外貨預金

か株でも始めようと思い、
詳しい友だちに色々聞いたりしたけどやっぱ難しいですね


特に、FX

は私がやっても損する気しかしません


でも、いつか始めるなら株

ひとつかふたつの会社

の株を貯金がてら中長期保有したいです

電車

の車内広告を見て、おもしろそうだったので購入

すぐ広告

に影響されるミーハーな私

No.3

林真理子「下流の宴」 文春文庫
自分の母の生き方、子どもへの教育方法を心から尊敬し自分も同じように子育てをしようと努力してきた福原家の妻由美子。
由美子は胸を張って、"ちゃんとした"家庭といえる「中流」家庭を築いてきたはずだった。
しかし、中高一貫の私立高校を中退し現在アルバイトの20歳の息子翔があろうことか結婚するなどと言いだした。
いつかは翔が自らを見直し大検を受けて大学生になる、という希望を抱いていた由美子には衝撃だった。
相手は沖縄の離島出身、高卒で翔よりふたつ年上の珠緒だ。
由美子は、自分の理想よりはるかに"ちゃんとしていない"「下流」の珠緒に、福原家の「中流」崩壊の危機を感じ結婚を断固反対する。
おおらかで陽気な雰囲気のなか育ってきた珠緒には、あまり「中流」や「下流」など格差意識がない。
なので、由美子にそれほどまでに自分を否定されると思っていなかった。
頭に血が上った珠緒は、由美子が偉いと言った医者になると啖呵を切り猛勉強を始める。
人生初めて大きなエネルギーを使い医学部生を目指す珠緒は、新たな世界に触れ徐々に変わっていく。
そんな珠緒を応援しながらも、二人の関係が変わってしまうのではと翔は少し不安を感じ始める。
由美子の若いころには考えられなかった"いまどき"の若者の代表が翔だ。
翔は何事にも関心が弱く、無気力な青年である。
将来定職に就く必要性も感じず、一生フリーターでも珠緒と質素で楽しく暮らしていけると感じている。
一方、翔の姉の可奈は上昇志向が強い。
いい男をつかまえ「上流」になるべく女の努力を怠らない。
ブランド感の強いお嬢様女子大に入学し、日々の合コンで男の品定めをする毎日だ。
就職先も地味な会社の正社員より華やかな会社の派遣社員を選び、金持ちの男が集まるパーティーに繰り出す。
可奈には由美子のようなキャリア意識は薄く、男の力で自分の幸せを得ようともくろんでいる。
「下流の宴」からは、格差意識や、その意識を持つ者と持たない者、人間のプライドが伝わってきました。
ひとむかし、ふたむかし前より多様化する生き方や考え方が描かれ、リアルな現代社会を感じました。
そして、子育てや教育は単純にはいかず、とても難しいと思いました。
親の想像や理想通りに成長するのは至難の技なのかもしれません。
私は「上流」「中流」「下流」を意識し過ぎてその枠にとらわれて生きるより、ただ単純に楽しく生きたいと思います。
しかし、年齢を重ね環境が変わっていく過程で、意識しずにはいられないようになるかもしれません。
翔のこれといってやりたいことはないけれどそれなりに幸せな暮らしを私は応援したいです。
しかし、物語の続きが気になるのは珠緒や可奈です。
彼女たちが今後どのように変化し、人生を歩んでいくのかが楽しみです。