ある意味 本気でバチが当たったのかも知れない、というお話。 (その2) | FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

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  FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』


(「その1」からつづく。)



屋外ライブではサングラスが必要な事情もありまして。
従って、屋内ライブでは この adlens p.o.v. を『衣装』として定番にしてしまおうということに決めました。

そういう流れもあって 2012年11月9日の『やまぼうしライブ』にて「黒」 2回目の着用。

FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』



本来「正しく」実用で使う場合には、度数調整後にメガネの左右に張り出したダイヤルを折り取って、代わりにキャップをはめることになってます。


私の場合はこのダイヤル付きの強烈なビジュアルを活用したいので、ダイヤルを折り取る気は さらさらなかったのですが・・・。


実は やまぼうしライブ 終演後、片付けの際に不注意で右側のダイヤルを折り取ってしまうというトラブルが発生。



「大ショック!」と思ったのですが、時すでに遅し。
しかも、本来の手順ではなかったため 右レンズには気泡が入ってしまいまいした。


ダイヤルが無くなってしまい、ビジュアル的にも大いなる損失。
仕方がないので「黒」はあきらめて 以降は「青」の方を使うしかないな~、と。





そして、いよいよバチが当たる日・・・。


やまぼうしライブ 翌日の土曜日 夜。
自宅洗面所にて、うっかり通常のメガネを落とす。



まるで映画のプロップか何かのような 劇的な姿に!

まあ、劇的も何も ガラスレンズなので きっちり割れるわけなのですが、これまで何度かコンクリートのタタキに落としたりしてるのに、不思議と割れたことはなかった。
今回は 洗面台の蛇口にヒットしたので、さすがに助かりませんでした。(苦)


仕方がないので、たま~に予備として使っている古いメガネを・・・。
と思ったのですが、いつもの引き出しに入ってない。



あぁ、そうだ。


メガネが無いと日常生活に支障を来すレベルの近視の私。
(裸眼では車運転は NG。さらに、目の手術後は乱視の補正も必要になってます。)

東日本大震災の後、改めてメガネの重要性に気付いて 非常持ち出し用荷物の中に予備メガネを入れたのでした。



と、いうはずだったのに・・・。


予備メガネ、非常持ち出し用荷物の中に入ってない!
その他、思い当たるところを探しても見付からない!!
まさかの紛失!!!

アホだ。
余計なことして 事態を悪い方向にドライブしているだけでなはいか。



とはいえ、不幸中の幸いと言うべきか。
翌日は日曜日なので、メガネ店に修理に持ち込めばよいのだ。
レンズの在庫があればその場で入れ換えてもらえるだろうし。

まあ、お店に行くまでがちょっとツラいけど。
車運転は無理なので、バスで街中のメガネ店に行くしかない。


ただ 不安なのは、もし当日修理が出来なかったとしたら 月曜日以降の通勤は いったいどうすれば・・・。


はっ!
これは正に、非常事態!
ということは、adlens emergensee (ソリッドレンズの方)の出番ではないか!!

これなら、比較的 フツーのメガネとして通用するデザインだし。



・・・で、初めてマジメに emergensee を掛けてみる。


ところが。

emergensee、私のデカい頭には不適応。
どうしても ツルが押し拡げられて本体が下方に逃げてしまう。
度数はそれなりに合わせられても 顔の正面に保持出来ないので、ものの 1分と経たないうちに頭痛に見舞われてしまうのでした。
あくまで「私の場合は」という条件付きですが、これでは いかな非常時でも実用には供せない。

う~む、残念!



しばし、途方に暮れる。



そして行き着いた、ある意味 必然の到達地点。
adlens p.o.v. の登場という流れに・・・。



「黒」に関しては不用意にダイヤルを折り取ってしまったので もう使用不可能かと思っていたのですが、実際に掛けてみると度数はギリギリ使えるところで固定されてました。

「ならば!」ということで。
残る左側も度数調整して、ダイヤルを折り取ることに。


p.o.v. の外観は、私が普段使用している レトロなメタルの丸眼鏡に比べて さらに数段レトロなセル縁の丸眼鏡になるわけで。
ほとんど大正浪漫の世界(?)でございます。





そう。

実は、adlens p.o.v. の最大の弱点は このビジュアルなのではないかと。


FJスズキ的に はむしろこのビジュアルを『これ以上無い 最大級のメリット』として捉えております。
が、いざ フツーの人が フツーに使おうと思った場合、ダイヤルを取り外すのは大前提だとしても、その個性的な真ん丸のデザインが日常での使用を躊躇させるには 充分すぎる!

恐らく、構造上 シリコンオイルの圧力を均等にレンズに掛けるには この「真ん丸」しか選択肢は無いのだろうと思いますが・・・。




結局、メガネ店に修理に出したら ガラスレンズはすべて取り寄せ品だと。
修理仕上がりは 急いでもらって 2日後の火曜日になるとのこと。


しまった・・・。

まさかの adlens p.o.v. 『実用』への道 まっしぐらではないか。
会社にも正に " これ " で行くしかないわけなのね・・・。
バチ当たった。


普段から人をナメ切ったように見られがちな丸眼鏡を着用している私でさえ、この超レトロなセル縁での出勤には なかなか勇気が要りましたよ。


大体、例えばある日突然 後輩がこのメガネ掛けて出勤して来たら、

 「おまえ、ナメてんのか?」

と、口に出して言わないまでも 絶対に心の中では思う自信がありますし。(笑)



実際 月曜に会社に行くと、朝から 会う人会う人に

 「何? そのメガネ??」

とか、

 「おぉ! それ似合い過ぎ!!」

とか、必ず何らかイジられまくりましたし。


いちいち このメガネの素性と実際に使うことになった経緯を説明せねばなりませんでしたが、途中からはそれも快感に。



『実用』に際しての重要なポイントですが、p.o.v. の方は 使用中のストレスはほとんど感じませんでした。
(あくまでも「フィジカルな側面」に限定しますけど。(笑))


私の場合 本来は乱視補正も必要なのですが、度数的には充分視力を確保出来たので 特に支障はありませんでした。
また、掛け心地としても 3日間連続使用の範囲では ほぼ問題なし。
さすがに 4日目にはちょっと こめかみの締め付けが気になり始めましたが、耐えられないというレベルでもない。


修理完了予定の火曜日は残業で引き取りに行けず、翌 水曜に引き取り。
結局、4日間の p.o.v. 『実用』となりました。



当初、不純な動機で購入した p.o.v. でしたが、改めてそのポテンシャルの高さを知って

 「これなら普段使いでも イケるじゃん!」

と、かなり本気で思うに至りました。



またまた 宣伝臭くなってしまいましたが、決して「回し者」ではございませぬ。




で。
久々に adlens のオフィシャルHPを覗いてみて やや苦笑。

やはり、メーカーさんも p.o.v. の『弱点』は認識されてたんでしょう、きっと。
それを逆手に取った、なんとも おっされ~な展開になってましたよ。(笑)





そうそう。
完全に蛇足ですが、これを書いてて思い出した 旧ブログの記事(2009.08.12)
adlens p.o.v. を掛けた時の私のビジュアルは、ほぼ そんな感じです。(笑)




因みに、本来の予備メガネは未だに行方不明のままです。

バチは当たり続けてるみたいです。



(おわり)



■ FJスズキ ■