成す術 無きこと、10センチマンの如し。 (後編) | FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

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  FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』




(『前編』からつづく。)



8/25(日)、西方面にてライブ観覧 2件。
その 2件目の方でございます。



浜松から、今度は 名古屋方面へ移動。


それにしても。


以前は 新幹線の冷房が殺人的にキンキンでしたが、最近は ギリギリ節操のある範囲に収まってる気がします。
新しい車両でビミョ~なコントロールが利くようになったとか、そんな話なのかどうかは知りませんが。

一方で、同日の在来線 静岡 - 浜松間 の冷房キンキン振りには命の危険すら感じましたが、そういえば 真冬の東海道線の始発列車(朝 5:30 ごろ)で全く暖房が入ってなくて 身体が冷え切って死ぬかと思ったこともあります。
もしかしたら、東海道線の車両内温度管理担当者(?)の 体内温度センサーがぶっ壊れているんじゃないのか?
内部告発に期待致します。(ウソです。)



まあ、いいや。
(よくないけど。)




名古屋に着いたら恒例の・・・。



今回も、あえて在来線ホームにて。
きしめん は目黒に限る。(これもウソです。)



名鉄 名古屋駅から 犬山遊園駅へ。

この時点では、目的のライブの開演時間 19:00 どころか 開場 18:30 にも余裕のよっちゃんで間に合うはずだったのに・・・。


駅構内には、「金山駅の人身事故で遅れが発生中」とのアナウンスが流れております。
(翌日の新聞で見ましたが、ホームから転落した女性を 近くに居た男性が助けたという事故(事件?)だったそうで。)

だとしたら、とにかく乗れるタイミングで乗っちゃわないと次発はいつになるか分からんし・・・、と思ってホームに着いてた電車にスルッと乗り込む。
幸い 特急に乗れた。


と、安堵したのも束の間。


車内アナウンスが言ってる次の停車駅、スマホの路線図見ても 今自分が乗ってるはずの経路上にない!
必死に駅名探して見付けたけど・・・。

簡単に言うと、" Y " 字の一番下(名古屋)を起点に北上して右方向へ行きかったのに、左方向へ行く列車に乗ってしまった。
大枠では同じ北方向に向かうという意味での「○○方面行き」というホームで間違ってはいなかったのですが。
慌てて乗ったので、行き先表示を確かめておりませんでした。(苦)




もう、特急を乗り間違えた時の焦燥感といったらありゃしない。
なにしろ " 特急 " で目的地から遠ざかって行くわけですから。
その敗北感たるや、最早 " 特級 " と言わざるを得まい。


 「あぁ、成す術もない!」





まあ、いいや。
(全然よくないけど。)



で、ホントに成す術もなく最初の停車駅まで。
停車と同時に飛び降りて、また特急で名古屋まで戻る。
もしかしたら、各停で " Y " 字の又のところまで戻って右方向に折り返した方が早いんじゃないのか? とも思ったけど、それはもう名古屋行きの特急に乗ってしまった後のお話でした。

 「あぁ、成す術もない!」


通常ダイヤなら、再び名古屋から正しく特急に乗り直せば 開演 19:00 の 10分前には犬山遊園駅に到着するはず。
ライブ会場のお店は駅から 徒歩 1分とのことらしいので、一応間に合う。

ですが、結局 人身事故による遅れが約 15分でした。



目的の犬山遊園駅に降り立ったのが、すでに 19:05 ごろ。
徒歩 1分の距離で道に迷うのが私の常ですが、今回は珍しくストレートに お店に到着。
ちょうど、お店のヒトが 客入れで開けてたドアを閉めるところが見えた。

ぎりぎりセーフ?
ぎりぎり遅刻?




以上が 前置き。
以下、本題の『覚え書き』です。




● 犬山 swan's cafe 『カニカニカーニバル』




8/16 に名古屋のナディアパークにてライブを拝見した Pf. の『真野文宏』さん と、最早イラストレーターという枠には収まらない(?)『ニシムラマホ』さん によるパフォーマンス・ユニット 『カニカニカーニバル』。
そのユニット名を冠したワンマンライブイベントでした。


「何故に " カニ " ?」といったところとか、" そもそも " のいきさつ的なお話については おこがましくも私なりに 薄~く/浅~く/断片的に/克つ 多分に思い込みも含みつつ語れなくもない気もします。

でも、やめときます。


ホントのところは、ものすご~く語りたい。語っておきたい。

まあ、毎度同じような説明ばかりしている気もしますが・・・。
私なりの " そもそも " の認識を記すことによって その対象と私との距離感を明確にしておきたい。
要するに、私が「どういう立場で語っているのか?」/「どのくらい知っているのか?」/さらに言うと もっとも重要なポイントとして「どのくらい知らないのか?」というところを明らかにしておくことによって、要らぬ誤解を招くことを避けたい。
さらに一段 要するに、何のことはない「退路を用意しておきたい。」という意図なのでございます。



結局、全然 本題に辿り着いてませんが・・・。
" Y " 字の反対側に行ってしまった感覚。




そんなバタバタでお店に転がり込んだところ、すでに前説の影アナが流れて始めておりました。
やっぱり遅刻。


客席は 一部 椅子席と、あとは床に敷かれたゴザ席。
「皆で海辺の気分を味わおう!」みたいなノリで。


まずは O.A. として『はじまりまじまり』という 2人組。
平野文香さん と 真野文宏さん による 朗読劇/ダンス/音楽 を融合させたパフォーマンス。
演目は、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』でした。

照明を落とした会場に、音楽的抑揚を持った朗読と、それに寄り添う Pf. 演奏。
プロジェクターが放つ像は非常にシンプル克つシンボリックでありながら、何故か異様な程に雄弁なのでありました。
例えるなら、

 ~ 無機物のフリをしてるけど、実はじっとりと こちらの様子を窺っていて、目が合いそうになるとフッと気配を消す。

みたいな。
ヤツがそういうインテリジェンスを持つ存在であることに 私は気付いてしまった。
・・・って、全然例えになってませんが。

ちなみに、私は正気です。(だと思います。)


平野文香さん のダンスは・・・、近すぎた。(笑)


朗読は抜粋で、「あとは ご自分で読んでみて下さい。」という形で終了。
『銀河鉄道の夜』今度読んでみようかと思いますが、この流れが維持できるように 特定のビジュアルに引き摺られない テキスト中心のシンプルな本を選ぶべきかな~と思っております。



休憩を挟んで、本編。



『カニカニカーニバル』。

青いザリガニ(?)を被った 真野文宏さん が Pf. を軸に、トイピアノ/アコーディオン/鍵盤ハーモニカ/各種パーカション/多種対応なトイ楽器 などを駆使したインスト曲を演奏。
それに呼応する形で赤いカニを被った ニシムラマホさん/ヒトデを被った タキナオさん によるライブペイントが展開。

こちらも多分に ダンス的/演劇的要素を含んだダイナミックなパフォーマンス。
ペイントもダンスもどちらも「 " 身体の軌跡 " による表現」というところでシームレスに捉えればよいのだな~、きっと。


ここでもプロジェクターの存在感ありあり。
影とか透過光とか、「光でペイント」/「光にペイント」。
単に絵の具による「ペイント」をイメージしていた私は、その柔軟な発想に目からウロコが落ちまくり。

曲のタイトルも いちいち お茶目だったりしますが、これは 真野さん/ニシムラさん の共作で、そこから音楽を含めたパフォーマンスの発想を展開して行くというアプローチの様です。
ナルホド。
これもまた目からウロコです。



で。

カニカニカーニバル のパフォーマンスも正に佳境に入った頃。
終電の都合で あえなく途中退出。(苦)

う~む。
観れた範囲はもちろん充分楽しめましたが、やっぱり私としては不完全燃焼感 否めず。
パフォーマーのみなさんに ごあいさつもできず、新作CD もゲットならず。

『カニカニカーニバル』は夏限定だそうですので、来年は「遅刻/早退」なき様、万全の態勢で臨むことを心に誓ったのでありました。




ちょっと付け足し。
『カニカニカーニバル』演目の冒頭。
照明を落とした店内から、大きな窓越しにテラス席でシャボン玉を吹く ニシムラマホさん を眺めるという演出が特に好きでした。
恐らく シャボン玉=カニの泡 だと思いますが、水槽の中を覗いているみたいな気分に。




ということで、この『覚え書き』も紆余曲折を経ながらも なんとか " Y " 字の右側まで辿り着けたということにします。



みなさま、おつかれさまでした & ありがとうございました!








(おわり。)



■ FJスズキ ■