(かな~り間が空いておりますが、『中編』 から つづく。)
そして、夜のライブ観覧に向けて宿から出発。
● 兵庫 川西 ライブハウスうどん屋の2階
『島崎智子みらくるツアー・10月@うどん屋の2階』
以前から、このお店の名前だけは Pf. 弾き語りシンガーソングライター『島崎智子』さん のライブ情報で拝見しておりました。
今回、大阪 前乗り一泊で、御堂筋線の江坂駅近くに宿を取っておりました。
宿が「大阪」で ライブハウスの所在地が「兵庫県川西市」・・・という時点で一旦は見送ったのですが。
改めて モノは試しと検索してみると、予約した宿からは電車乗り継いで 1時間強といった感じ。
意外に近いじゃん。
但し、路線図を見ると完全に「し」の字形の移動になって ものすご~く効率悪い。
でも、一応 終電も余裕ありそうだし・・・。
「じゃあ、行く。」
ってなりますよ、やっぱり。
因みに。
「し」の字の右端が「江坂駅」。
南に下った底の「梅田駅」から阪急宝塚線で左上に向かい、先端近くの「川西能勢口駅」で能勢電鉄玅見線に乗り換えて「絹延橋駅」にて下車。
駅からお店までは徒歩 3分くらい。
万が一 終電が危うくなったら、途中でショートカットという手もあるし。
(左縦線の中腹「服部天神駅」から「江坂駅」まで、タクシーで横移動 10分くらい。)
ライブハウスやカフェのライブで「『ワンドリンク』別途オーダー」というのは一般的ですが、こちらのお店、ライブ前に『ワン " うどん" 』オーダー。
ベースがうどん屋さんなので。
オーガニックや地元産の素材にこだわったメニューだそうで、基本のうどんにオプションのおかず(野菜の天ぷらなど)を追加可能。
おかずは一律料金で好きなだけというシステムで、通常の営業時はなくなり次第終了ということらしい。
この日のオススメは「いちぢくの天ぷら」。西尾市特産の白い品種とのことでしたが、「いちぢく」と「天ぷら」が結び付かなくて、一瞬
「ん? はぁ・・・。」
って感じになりましたけど。(笑)
程よい甘さでうどんの汁との相性もよかった。
うどんの席で相席したご夫婦が、「姫路から来ました。」とおっしゃってました。
これまたすぐにはピンと来なかったのですが、同じ兵庫県内でも東に位置する姫路市から西の端の川西市まで " はるばる " やって来たという状況。
殊更そこを強調されているわけでもなかったのですが、恐らくこのご夫婦にとっては " はるばる " やって来た達成感みたいなものもこのライブ観覧の楽しみの内の幾分かを占めるものと思われます。
この “ はるばる “ 感、私自身 ライブ観覧遠征の動機として重要な位置付けになっております。
(多分に本末転倒要素を含みますけど。)
話の流れで私も「どちらから?」と問われた行き掛かり上「静岡からですけど。」と答えましたが、このご夫婦の " はるばる " 感を阻害してはならぬという思いが働いて、
「 " たまたま " 出張でこっちへ来たもんですから。 " たまたま " なんですけどね ・・・。」
と、必要以上に " たまたま " を強調してしまいましたよ。
ふぅ・・・。
さて。
前置きが長くなりましたが。
やっぱり、ライブというものは内容そのものもさることながら、その時/その場所 に居ることでのみ初めて体験できるという厳然たる事実ゆえ、『覚え書き』としてその " 顛末 " を記す方に遥かに動機を感じてしまうのは自然な流れ・・・だと思います。
(少なくとも私の場合は。)
前置きついでに。
実際には ちょっと早目に絹延橋駅に着いたので、お店に入る前に周辺をぶらりと散策。
高速道路と川に沿って 10分くらい歩いて戻る。


『ポール・デルヴォー』の絵みたいな景色。

・・・って、無理矢理な解釈。
本題。
“ ワンうどん “ を終えて、正に「うどん屋の2階」へ靴を脱いで上がると、カフェ兼 ライブスペース。
ステージ側にアップライトピアノ。
その後ろの壁が一面巨大なガラス窓で、向こうに山が見えております。
(ある意味デジャヴュ?)
『島崎智子』さん、まるで昆虫の変態の如く
~ 薄皮一枚残して中身をどろどろに溶かして再構築する。
という作業を際限なく繰り返しているかのような・・・。
この日、会場が靴を脱いで上がるというお座敷感覚も手伝ってか、独特の “ 近さ “ が醸成されておりました。
そこから生まれた 島崎さん からのちょっとした提案。
恐らく 普段誰しもが思ってるであろうところをズバッと突いた感ありました。
そこのところ、一旦書き始めたものの どうもウマく前後関係が説明できなくて、ネガティブな話にしか見えないので諦めましたけど。
あと、お客側にも伝わり切ってないところもあって 若干やきもきさせられましたが、なかなか貴重な空間を味わえました。
休憩を挟んで 2部構成。
最後の曲を終えた後の 島崎さん の『歌い切った感』を汲んで、客席には アンコールを掛けてよいものかどうかという逡巡の気配が漂う。
瞬時にそれを察した 島崎さん からは、「何かリクエストがあれば・・・。」というお気遣いの一言が。
リクエスト曲は『質問』で Fin.
う~む。
私も再構築したい・・・けど、どろどろに溶かしたところで 1/3 くらいこぼして終わりだな、きっと。

以下、余談。
確か 阪急宝塚線までは「toica」で行けてたはずなのですが、能勢電鉄玅見線では使えなかったらしい。
無人駅の「絹延橋駅」改札でエラーになったので焦りました。
精算機のインターホンで連絡したら、改札脇の目の不自由な人向けの端末のところへ行けとの指示。
それは音声で案内可能な端末で、天の声に導かれるままに読み取り機にカードをかざすと そこから 400円が引き落とされた模様。
1番のゲートを開けるのでそこから出るようにと言われ、ことなきを得ました。
帰りは切符買いました。
一応、次回のための『覚え書き』。
なんとな~く また行く機会はありそうなので。
(おわり)
■ FJスズキ ■