだ少女』
の 2曲を入れ込みました。
(ドローイングのお題を、それぞれの歌詞の一節から引用しておりました故。)
他のギターとの使い分けはまだ明確に定義しておりませんので、今後の出番は未定です。
ってゆーか、そもそも ライブの機会自体が少ないのでアレですけど・・・。
しか〜も。
そんな状況にも関わらず、『次』のオーダーの妄想が膨らみ過ぎて止まりませぬ。
その分 ライブ本数を増やさねば・・・ってのは本末転倒。
因みに・・・。
↓ 8/8 のライブ当日の『魂』。

これまた ニシムラマホさん デザインの Tシャツ でございます。
外からは見えないけれど、独りでニヤニヤ。
■ FJスズキ ■