(2015年)8月に 浜松「シネマイーラ」で上映された映画『ハローゼア』 、観ました。
すでに記憶が定かではありませんが 恐らく 1年以上前、たまたま見掛けた 同映画の制作発表(か何か)の新聞記事。
監督/キャスト/ロケ地 など、「オール浜松」を標榜する ご当地(?)映画とのこと。
私的に特に引っ掛かった要素としては、シンガーソングライター『おっく』さん と 「Spoon」の『めぐみ』さん が主演というところ。
(実はもうお一人『石川秀明』さん がメインキャストに名を連ねていらっしゃいましたが、そこのところを認識したのは大分 後になってからでした。)
こういった ご当地映画的な作品の場合にありがちなんですが・・・。
例えば 前述の「製作発表」に始まって、「クランクイン」 ~ 「撮影快調!」 ~ 「クランクアップ」 ~ 「完成披露試写会」 などといったところまでの話題はローカルな新聞記事などで 何かと目にする機会があります。
しかし。
その後、肝心の「○月○日から 上映!!」というところに至ると、ふっと “ 見失って “ しまう傾向にございまして・・・。
気付いた時には
「そういえば、あの映画って 何時/何処で 上映したの??」
みたいな経験が、過去何度かあります。
今回も、浜松市内在住であったら また状況は違ったかも知れませんが、もともとアクティブに情報を取りに動く体質ではないが故に危うく同じ轍を踏むところでした。
幸い、たまたま 6月に観に行った DOLCE倉庫『彩~IRODORI Vol.3』で頂いたチラシにて再認識。
その後も辛うじて情報に繋がっていたので、何とか上映に辿り着けました。

もしかしたら、広報にも力が入っていたということなのかも知れませんけども・・・。
で。
その『ハローゼア』、浜松市内の「シネマイーラ」にて 8/1 から 8/21 まで上映されました。
さらに。
8/8 から 8/14 に限って、映画『プレイヤーズ!!』の再上映も。
この『プレイヤーズ!!』 というのは・・・。
浜松市制 100周年記念事業の一環として 2012年に制作された映画で、『ハローゼア』と同じ『鈴木研一郎監督』による作品。
~ 「100夢プロジェクト」採択企画
という名目になってますので、恐らく 公募で選ばれた街興し企画を浜松市の支援で実現・・・、みたいなことだったのではないかと想像いたします。
実は、この『プレイヤーズ!!』が 正に過去に “ 見失った “ 映画の 1本でありまして。(笑)
せっかくのチャンスなので、ここは お盆の帰省に絡めて 2本まとめて観ようと画策。
細か~い話になりますが・・・。
当初の目論みとしては、8/8~8/14 の期間でうまく 1日にまとめたいと思っておりました。
但し、その場合は
・午前:新作『ハローゼア』
・午後:前作『プレイヤーズ!!』
という流れになるので、鑑賞の順番としては 前作/新作 が逆転してしまう。
とはいうものの、それぞれが完全に独立した作品だと思っていたので、鑑賞の順番はあまり気にしておりませんでした。
(両作品で出演キャストが けっこう重なってるな~、というくらいの認識はありましたけど。)

諸事情により 2作を別々の日に分けて鑑賞することとなり、結果的に 製作順通りに。
実際に観てみて分かりましたが、『ハローゼア』の位置付けが
~ 思ってた以上に かなり “ 続編 “ 。
でした。
同一キャストが演じる役柄は、劇中で 正に「同一人物」として登場。
ストーリー的に一応は 独立を保ちながらも、確実に繋がっております。
もし逆順に観たとしたら、それはそれで
「あぁ、ナルホド・・・。」
みたいに “ 種明かし “ 的な面白さも味わえたかも知れませんけど。
ネタバレ防止の意味も込みで 特に深くは触れませんが・・・。
前作『プレイヤーズ!!』はミュージカル要素アリの ややファンタジー寄り(?)の作品。
個々には「くっだらね~。」と思えるエピソードの積み重ね(← 個人的な感想です)が醸し出す、
「あぁ、なんか よいな~。」
と、じわ~~っと染みる感覚。
新作『ハローゼア』の方は、演奏シーンなども含めて テーマやストーリー的に より「音楽映画」的。
・「プロ」と「アマ」
・「日常」と「非日常」
・「音楽に生きる」と「音楽で活きる」
・「ミュージシャン」と「あえて自称はしないけどミュージシャン」
の “ 対比 “ というか、むしろ “ 境界の曖昧さ “ というか。
それぞれ個人の立場や、その時々に置かれた状況次第で「リアルな側」と「ファンタジーな側」との捉え方が正反対であったり。
この辺り、ある意味
~ 『音楽の街 浜松』ならではの・・・。
という切り口なのかな~、と。
この 2作品、恐らく それぞれ単体でも/相互乗り入れ的にも 伏線がいっぱい張られていて、特に私なんかは 一度観ただけでは見逃してる(若しくは 理解できてない)ところも多々あろうかと思います。
チャンスがあれば またじっくり観てみたい。
あと、率直な感想として。
~ 皆さん、演技がウマい!
本職の役者さんは別格として、「演技のプロ」でない方々がどんな演技をされるのか・・・というところは正直 気になっておりました。
が。
~ ちょうどよい!!
観ていて安心感があります。
この「ちょうどよさ」は演者の皆さんの実力に依るところも大きいかと思いますが、『演出』として狙った通りにこの「ちょうどよさ」が出せているのだとしたら(・・・というか、ズバリその通りなのだろうとは思いますけど)そこはやはり監督の手腕ってことなんでしょうね~、きっと。

前売り入場特典の「クリアファイル」など。
(ってゆーか、” クリア “ ではないか・・・。)
あっ、そういえば。
『南十字星によろしく!』って、いったい 何時/何処で ・・・???
■ FJスズキ ■