8/10(日) 浜松、もう 1件。 | FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

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  FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』



2014年8月10日(日)。

夕方からのライブ観覧(前回記事参照 )の前に、浜松方面にて諸々詰め込み。
というほど今回は詰まりませんでしたが。


ライブは 18:00 からとちょっと早目で終電の心配をする必要もないので、通常なら電車移動を選択するところ。
しかし、この日は台風で電車止まるんじゃないかという懸念が。
車で行くことにいたしました。

そもそも『小林未郁』さん、浜松まで来られるのか? という懸念もありましたが。(笑)
結局、そこそこ風雨に見舞われたものの大事には至りませんでした。





向かったのは・・・。


● 浜松市美術館 『ウルトラマン創世紀展 ーウルトラQ誕生からウルトラマン80へー』



これまた、『ウルトラマン』と私との距離感について語り始めると全然収集つかなくなるのでアレですが。


まあ、世代的には充分 “ ズバリ “ と言ってもよいんでしょうけど。完全にリアルタイムで見たのは『帰って来たウルトラマン』からですかね。

『ウルトラマン』/『ウルトラセブン』についてはすでに再放送組。『ウルトラQ』に至っては、再放送にすら間に合っておりません。

あとは、小学校高学年で『ウルトラマンレオ』までなんとな~く。

『ザ☆ウルトラマン』に関しては、友人が

 「 “ ザ “ じゃなくて、『ジ☆ウルトラマン』じゃないのか?」

とか言ってたので、中学生のころでしょう。




いずれにしても、同世代の人々と話すと皆さんそろって妙~に 1話ごとのディテイルとかに詳しい。
私としては、

 「なんでそんなに詳しいのだ!?」

と気圧されるばかりで、全く話が噛み合いません。
私自身は、その程度の「浅さ」でございます。





まあ、それはともかく。

造形に関する興味はそれなりにあったので、行ってみようかな~と。




浜松市美術館は私の好きな「午前 9:00台開館」。(9:30 ですけど。)

とりあえず開館時間ちょうどくらいに着けばいいやと思ってたら、既に館の駐車場は満車。
10分くらい歩く市役所の駐車場に。


美術館入り口に辿り着くと、何と 今度は入場待ちの長蛇の列が!



『ウルトラマン』と『夏休み』をナメてた。


入場を待ちながら「今日も “ 後頭部 “ 鑑賞か~。」とちょっと沈んでおりましたが、中に入ると不思議なほどに人がまばら。
あの人たちはいったいどこに吸われて行ってしまったのか?
(講演会で大勢の人々が会議室に吸い込まれて行ったのは、まだまだ大分後のことでしたし。)

しかも、中に居る人たちも展示物に さほど関心がないような・・・。

なんだか妙な感覚でございます。



まあいいや。




これまで、ウルトラ兄弟のマスクとかはアトラクション用のモノでいくつか見た記憶はありますが、撮影に使われた「ホンモノ」は初めて。
目の光るギミックとか、そのスイッチの位置とかを つぶさに観察できてなかなか興味深かった。


あと、隊員ヘルメットとか。
あのアンダーカットのある風防は、専用の造形なのか?/何かの流用なのか?

プロップの銃とかも、見た感じ 金型を起してるようにも見えるし。

などなど、気になる 気になる。



意外と言えば意外だったのが、戦闘チームの乗り物類の模型。
造形がけっこう荒い。

無論 30 ~ 40年も前のモノだし、撮影中にも破損/修理を繰り返していたものと思われるのでそれなりの劣化は当然。
そういうことではなく、そもそもの造形の仕上げ自体が、まあ 悪く言えば思っていたより「雑」。
(リメイクのレプリカとかは別ですが。)

 「ナルホド、 “ これ “ でいいんだ・・・。」

という、親近感が。(笑)



実際の事情とかは存じませぬが。

恐らく、最終的に出来上がった映像作品が『成果物』なのであって、プロップはあくまでその『成果物』を得るための手段。それ自体が作品ではないわけで、限られた予算や時間の中での「割り切り」というのも商業作品には重要な要件だったりするんじゃなかろうか。
もちろん そこにはプロならではの “ バランス感覚 “ が遺憾無く発揮されているものと思われますけど。



・・・という理屈からすると、

 ~ 必ずしも演奏技術は重要ではなく、「雰囲気」さえ出てたら結果オーライ!!

ってことかな?
違うか。


(そのうち怒られる・・・。)





造形スタッフ個人名で括ったコーナーがいくつかあったのですが、『成田亨(なりたとおる)』氏 のコーナーは特に設けられてはおりませんでした。
その関係の人物で唯一私がお名前を存じ上げている方なんですが。

かつて、さる雑誌(猿の雑誌ではない)にコラム連載をされていて、なんとな~くさらりと流し読みしておりました。
今にして思うと もっとマジメに読んでおけばよかった。
彫刻家でもある 氏のイラストは、平面ながら正に彫刻的アプローチで面構成に説得力があり、見ているだけで造形意欲をそそられるものがありました。
(まあ、そそられただけで終わってますけど。)


さっき ちょっとネット検索してみたら、円谷プロと著作権でモメたらしい。
そんな「オトナの事情」もあったわけなのね・・・。




なんだかんだで想定以上に楽しませていただきました。







でも。
ホントの目的はこっちだったという、とってもシツレイなお話。




次回企画展の『デ・キリコ展』の前売り券とチラシをゲットいたしました。




そして。
その後、ライブ観覧までの時間調整で立ち寄った書店で見付けてしまった。




 『成田亨 美術/特撮/怪獣 ウルトラマン創造の原点』

という巡回展のオフィシャル・カタログということだそうで。
それにしても、このタイミングで置いてるってことは・・・。
書店の思うツボじゃん。


因みにその巡回展、富山はすでに終了。この先 2015年に福岡と青森が残ってるらしい。

う~む。
行っちゃう?

ってゆーか、先にこの本 見ちゃったらネタバレじゃんね~。
(今のところ未開封のまま。)


う~む。





昼食は、今度こそ「今生の別れ」になりかねないこちら。







時系列でいうと、前回記事 につづく。






■ FJスズキ ■