今朝は、息子の不穏なメッセージから始まりました。
息子は、去年卒業したんですが、まだ、大学のアラートシステムに登録されたままです。
で、受け取ったのが大学からのアラート
『116通りとブロードウェイ通りの交差点にある門はデモの為にまだ閉鎖中です。キャンパスへのアクセスは117通りとブロードウェイ通り、アムステルダム通りと116通り、そしてウィーン門からになります』
(テントが占拠するコロンビア大学のキャンパス:ウオールストリート・ジャーナルから)
息子の大学の父兄グループにも、この件でポストがいくつもありました。
『朝、学校に行った娘からメチャクチャ、怖いことになってるって連絡がありましたよ。キャンパスのグリーンに朝の4時から学生たちがテントを設営して、籠城し始めたんですって』
『うちは、ユダヤ人なんですけど、寮を出て、アパートを借りました。危ないと思って』
なんて具合です。うーーん。
大学は、去年の秋からずっとイスラエルとパレスチナ紛争で大揉めですけど、イスラエルとイランのいざこざも加わって、ここ最近、いっそう火がついています。
マンハッタンにあるアイビーリーグの1つのコロンビア大学は、昔からアイビーリーグの中で1番政治的なことで有名ですが、炎上中です。先日、学長が米国議会の教育委員会に呼ばれて、諮問を受けましたけど、この結果がまた学内で炎上しちゃった。去年末のハーバードとペンシルベニア大学の学長が辞任することになったのも記憶に新しいですよね。
諮問の様子のライブを見ていたんですけど、ちょっとお気の毒でした。
『ここに呼ばれて答える前に、きちんと準備して来たんですよね。じゃあ、しっかり答えて下さいよ。』
とか、国会議員に詰められたりして。。。
この審議のポイントは、大学が『反ユダヤ人主義』を擁護するのか、ってことでした。
学長の回答の骨子は、次のとおりです。
もちろん、反ユダヤ人主義は許さない。フリースピーチは大切だけど、人種差別を擁護することは、許されない。そのようなことがあれば、大学は厳しく対処する覚悟だし、既に停学にした学生もいる。大学は、学生に人種や宗教、性別によっての差別を学内では許さないことを毎学期、学生に教育し、学生もそのポリシーに署名することが求めています。これまで、コロンビア大学は、その中に『反ユダヤ人』をわざわざ唄っていなかったけれど、次の学期からはそれを追加しました。
今回の騒動の火種になったのは、どうやら2人の教授。
『イスラエル自体が許されない国であり、ユダヤ人を殺戮も正当化出来る』と主張していたとか。。。。
ちょっと、過激。この教授は、クビになったらしいです。
因みにコロンビア大学は、ニューヨークにあるせいもあり、4500人ものユダヤ系学生が在学しています。ある女子学生がこの国会でどんなに怖い体験を毎日しているのかを涙ながらに訴えてました。
大学前の地下鉄の駅から地上に上がって、大学の門をくぐるまで、ほんの10メートルの間に3回以上も『ユダヤ人ビッチ』って言われるんです。
うーーん。これは、ちょっとなあ。
もうすぐ、大学は、期末試験です。それから卒業式。皆さん、ご無事にお過ごし下さい。
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