● あの空の果てに...(6) ● | 見えない翼をもつ男 | 空飛ぶウェブデザイナー 坂井田 清和の子育て日記
スカイクリア

雲1つない澄み渡った青空が、遥か向こうの山まで広がっている。

ガソリンの匂い、
軽飛行機のエンジン音、滑走路を焦がす日差し、無線から聞える管制官の声。

リードヒルビュー・エアポートは、日本では考えられない環境をパイロットに与えてくれる。

そこで流れる時間の全てが、アメリカだった。

ゆったり、のんびりと時が流れていた。

自由だった。

そして、どこか懐かしい匂いがした。

私は、よく飛行訓練の合間や休憩時間を利用して、滑走路のすぐ側に設置されたテラスから、そこを行き来する飛行機を眺めながら、ATISという航空無線を聴きとる練習をした。

リードヒルビューは、小さい割にとても忙しい空港だった。小型機が毎日頻繁に往来しており、訓練には最適のロケーションだった。

軽飛行機のエンジン音を聴いているだけで気持ちが落ち着いた。

誰に従うわけでもなく、自分のベースを崩さず、好きなことにじっくりと取り組むことが、こんなに楽しいとは思わなかった。

わたしは、アメリカで生まれて初めての経験を数え切れないほどすることができた。

つづく...