覚えてます以前に、お金持ちの子供こそ、SATの点数が高いっていうお話をしたの。NYタイムズの先週の記事に真逆のニュースが出ていて笑っちゃいました。どっちなんだって。はははは。
(2月22日付けのNYタイムズの記事)
ぶっちゃけた話、どっちの話も理があるってことです。
まずは、前回のおさらいから。
親がお金持ちだと、チューターもつけられるから、米国版共通テストSATの成績が高い。これは、統計から、悲しいですけど、事実です。名門大学をアプライする基準点とされる1300点以上(1600点満点)を取る学生の大半は、親が中産階級以上。
近頃、日本の甲子園球児がスタンフォード大学にスカウトされたことが日本で大ニュースになってますけど、スポーツのリクルート学生のSATは足切り点数は、脅威の400点です。たった。まあ、400点の子は、学校の成績がAとB半々以上必要ですけどね。ボロボロの成績の場合は、980点が足切りです。ねっ、優秀なアスリートがどれだけ優遇されてるか分かりますよね。でも、リクルートされる方が、勉強するより難しいですから、ご注意を。
話を戻します。
世間で認めてくれるいい大学に行くにはSATは1300点必要とお考え下さい。
コロナ禍でテスト会場が閉鎖された事情から、どこの大学もSAT点数の提出はオプショナル扱いになってました。そのせいで、名門大学への出願者が急増して一層狭き門になったことは、ご存知の通りです。オプショナル状態で走っていた大学ですけど、『SAT(またはACT)をやっぱり必須にするわ』ってアイビーリーグの超名門イエール大学が先週発表しました。これは、アイビーリーグではダートマス大学に続いて2校目。
その理由が今回のお話のポイントになります。
SAT点数なしで合格した学生の内訳を調べたら、お金持ちの学生が以前より増えちゃった
大学は、SATの点数が無いと、他のことで学生を審査する必要があります。その時に、進学校出身者は、学校で大学レベルのコースだの、進学のためのコースだのを履修しているから有利になっちゃった。そんなコースのない低所得者層の多い普通の高校出身者は不利になちゃった。さらに課外活動の評価を見ると、やっぱりお金持ちの子の方に分がある。子供に習い事をさせる余裕がある親の子供たち有利。
さらに、イエールは、SATで良い点数を取って来た学生は、大学に入っても良い成績だということに気づいた、とも言ってます。なるほど。まあ、分かる。。。
だから、正当に優秀な学生が分かるSATはやっぱりあった方が、公平じゃないかというのがイエールの結論です。既に、MITもSAT必須です。
凄いアスリートじゃないなら、やっぱり、SAT頑張ってくださいね。追随する大学が増えると思われますしね。
それでは、また。
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