2015/8/22(土) 久々、名古屋だがや。 | FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

  不定期更新
  FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』



名古屋で 三題。
もともとは夕方のライブ観覧がメインで、今回も思いつく限り詰め込んでみました。



名古屋駅到着。
まずは、恒例の・・・。








10:00 ~

● 名古屋栄 三越 6階 スタイルコート
 『フレーム入りオリジナル絵画ワークショップ  ~のびのび描いた世界を切り取ろう~』


イラストレーター『ニシムラマホ』さん のワークショップに参加。
デパート催事場の一角にて開催、随時受け付けの お気軽な形式。


簡単に言うと、

 ~ 一旦 自由に描いた画をフレームで切り取ることによって、また別の解釈が生まれるところを体感する。

といったもの。
クレヨンとか水彩絵の具を使ったのって、いったい何年ぶりだったかな~。


実は、最初のプロセスの「自由に描く」というところにいささか不安がございまして。
『自由』ってのが なんだか恐い。
ものすご~く “ 私自身を問われてる “ 気がするので。


加えて ニシムラマホさん、他人が描くプロセスにも興味深々のご様子。

 「もし お嫌でなければ・・・。」

と断りつつも、私の運ぶ 一手々々を

 「おお、そう来るか~。」

みたいに観察されてました。(笑)


前述の理由により私的には まるで裸を晒す様な感覚でしたが、そこはそれ。
意を決して。
ニシムラマホさん のクリエイターとしての好奇心に応えるべく、我が身を捧げた次第にございます。

・・・って、何だか怪しい方向に話が向かっておりますが。


そういったフィードバックがまた新たな創作に繋がって行くであろうところの感覚は、ニシムラマホさん の活動を拝見している中で 私なりに理解しているつもりであったりもするので。
サンプルとして提供します、って感じでしょうか。



出来上がりが ↓ こちら。


大/小 2個のフレームを製作するところまでがワンセット。


↓ 元の画と。



今回、元の画には割と具体的なモチーフがありましたが、どこを切り取るかで全く別の意味が生まれる・・・気がする。
ってゆーか、最早 意味とかはどうでもよくて、自分自身の意識とは離れたところから何かが飛んで来る感じが新鮮。
あーでもない/こーでもない と悩むところが意外に楽しい。


何れにしても、物理的に「手を動かす」ってのは重要だな~。
我が身を省みるにつけ、何らかクリエイティブな作業に関しては、

 ~ 頭の中で考えただけで やったつもりになってる。

とか、

 ~ 考え過ぎて やる前に疲弊して終わってる。

みたいな話は、枚挙に暇がございませぬ。
四の五の言う前に、「やったヤツがエライ!」という感覚は常に持ち合わせていたいものです。


あと。
「そのうちに。」は禁句にしたい。

(まあ、そのうちに・・・ですが。)



因みに。
お好みに応じて、マスキングテープで縁取ったり、裏側にも装飾するのもアリ。



裏側に使う印刷物の類い、長年に渡って溜め込んだ ニシムラマホさん のストックだそうですが。
こういうの見てしまうと、

 「これ、いつか 何かに使えるかも・・・。」

という、『捨てられない症候群』を正当化する口実を与えてしまうのね、自分自身に。



ワークショップの課題とかって、いったいどういうところから着想を得るのか謎なところもありましたが。
どうやら、ご自身の創作の過程で生まれた手法を抜き取って参加者に追体験してもらう、みたいな感覚のようです。

或いは 新しい表現手法にしても、私の様に端から断片的に眺めていると 突如として突然変異的に降って湧いてくるかの如く見えたりもします。
が、実は そういうことではなく。
連綿と続く試行錯誤の中からじわ~っと生まれて来るってことなのだな~、きっと。

一発でキメるイメージばかりを抱き過ぎて 逆に最初の一歩を踏み出せないところに陥りがちですが、泥臭く「手を動かしてみる」ってのが増々重要な気がします。


・・・って、反省ばっか。





12:00 ~

● 名古屋市博物館
 『魔女の秘密展 ”魔女”とは誰だったのか?』




今年の 4月、同博物館で『猫展』を観た際にチラシで知って気になってました。
その時点では会期は まだまだ大分先の話だな~と思っておりましたが、月日の流れるのは速いもので・・・。


日本では『魔女』というと 例えばアニメのキャラクターのモチーフになったり 比較的肯定的に捉える風潮にありますが、本場(中世)ヨーロッパで『魔女』とは そもそもどういう存在であったのか? みたいな切り口の展示。

・・・と聞いて思い浮かぶ内容と、概ね違わないものと思っていただいて問題無いかと。
(↑ ちょっと雑な感ありますが、違いますよ。今 正に浜松の「遠鉄百貨店」で巡回展やってますので、ネタバレ防止のための深淵なる配慮とご理解いただきたい。)



展示の本編には ほぼ関係ありませんが、1点どうしても『覚え書き』としてしたためておきたい件が。


博物館に併設のカフェにて軽~く昼食をと思い 立ち寄ってみたところ、この企画展に連動した限定メニューがありました。
確か、デザートなど含めて 3点ほどあったかと思うのですが、私の興味の対象は こちら。

『黒カレー』



メニュー看板のキャプションに、

 ~ 魔女が煮込んだ?

とありまして。
だったら食べてみない訳にはまいりますまい。


実物を見たら、想像以上に " 黒い " !!
(上にチーズが掛かっております。)


で、問題は味の方なんですが・・・。


この時期 夏休み期間中ということもあり、博物館には親子連れの観覧客も沢山来場してました。
ってことは、見た目はちょっとグロい『黒カレー』ですが、きっと お子ちゃま向けの甘~いカレーに違いないという読み。


実際、一口含んだら

 「あっ、甘~~~っ!!」

ってなりました。
砂糖的な甘さがど~~~んと来た。


んが。
その後を追うようにやって来たのは、舌の奥 左右付け根の辺りの痛み!!
「辛い!」を超えて「痛い!!」。

舌の先から上面にかけての『甘味』と、付け根辺りの『痛み(=辛味)』。
調和とは およそ無縁の別々の味覚が、それぞれはっきり認識できた。


よく、舌の部位ごとに感じる味覚の分布を図解したものを見掛けますが、そのビジュアルと/実際に 今感じている味覚とがズバリ リンクする感覚を初めて体験いたしましたよ。
(ってゆーか、ホントは舌の根元で感じるのは『苦味』で、しかも『辛味』は味覚ではなくて 実際に『痛み』らしいですが・・・。)


ある意味 " 魔的 " な味わい・・・?
貴重な体験。



以下、全くの余談。

「黒いカレー」と言えば やはり、マンガ『包丁人味平』に登場する『ブラックカレー』ではなかろうかと。


こちらもネタバレ防止のために詳しくは申せませんが、

 ~ 特段 何が " 美味い " という訳でもないのに、一度食べたら病み付きになり、つい ふらふらと店に足が向いてしまう。

という謎のカレー。


『魔』ではなく、別の " ま " 的なモノが作用していたというオチでした。
子供心には なかなかに衝撃的な幕切れでございました。





18:30 ~

● 名古屋 CLUB QUATTLO
 『袈裟丸祐介ワンマンライブ~GOING BACK HOME~』


岐阜県出身、名古屋を拠点に活動中の Pf. 弾き語りシンガーソングライター『袈裟丸祐介』さん のワンマンライブ観覧。

会場は、” あの(?) “ 名古屋「CLUB QUATTLO」。




バンドのサポートあり。
メンバーは、

 ・Gt.:深見光明
 ・Ba.:山元ボラン卓
 ・Key.:吉田ユカ
 ・Per.:ミキヒト
 ・Dr.:伊藤実

の皆さん。


私は 4月の名古屋訪問の際にチケットゲット。
こちらもやはり、まだまだ先の話だな~と思っておりましたが・・・。

その後 袈裟丸さん、「ハートランド」でのマンスリーワンマンなどを重ねつつ 当日までの地盤固めされてました。
(私は観れてませんけど。)


当日は、ハートランド のスタッフに音響/照明を依頼されていたそうで。
ナルホド、そういうパターンもあるのね。


(左から 3人目がご本人。)




恐らく、動員 300名といった規模ではなかろうかと。



ここ 3~4年ほど、たまたま私が拝見している 東京/名古屋/大阪 方面で活動するインディーズのシンガーソングライターの方々の間では、この『動員 300名規模のワンマンライブ』というのが 例えば、

 ~ 目標/挑戦/区切り/ステップ/通過点

などといった、何かしら “ 目に見える成果の形 “ の ひとつとしてある様に見受けられます。

尤も、サンプル数が決して多くはない上に そこに至る経緯は人それぞれだと思うので、一括りで語れる話だとも思ってはおりませんけど・・・。


例えば、東京を拠点に活動しているからといっても いわゆる『全国区(← 必ずしもこの表現に納得はしておりませんが)』とは限らず、『関東ローカル』という立場の方も多いかと存じます。
この『300名』というラインが、それぞれの活動拠点の ” 地元 “ 都市圏内に於ける「成功のバロメーター」的な目安になってるのかも・・・、なんて思ったりもします。
(逆に言うと、そのポジションでは『300名』が ” 上限 “ ということなのかも知れません。)


いわゆる『メジャー』の世界で、

 ~ 全国的に知られる/毎日の様に TV に出る/CD がミリオンセラー/武道館やドーム球場でコンサート

とかいうのも「成功のひとつの形」だろうし、そういう所を『300名』の先に見ている方もいらっしゃるかと思います。


ただ、必ずしも『300名』の先が “ そこ “ に繋がっているかというと そうとは限らないだろうし。
むしろ、「そうでなくともよい」って気もします。
“ 数 “ ではなく 地元に密着/浸透した “ 実 “ の部分を活動スタイルの要に据えるというのもアリだと思うので。(無責任ながら。)


過去拝見した方々でも、『300名ライブ』を境に 活動のベクトルを転換したりとか、多かれ少なかれ何らかの節目となっていると思われるケースは実際あります。

いずれにしても『300名』の先に見えて来る “ 何か “ があるんでしょうね~、きっと。




・・・って感じで、あえて焦点をボカした書き方をしてたら、ホントにボケてて何を言いたいのか全く分からなくなってる。


機会があれば(ってゆーか、気が向いたら)再構築いたします。
そのうちに・・・。(苦)





あぁ、このペースでは 2ヶ月は埋まらない・・・。



■ FJスズキ ■