1/14(月・祝) 浜松 窓枠 『新春窓枠アコースティックライブ』 | FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

  不定期更新
  FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』


すでに 1週間経ってしまいましたが、1/14 に浜松「窓枠」にてライブ観覧。

全 15組(!)出演、7時間半に渡る長丁場イベント。
このボリュームのイベント観覧は、ACOBATTLE SPECIAL 以来でしょうか。



私的に お初~2回目~3回目~たくさん の方々ですが、とにかく全部観たい!

ということで、いったい自分の身が保つのか? という興味も含めて開演 14:30 から終演 22:00 まで みっちりと。



どういう企画意図が あるのか/ないのか というのにちょっと興味がありましたが、概ねこんな感じでしょうか。

 ~ 昨年(2012年)8月 15日に 窓枠 2F の「Cafe AOZORA」にて、東京で活動中の『憙雀(きじゃく)』さん企画のライブに出演された『小林未郁』さん/『森本真伊子』さん お三方を軸に、同じく東京の『やまねみわこ』さん/名古屋から『あきいちこ』さんを加えた遠征組と、窓枠ブッキングによる地元ミュージシャンの共演。



出演 15組。



 ● こころ
 ○ おおにしけんた
 ○ やまねみわこ
 ● 鈴木健太郎
 ● @mikan'
 ○ 憙雀
 ○ 森本真伊子
 ● あきひろ
 ● 犬塚由季子
 ○ 浅羽由紀
 ○ あきいちこ
 ● おっく
 ● 大塚友紀
 ○ 小林未郁
 ● 上嶋潤

最後の『上嶋潤』さん は窓枠社長で、ご自身では「14組 + " 打ち上げ " 」ってなことをおっしゃってましたが。(笑)



上のリスト、●マークはアコギ弾き語りの方々。
一部、「本来『弾き語らず』だけど ちょっと弾き語ってしまった。」という ちょっとややこしい方もいらっしゃいます。(『@mikan'』さんですが。(笑))


一方、○マークの方々は Pf. 弾き語り。
Pf. 弾き語りのミュージシャンがこれだけ一同に会するライブ自体 初めて拝見しましたが、さらに言うと、窓枠という「バンド系のライブハウス」+「グランドピアノ」という サウンド的にもなかなかレアなシチュエーションではなかったかと思います。

そういう意味も含めて(?)後者に偏った「覚え書き」になりますが・・・。




Pf. の方々、総じて Vo. の「声が分厚い」気がします。
そもそも その見立て自体が正しいのかどうかが既に怪しいですが、私なりの考察めいたものを。


 理由1:『実力!』

まあ、これは Pf. かどうかというところには直接関係ありませんが、今回の出演者さん みなさんレベル高いので「結果として分厚い」というところはあると思います。


 理由2:音響

ピアノ(しかもグランド)のレンジに見合った Vo. の音量やイコライジングにより、相対的にボリューム感が増す・・・、とか。
二次的要因としてはあるかも。


 理由3:座って歌う

特に科学的な根拠は持ち合わせておりませんが、単純に、座って歌った方が腹筋に力が入りそう。


もっと根拠の薄~い自説を展開させていただくと、実は「手の向き」が効いているのではないか、と思ったりもしますが。
ピアノを弾く時の手の向きというと、例えば鉄棒の逆上がりでいう「順手」方向に力を込める形になります。
一方、ギターの場合はどちらかというと「逆手」に近い向きでの操作となります。
古武術のナントカ先生が言ってるみたいな観点から(← テキトー過ぎ?)、実はこの違いが発声に大きく作用しているのではないか・・・、とか。

要するに、自分自身の発声が甘~いことを正当化したいだけなんですけど。
やっぱ、無理あるか・・・。





そして、ここでようやく前回ブログ記事 で投げた布石につながります。
『人間の剥製』の話。


実質トリ(?)の『小林未郁』さん、過去何度かライブ観覧の「覚え書き」を書かせていただいております。

これも以前に書いた記憶がありますが、私が 小林未郁さん の存在を知った きったけが、『相模の風THEめをと』の『いしはらとしひろ』さんのブログ記事。
第1回目の「東北応援行商ライブ」の出演者紹介として 小林未郁さん がピックアップされてました。
その記事の趣旨をちゃんと理解したのは少し後になって読み返したときでしたが、私が真っ先に「!」となったのは、そこに貼られていた『剥製と散歩』という曲の PV。
というか、PV を観るよりも/曲を聴くよりも 先に、既にタイトルにガツンとヤラレてました。

 ~ 『剥製と散歩』って・・・。
   付いて行きます!!


反射的に『江戸川乱歩』が浮かびましたが、小林未郁さん、ご自身のプロフィールで好きな作家の筆頭に 江戸川乱歩 を挙げていらっしゃいますので、大きく外してはいないものと解釈しております。


で、『人間の剥製』の件。

『剥製と散歩』と聞いて何となく猟奇的なイメージで捉えてはおりました。
ただし、物としての『人間の剥製』に関するイメージは 割と漠然としたものでしかなかった。
江戸川乱歩 の『白昼夢』を読んだ際に抱いた勝手なイメージで、「ホンモノ」でありながらも あまり生々しさを感じない、それこそ「マネキンに毛が生えたもの(植えたもの?)」という認識止まり。

でも、前回記事の『蝋人形』の あまりのリアルさに、

 ~ もし、これ(蝋人形)を連れて散歩してたら、それこそ狂気だ!!

と、改めて具体的に衝撃を感じました。
今更ながらゾックゾクしてしまった。(笑)



でも・・・。

ホントは『人間の剥製』って、まさしく「ホンモノ」ではありますが、実は見た目はそんなに " リアル " ではないかも知れない。
毛皮を被った動物や 羽根で覆われた鳥の剥製というのは、まあ、言わば表面はズバリ「ホンモノ」で、これ以上無い " リアル " だと言えると思うのですが。(様々な処理はあるにせよ。)

これが人間となると ほとんど全面 皮膚が露出しているわけで、この繊細な皮膚を生きている状態と見紛う程の " リアル " な状態でキープするのは ほぼ不可能なんじゃないかという気がします。
よくある魚の剥製なんかが、すでに「似て非なるもの」になってるのに近い感覚ではないかと。


まあ、実際はそんなことはどっちでもよくて、「あなた」を『剥製』にして保存しようとする行為自体に " 愛 " とか " 狂気 " とかを見出せばよいってことなんでしょうか。




・・・。






いずれにしても、「ライブ」というのはよいな~。
(慌てて取り繕ってる感じ。)


出演者の約半数の方々の CD は何らか普段聴かせていただいておりました。
CD は CD で重要な役割を担っていると思っておりますが、普段 CD ばかり聴いているうちに知らず知らずシュリンクしてしまっていた " 実像 " を、ライブを観て また「蘇生」させていただいた感覚があります。

分かり易く例えるなら、

 ~ 乾燥ワカメに お湯をかけてもどす。

みたいな。
思ってた以上に ブワッ! と広がって、

 「あぁ、これが正しい姿だったのだ。」

と再認識させられる・・・。
(あまり伝わらない?)





いろいろと見失っておりますが、たいへんよいイベントでした。

ということで、みなさま おつかれさまでした & ありがとうございました!



■ FJスズキ ■